FXの期待値とは？勝率の高い勝てる手法をご紹介

FXで勝てるかどうかの目安となるのが期待値です。 FXにおいて期待値は、利益を大きくするために欠かせません。

しかしFXをはじめたばかりだと、期待値がどのようなものなのか、どのように計算するのかわからない人も多いでしょう。

本記事ではFXの 期待値とは何か、どんな計算式で求められるのかご説明します。

FXの期待値の使い方、期待値を上げる方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

FXの期待値とは

期待値とはある試行をした際に、結果として得られる数値の平均値のことです。

パチンコや競馬などのギャンブルでたとえると、賭けた金額に対し、「戻ってくる金額の平均値」が期待値です。

もしも期待値が1なら、100万円賭けて100万円が戻ってくることを意味します。期待値が0.5の場合、100万円賭けても50万円しか戻りません。期待値の数値が大きくなるほど儲かり、小さくなるほど損をします。

同じように考えると、 FXの期待値は「トレード1回で儲かる金額の平均値」という意味です。

ギャンブルの期待値はほぼ一定ですが、FXは期待値が定まっていません。どこでエントリーするかによって、期待値が違うためです。

さらにFXは取引手法やデータの分析により、期待値をコントロールできます。

FXの期待値は、トレードの取引手法やルールを改善するためにも大切な指標です。期待値を計算すれば、自分のトレードを客観的に判断でき、最適な取引手法やルールを決めやすくなります。

FXの期待値を計算する方法

FXの期待値を計算する、2通りの方法をご紹介します。

FXにおける期待値の計算式 (1)

FXの期待値は、次の計算式で求められます。

たとえば勝率50%、勝ちトレードの平均利率が20pips、負けトレードの平均損失が10pipsとすると、期待値は以下の通りです。

勝率70%、勝ちトレードの平均利率が10pips、負けトレードの平均損失が30pipsの場合には次のように計算できます。

FXにおける期待値の計算式 (2)

期待値は以下の式で計算することも可能です。

たとえば利益が20pips、損失が10pipsと予想される手法の場合、期待値は次のように求めます。

期待値は1以上のため、予想した手法を試せば利益が出ると判断できます。

利益が5pips、損失が10pipsと予想される手法の期待値は以下の通りです。

こちらの手法は1を割っており、損失が出るとわかります。

FXはギャンブルではない

「FXはギャンブルだ」と思う人も一定数いるのではないでしょうか。

ギャンブルは選んだパチンコ台や配られたカードを用いて、 参加者が期待値をコントロールするのは不可能です。

一方でFXは、為替相場や自分のトレードを分析し、将来の為替レートを予測して取引を行います。 FXは自分で期待値をコントロールできるため、ギャンブルとは違うのです。

FXにおける期待値の使い方

FXは根拠を持って行動することが大切です。期待値を使えば、行動を決めやすくなります。期待値の使い方を具体的にご紹介しましょう。

目標設定をする

まずFXにおける目標を設定しましょう。

「FXで毎月100万円儲ける」という漠然とした目標ではなく、 具体的な目標を設定することがポイントです。

「どのくらいの利益をいつまでに出したいのか」を目標にすれば、FXのゴールが定まり、期待値も決めやすくなります。

たとえば「今年の10月末までに1ヶ月あたり8万円の利益を出す」など、具体的に目標設定をしましょう。

目標を達成するために、どれぐらいの資金を用意できるのか明らかにしておくことも大切です。

自分の期待値をはっきりさせる

次に自分が行ったトレードの期待値を計算し、客観的にわかるようにしましょう。

自分のトレードデータを確認し、先ほどご紹介した期待値の計算式を用いて、計算してみてください。

自分の取引の期待値がはっきりすれば、1日あたりのトレード回数や適切なレバレッジも定まります。

期待値から逆算する

導いた期待値から逆算して、 自分に合うトレード回数やレバレッジを決めることが可能です。

トレード回数やレバレッジの値を適当に決めてFXの取引を続ければ、損失が大きくなる要因になり、最悪の場合には資金が尽きるでしょう。

期待値からトレード回数やレバレッジを決められるので、なるべく早く期待値の計算をするといいでしょう。

無茶なトレード回数、レバレッジになっている場合には、設定した目標や手法そのものを見直してみてください。

リスクに対するリターンとして使う

期待値は利回り、いわゆるリターンとしても使えます。

リターンを求めたい場合、2通りの式で計算可能です。

平均損失は「リスクを招いている額」と捉えることもできるので、リスクに対するリターンがどれぐらいなのか、計算式からわかります。

なおリスクリワードレシオとは、損益比率のことです。トレード全体で利益が出ているか、損しているのかを意味します。

待つことも大事

FX初心者のなかには、トレードをしていないとどこか不安で、損した気分に感じる人もいるでしょう。

しかし FXでは待つことも大事な要素です。
期待値を計算したら、自分の理想とする場面になるまではトレードせず、ひたすら待ちましょう。

期待値が小さいにもかかわらず焦ってトレードしてしまうと、利益は減ってしまいます。

待つことはFXで儲かるための重要なコツです。感情に振り回されず、期待値が小さいうちはトレードを控え、じっと待ちましょう。

リスクが大きいときの期待値の扱い方

もしリスクが大きい場合には、確実に取引を続けられるルールなのか見直しましょう。

過去のトレードを見直すと、どこかでミスが生じています。 ミスを探し出し、設定したルールを修正できるかが大切なポイントです。

見直す際には「期待値にもとづいてトレードしたか」という点も確認してみてください。理想の期待値を待たずにトレードしたために、リスクが大きくなっている可能性もあります。

FXで期待値を上げる方法

FXにおける期待値を上げる方法を、3つお伝えしましょう。

期待値を1以上にする

期待値が小さいと、損失は大きくなりますし、利益を出すためにトレード回数を増やす必要があり、効率がいいとはいえません。

トレード回数が増えれば、精神的な負担も大きくなり、FXで稼ぐには不利な状態になります。

まずは期待値を1以上にすることを目指しましょう。FXの取引に慣れてきたら、2以上を目指してみてください。

トレードに自分ルールを設定する

期待値を上げるためには、 いつも同じ条件でトレードすることが大切です。トレードの条件が毎回変わってしまうと、正確な期待値は計算できません。

トレードの条件を変えないために、自分ルールを設定しましょう。

「どのタイミングでエントリーするか」「どのようなときに損切りするか」など、自分なりのルールを決めてみてください。

特に損切りは、FXで稼ぐために大変重要です。必ずルールを決めましょう。

期待値からトレードを見直す

期待値を目安にして、トレード回数や損切りのタイミングなどを決められます。つまり期待値を計算すると、 自分に適したトレードなのか見直すことが可能です。

トレードを見直した上でルールを改善すれば、期待値を上げることにもつながります。

期待値が上がると収益もおのずとアップするので、トレードは定期的にしっかり見直しましょう。

FXトレードの期待値は変動する

FXのトレードにおける期待値は一定ではなく、その都度変動します。

現時点では期待値が大きい手法だとしても、為替相場や積み上げた経験などにより、上がったり下がったりするのです。

FXの期待値は変動するものだと理解しておきましょう。

FX期待値まとめ

FXの期待値がわからないままでは、 ギャンブルのように運任せで取引しているようなものです。

期待値を計算すれば自分のトレードルールが決まり、損失を減らすことにもつながります。

面倒に感じるかもしれませんが、FXにおける期待値は 利益を生み出す上で非常に大切です。経験が浅い人は、まず期待値を1以上にすることを目標にしてみてください。

期待値を活用してトレードを見直し、FXの取引を優位に進めましょう。