FXで外貨両替をする2つの方法
FXで外貨両替するメリットデメリット
外貨両替ができるFX会社
外貨への両替と聞くと大きな銀行の窓口や、空港の両替所などで行うのが一般的だと考える人が多いしょう。しかしFX会社で外貨両替を行うことでコストを抑え、手間をかけずに外貨両替ができるのです。
外貨両替する際の注意点や方法についても詳しく解説しています。今後両替する予定のある方や、FXをされる方などはぜひ参考にしてみてください。
外貨両替とは異なる国の通貨をその時のレートで計算して通貨の交換を行うことです。日本では「円」という通貨を使っていますが、他の国では独自の通貨が使われています。
日々通貨のレートは変動するので、両替しても毎回同じ額で交換できるわけではありません。
その時のレートで計算されるので、 少ない円で多くの外貨に替えることもできれば、レートによっては多くの円が必要なこともあります。
FXもある意味では外貨両替の一種と考えられます。しかしFXでは持続的に取引を継続させ、利益を出していく投資になるので、外貨両替はさらに一般的な領域のことを指します。
FXは一般的に自己資金である日本円を外貨に交換することで利益を出していく仕組みです。
FXで出た利益は日本円で受け取りますが、 日本円に交換せず外貨として受け取ることも可能となっています。
「ドル建て」といった言葉は有名ですが、 FXにおけるドル建ては利益や売買を米ドルで行うことです。
FXで出た利益を外貨で受け取る際は外貨両替と現受けという2つの方法があります。
外貨両替は証拠金を外貨に両替して、引き出しの際も外貨で引き出すことです。
外貨に両替する時は銀行や空港などの両替所で行いますが、FX会社で両替ができるので手間をかけずに外貨が受け取る仕組みになっています。
現受けは外貨受け渡しのことです。 FX取引で買った外貨 (米ドルやユーロなど) を通常通りの差金で決済するのではなく、そのまま外貨として受け取ることを現受けといいます。
FX会社で申請をして空港や銀行の口座で外貨を直接受け取るサービスです。
通常の銀行両替よりも比較的安い手数料で外貨を入手できるのが魅力です。海外投資や貿易などへの為替ヘッジにかかるコストを抑えられえます。
FXで外貨両替する 1番のメリットは手数料が安い点です。
銀行で外貨に両替する時は1,000ドルあたり2,500円~3,000円ほどの手数料がかかります。また空港などの外貨両替専門店でも1ドルあたり3円ほどの手数料が発生するのです。
何度も両替をしたり、大きなお金を両替したりすると高額な手数料を支払わなくてはならなくなります。
銀行や両替所などでの両替に比べて、 FXで外貨両替をすると手数料を非常に安く抑えられます。例えばヤフーグループの運営するYJFX!では両替手数料がほとんどかかりません。
通貨にもよりますが日本円を米ドルに替える際はスワップ金利分の手数料になります。またセントラル短資FXでは豊富な通貨で出金でき、米ドルの両替手数料も1ドルあたり10銭ほどと手数料が安くなっています。
FX会社を通して外貨両替を行うと、 好きなタイミングで両替ができるというメリットもあります。
銀行や空港の両替所、金券ショップなどで両替する際は、実際にその場所まで足を運ぶ必要があります。銀行の窓口は15時で閉まってしまうため、普段お仕事をされている方や、家事の忙しい主婦の方などはなかなか大変です。
FX会社で両替をすると全てオンラインで解決するので時間や労力をかけることなく外貨への両替が可能です。FX会社の営業時間内であれば好きなタイミングで両替ができます。
現受けで外貨両替する際には有利なレートで両替できる場合があります。現受けを利用した外貨両替では、申し込んだ時点の為替レートが適用されます。
出金まで時間がかかったとしても申込時でのレートで出金が行われるので、有利なレートで両替が可能です。
例えばドル円が100円の時に現受けでの外貨出金申請を行い、出金時のレートが110円になっていたとしても、その差額を請求されたりすることはありません。
反対に110円の時に申し込をすれば、その後レートが下がっていた場合、有利なレートで出金ができることになります。
銀行の場合はその日の両替するレートが決められており、1日に1回しか変動がありません。
それに対しFXでは毎分毎秒でレートが変動していくので、 値動きを見ながら外貨両替のタイミングを伺うことが可能です。
指値注文などで具体的なレートを指定することもできます。
現受けを利用することでロスカットを防げる場合があります。ロスカットとは強制決済を意味して、 エントリーポイントから思惑が大きく外れた際にポジションが強制決済される仕組みです。
通常であればロスカットされる前に損切りするか、追加で証拠金を入金することでロスカットを回避します。為替のレートは常に変動するのでこのような方法をとらないといけません。
しかし 現受けを利用すれば持っているポジションをそのままキャッシュにできるので、ロスカットが回避できます。
例として1万通貨のドル円をショートポジションで持っていたとします。 (レバレッジ25倍の場合)
1ドルが100円の場合、この時に必要な証拠金は
100×1万通貨÷25 (レバレッジ) =4万円
その後大きな円安水準となり、 1ドルが110円まで上がると現受けの際に110円×1万通貨=110万円が必要です。
現受けの際にはレバレッジを効かせない分の金額が必要になるので、この場合は110万円です。現受けには 110万円から4万円をひいた106万の証拠金が必要になります。
入金すれば1万ドルが現物として受け取れますし、先々円高になった時に円へと両替すれば為替差益を受け取ることも可能です。
特に高いレバレッジで取引をしていると、ロスカットになった時に大きな損失となりますが、 現受けをすることで回避ができる仕組みとなります。
FX会社で外貨両替する際はまずFXの口座を持っていないといけません。緊急で外貨を両替する際には、FX会社を利用したいと思っても口座開設まで1日以上かかる会社もあります。
外貨両替目的だけで口座を持っている人もいるくらいなので、外貨両替できる口座を持っておくことがおすすめです。
口座開設や口座維持費は発生しない会社がほとんどなので持っておいても大したデメリットはありません。
会社によっては外貨建て専用の口座が必要な場合もあるので注意しましょう。
普通の銀行口座では外貨を受け取れないので、別に外貨受け取り用の口座開設しなければなりません。 銀行の窓口に足を運ぶ必要があり、緊急時にすぐ両替ができなくなります。
海外投資や旅行などする方は、あらかじめ外貨受け取り用の口座を持っておくといいでしょう。
銀行や空港の両替所と比べるとFX会社で両替できる通貨は限定されるので注意しましょう。日本の大手銀行である 三菱UFJ銀行では、日本円を含む17通貨の外貨現金を扱っています。
それに対して FX会社では多くても10通貨程度の取り扱いになっています。米ドルやユーロなどのメジャー通貨はどの会社でも取り扱っていますが、スウェーデンクローナやシンガポールドルといったマイナー通貨は取り扱いない会社がほとんどです。
マイナー通貨はFX会社で対応していないことが多いので、 目的に合わない方には不便となります。
現受けや外貨両替といったFX会社での両替で、かえって手数料がかさむ場合もあるので注意が必要です。
外貨を送金する場合は為替手数料がかからない代わりに、リフティングチャージという別の手数料が発生します。
リフティングチャージは外貨を銀行で受け取る際に発生する手数料です。 振込み手数料は振込む側に発生する手数料ですが、リフティングチャージは受け取る側にかかります。
FX会社を経由して外貨両替する場合は、外貨預金口座を経由する時点でリフティングチャージが発生するのです。約2,500円前後かかることもあるので、かえって手数料がかさむケースもあります。
中には リフティングチャージが無料であったり、同行間であれば安くなったりする銀行もあるので、外貨建ての口座を作る時は必ずチェックするようにしましょう。
会社によっては少額の両替ができない場合もあるので注意が必要です。
少額での両替を受付けているFX会社もありますが、 会社によって仕組みが違うので必ず確認するようにしましょう。
マネーパートナーズは1通貨から両替できますが、マネックス証券では1,000通貨や単位からの受付となります。少額の両替をする際は両替する時の手数料に気を付けましょう。
前述したリフティングチャージによって、出金額以上の手数料がかかる場合もあります。
銀行や両替所などで外貨両替すると、その場ですぐに外貨を受け取れます。 しかしFX会社を経由して両替すると、手元に現金が届くまで時間がかかるので注意しましょう。
例えばYJFX!であれば現受けのみの取り扱いではありますが、最短で2日かかります。
マネックスFXであれば米ドルの両替で現受け、外貨両替どちらも利用できますが最短で4営業日かかります。
マネーパートナーズは外貨両替でも現受けでも、外貨預金口座への出金手続きには最短で3営業日です。
会社によって様々ですがどうしても数日はかかってしまうので、 かなり緊急で外貨両替したい方にとってはデメリットになるといえるでしょう。
日本で使われている法定通貨です。
米ドルに次ぐ流通量を誇り、世界的な経済危機や災害が起きた際に多くの投資家が買う 「安全資産」 の通貨として世界中の投資家から高く評価されています。
アメリカ合衆国の法定通貨であり、世界第1位の流通量を誇ります。「世界の基軸通貨」といわれており、 世界で最も取引量の高い通貨となります。
日本円と同じで有事の際に多く買われる「安全資産」として人気が高いです。
オーストラリアの法定通貨です。資源国なこともあり、 目まぐるしい経済成長をしていることから高い信頼を誇ります。
ニュージーランドの法定通貨です。 2007年には金利が8.25%あったことからスワップ目的の投資家から重宝されていました。
2020年7月時点で0.25%の低水準金利になっていおり、近年ではスワップ目的の投資家は減っています。しかし安定した通貨として高く評価されています。
欧州のヨーロッパ連合で取引されている通貨です。EU加盟国のほとんどの国で使えるので、 米ドル、日本円に次ぐ取引量を誇ります。
ヨーロッパは過去に多くの金融危機が発生したにもかかわらず、ユーロの信頼度は高水準です。
イギリスの法定通貨です。2020年1月にEUを離脱しましたが、離脱前から独自通貨ポンドを取引しています。 他の通貨に比べて価格変動が激しいのが特徴です。
スイスの法定通貨になります。ヨーロッパの国ですがイギリスと同じでユーロを扱っていません。
マイナス金利を導入しており、金利の高い国のキャリートレードに使われることが多い通貨になります。
世界中の銀行がスイスに集まっているので高い通貨の安定性を誇りましたが、 2015年のスイスショックにより信頼度は落ちてきています。
韓国の法定通貨です。1997年のアジア通貨危機により大暴落しましたが、経済の回復により徐々に上昇傾向にあります。
2002年の日韓ワールドカップを機に日本国内の郵便局でも両替が可能になるなど、 日本人にとって身近な通貨になっています。
中国の法定通貨です。FX市場ではマイナー通貨ですが、 現在の中国の発展を考えると、将来性の高い通貨であるといえます。
人民元には種類があり、実際にFX取引できるのはCNH (オフショア人民元) といいます。
外貨の両替もレート変動により利益を発生することがあるので、税金のかかる場合もあります。
外貨両替における為替差益は、所得税や住民税などの税金に影響を及ぼすので認識しておきましょう。
外貨両替では為替差益が最低20万円以上超えてしまうと、所得税の対象になります。
なお住民税は20万円未満でも利益分がカウントされます。他に雑所得と相殺して利益が出ないか、マイナスになるようであれば申告する必要はありません。
日本では所得税を累進課税制という制度で計算します。
以上のように、所得に応じて税率と控除額が変わる仕組みです。住民税はお住まいの地域によってかかる税額が変わります。
マネックスFXでは米ドル、ユーロ、日本円の3通貨に両替できます。両替コスト一律20銭 (外貨では20セント) と低コストの両替が可能です。
営業日であれば24時間外貨両替ができます。最短4営業日で処理が完了し、各通貨の最小単位で外貨両替が行えます。
対象通貨は少ないですが主要通貨は抑えており、 24時間対応しているので、米ドル、ユーロへの両替の際は申し分ないです。
マネーパートナーズで外貨両替が最小1通貨から可能です。
レート予約はできませんが、1通貨あたりの手数料は0.2円となっているので、少額でコストを抑えて両替をしたい人におすすめのFX会社といえます。
受付時間は7:30~翌日5:30までです。銀行への出金であれば最短3営業日で処理が完了します。
※2020年7月時点、空港外貨受け取りサービスは新型コロナウィルスの影響によりサービス受付を停止しています。
セントラル短資FXでは8通貨の取り扱いがあり、 最低1通貨から外貨両替が行えます。両替の際はコストとして1通貨あたり10銭が加算されます。
受付時間は以下の通りです。
マネックス証券で現受けをする場合は米ドル、ユーロ、日本円の3通貨が対象となります。1,000通貨から利用できます。
現受けの手数料は一律で決まっており、 1万通貨以下であれば1,000通貨あたり2,000円です。 1万通貨以上であれば1,000通貨あたり200円となっています。
受け渡しは決済取引約定日の2営業日後で、営業時間内なら24時間いつでも受付けています。
マネーパートナーズでの現受けでは両替レートの予約ができます。指値注文を入れることで、指定したレートに値が到達すると自動発注されます。
現受けでは外貨両替を行う時と違い、FX取引が必要ですが、 他の通貨を保有中はスワップポイントの受け取りが可能です。
受付時間は7:30~翌日5:30で、銀行への出金であれば最短3営業日で処理されます。
YJFX!で現受けでは9つの通貨を取り扱っています。 出金手数料は円の場合は無料ですが、外貨で出金する際は1回あたり1,500円の手数料が発生します。
1,000通貨から両替が可能です。しかし香港ドルのみ1万通貨単位での両替となります。
受け取りまで最短2営業日と他社に比べてスピーディに処理が行われます。
外貨両替をしてその外貨を使い切れなかったという場合があると思います。
その際は外貨を日本円に戻すことから、各種条件が異なってくるので注意が必要です。 会社によっては外貨を入金できないFX会社もあります。
余ってしまった外貨を有効に使いたいときは「ポケットチェンジ」という端末で有効利用できるので覚えておきましょう。
ポケットチェンジは 全国の主要国際空港や駅、大型商業施設などに設置されており、外貨を電子マネーに交換できる端末です。
交通系ICカードやEdy、WAON、nanaco、Amazonギフト券などの様々な電子マネーに対応しています。
紙幣だけでなくコインも交換可能なので、細かいお金を残す心配もありません。
FX会社を通して外貨両替を行うことで低コストで手間をかけず両替ができます。しかし銀行などによっては受け取りの際に手数料が大きくかかることもあるので、よく確認してから行う必要があります。
直接FXの取引をしなくても外貨両替目的で口座を開設することがおすすめです。口座開設費や維持費などは発生しないので、取引をしなくても大きなデメリットはありません。
外貨両替する機会がある方はぜひ活かしてみてください。
※掲載情報には本サイトのFX会社・口座比較情報に掲載・参画する事業者が提供するPR情報が含まれています。 ※本サービスはFX取引及びFX取扱事業者等に関する情報の提供を目的としています。FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。 ※キャンペーン・特典は各広告主において実施されるものであり、広告主による募集要綱等を十分にご確認ください。 ※本サービスに掲載されている情報は、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。 ※本サービスでは十分な注意を払ってFX取引及びFX取扱事業者等に関する情報提供を行っておりますが、本サービスに掲載されている情報は、情報の真偽、FXの評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも、当社は一切の責任を負わないものとします。投資に関するすべての意思決定は、利用者個人の判断で行っていただきますようお願いいたします。 ※本サービスにおいて公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。 ※本ページには、各FX取扱事業者を始めとする他社・他の機関のサイトへのリンクが設置されておりますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。 ※本サービスのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、利用規約にご同意いただいたものとします。 ※手数料は全て「税込み」にて表示しております。 ※スワップポイントは1万通貨/1日あたりの値を掲載しています。 ※最新情報は各FX取扱事業者の公式サイトにてご確認ください。