強制ロスカットの水準はFX会社により異なる
強制ロスカットはメリットになることもある
損切りをおこなってリスクコントロールをする
強制ロスカットについて正しく理解していますか。まだFXをはじめたばかりの方は、なんとなくでしか理解していないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では強制ロスカットの内容から計算方法、強制ロスカットにならない方法まで紹介しています。
利用しているFX会社によっても強制ロスカットの基準は違うので、今使っているFX会社が合わない場合は違うFX会社を使うことも検討しましょう。
強制ロスカットの基本的な知識について把握していきましょう。
強制ロスカットとは損失が、ある一定の水準を超えると強制的に建玉が決済される仕組みのことです。
基準は証拠金維持率が何パーセントというように設定されています。証拠金維持率を高めれば高めるほどロスカットになりにくいです。
強制ロスカットの基準についてはFX会社によって違います。取引を開始する前に確認しておきましょう。
強制ロスカットが起きないように資金管理をすることでFXの勝率も高まるでしょう。
理解を深めるために具体例をみていきます。 米ドル円で考えてみましょう。
証拠金維持率が50%を下回ったら、強制ロスカットを受ける会社を想定します。
4万円を入金して、レベレッジ25倍で米ドルが100円の時に10,000通貨を買ったとします。
米ドル円が2円下がると損失は2万円になり、これで証拠金維持率は50パーセントになるのでこの時点で強制ロスカットです。
以上から レバレッジをかけすぎると強制ロスカットを受けやすいこともわかると思います。
強制ロスカットは受けると大きく損をしてしまうため、デメリットにばかり目がいってしまいます。
しかしこれがあるおかげで入金額以上の損失を防ぎ、借金が必要なほどの大きな損失を防いでくれます。
強制ロスカットは、事前に定めた水準で決済されないこともあり注意が必要です。それは相場が急変した時です。
ロングで保有していて108円の相場近辺になったときに、相場が大暴落してしまい一気に105円で値段がついたとします。このときは108円の相場を飛び越えて105円になっているので105円で強制的に決済がかかります。
105円で決済がかかると強制ロスカットの水準よりも多くの損失を被ってしまうでしょう。
そのため強制ロスカットがあるから入金額以上の損失はないという考えは捨てましょう。。
それでは強制ロスカットを設定する上で重要な証拠金維持率の計算方法について紹介します。
またそれぞれのFX会社によるロスカット水準の違いについてもみていきましょう。
まず証拠金維持率とは口座に入っている資産に対して現在保有中のポジションが、どのくらいの比率まで占めているのかを表したものになります。
リスクを抑える場合は証拠金維持率を高めておく必要があります。計算式は以下の通りです。
証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100
有効証拠金=口座残高+評価損益
各FX会社におけるロスカット水準をみていきましょう。以下がその図になります。
続いて強制ロスカットを適用せず、リスクをコントロールする方法を紹介します。
ストップ注文 (逆指値注文) を活用することでリスクコントロールできます。
指値注文とは利益が出る決済価格を事前に発注しておくことです。
ストップ注文とは指値注文の逆で、 損失が出る決済価格を事前に発注しておくことです。ロングで1ドル=110円の場合は109円で発注するのがストップ注文です。
ストップ注文を設定しておくことで、強制ロスカット水準を待たずして損切りをかけられ、大きな損失を防げます。
口座の資産を多く入れて証拠金維持率を高めることで、リスクコントロールする方法もあります。
証拠金を増やすことで、レバレッジも低くなるので強制ロスカットになる可能性が低くなります。
そのため保有しているポジションに対して多くの資産を口座に入れることがリスクを下げる方法になります。
強制ロスカットの水準に近づいてくるとメールで連絡をしてくれるFX会社もあります。
そのためロスカットにならないように追加で資金を入れたり、ロスカットにかかる前に損切りを選択したりすることも可能です。
本記事で記載のあるように大暴騰や大暴落で、相場が急変動したときはロスカットの実行が間に合わないこともあります。
また土日にポジションを持ち越すと、取引を出来ない間に価格に大きな乖離が起きて、大きな損失を被ることもあるでしょう。
初心者は土日にポジションを持ち越さないようにしましょう。
ロスカットを防ぐには2つ方法があります。1つは資金を潤沢に入れ、大きく相場が変動した場合でも強制ロスカットがかからない証拠金維持率を保つことです。
もう1つはロスカットになる前に損切りをおこなう方法です。
利用しているFX会社によって異なります。FX会社による強制ロスカットの水準は本記事でも紹介しています。
基本的には 証拠金維持率が50~100%になったときに、ロスカットになる会社が多いです。
強制ロスカットは自分で設定する必要はありません。FX会社ごとに一定の証拠金維持率を下回った時に強制的にロスカットされるよう、あらかじめ設定されています。
FX会社によっては強制ロスカットをシミュレーションできるところもあります。例えばGMOクリック証券です。
他にもみんなのFXやDMM FXには名称に違いはありますが、証拠金シミュレーションという形で、強制ロスカットのシミュレーションができます。
馴れきたらエクセル等で計算式を作っておき、自分で管理する体制を整えるといいでしょう。
強制ロスカットが備わっていたとしても、FXで借金をすることはあります。
相場の急変などでロスカットが間に合わなかった場合、想定以上の損失を出してしまい、借金をしてしまう可能性があります。
強制ロスカットはレバレッジや入金額に注意をすることで防ぐことが可能です。
リスクコントロールには常に気を配り、通常時は損切り等で対応することをおすすめします。
FX会社によっては証拠金をシミュレーションしてくれる会社もあるので、上手く活用して取引をするといいでしょう。
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