FXの売買比率でトレーダーの動きを把握できる
売買比率はどう読み取ればトレードに生かせる
売買比率には弱点もあるので注意
本記事では FXの売買比率と扱い方について説明します。
「分析は難しそう」、「予測のたてかたがわからない」、という方の参考になればと思います。
まずは売買比率を理解するところから始めてみましょう。
FXの売買比率とは、 ある期間内の売り注文と買い注文の回数比率です。
各FX業者が自社の実績をグラフで公開しており、 トレーダーの動きを把握できます。
売買比率は勝つ上で非常に参考となる数値となりますので、各社の売買比率を確認しましょう。
公開されている売買比率は、 通貨ペアごとに確認できます。
各社が取り扱っているすべての通貨ペアのデータを見られるため、 自分の取引している通貨ペアを数社比較したり、 次に取引する通貨ペアを決める参考にしたりできます。
比率のデータのため、 売りと買いが拮抗しているのか、売り買いどちらかに偏っているのかがひと目でわかります。
当然、各トレーダーも売買比率を見ながら動くので、 トレーダーの心理を読み解きながら勝負所を探ります。
FX業者によっては、顧客の注文状況まで公開しているところもあります。
注文状況を見ると、 機関投資家や大口トレーダーがどのくらい注文を入れているかが把握でき、リアルな相場も読み取れます。
売買比率の分析は現在の状況を把握するだけでなく、 今後の動きを予測するのにも役立ちます。
比率が拮抗している時はポジションを取らない
ドル/円やユーロ/ドルなど人気の通貨ペアは、流動性が高く比率が大きく開きませんが、60:40くらいの比率になると、傾いていると判断できます。
買いと売りの比率が50 : 50に近い時は、どちらに振れるか予測がたてづらいため、 ポジションを取らないようにしましょう。
ここでは売買比率が高い時にするべきことを説明します。
比率が偏っていたら売買比率の高い方にポジションを取る
比率が偏っていたら、 売買比率の高い方にポジションを取ることで、利益が出しやすくなります。
65:35あたりから70:30あたりの比率が、乗る判断ポイントです。
ただし売買比率がすべてではないので、 ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析など、複合的に判断ください。
過剰に偏った比率の時は逆ポジションを取る
80:20あたりまでいくと、過剰に偏っているといえるでしょう。
この場合 逆ポジションを狙うことによって利益が出しやすいでしょう。
ただしトルコリラ、メキシコペソ,南アフリカランドなど高金利通貨の場合は90:10くらいは普通となりますので、例外としてください。
売買比率はそのFX業者で取引しているトレーダーのデータで作成されているため、 主に日本人の売買比率でしかありません。
市場は世界中、データは日本人トレーダーのみとなれば、 実際のトレンドとは剥離したデータであるかもしれません。
円を含む通貨ペアは日本人がメインに取引しているため、目安にはできます。
高金利通貨は多くの場合、90%が「買い」です。
新興国通貨 (トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドなど)は高金利のため、 買いのポジションが保有されます。
そのため 売買比率が過剰に偏っているからといって、それだけを見て逆張りするのは禁物です。
売買比率は 市場の動向、トレーダーの心理を探るのに非常に有効です。
偏っているかそうでないか、というだけのシンプルな数値なので、 非常にわかりやすいと思います。
各社の売買比率を眺めながら、次の一手を考えてみてはいかがでしょう。
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