レバレッジをかければ必要な投資資金が少なくて済む
FX初心者は1,000通貨単位の取引がおすすめ
必要最低資金で取引する人はロスカットに注意
「1,000円からFXを始められる」「お小遣いでFX取引を始めてみよう」などのフレーズを見た経験がある人は多いでしょう。なかには数百円でスタート可能なFX会社もあります。
しかし FXをこれから始める人は、実際にいくらからFXを始められるのか疑問に思うでしょう。
本記事ではFXはいくらから始められるのか、分かりやすくお伝えします。これからFX取引を始めようと検討中の人は、ぜひチェックしてみてください。
FXはいくらから始められるのか、まずは考え方や取引単位など基本的な知識からお伝えします。
たとえばスーパーでたまごを購入する際、 1個単位ではなくパックで買う人がほとんどでしょう。FXも同じように1単位ではなく、ある程度まとまったセットで購入します。
FXでたまごのパックにあたるのは「ロット」です。ロットは通貨単位や取引単位とも呼ばれ、FX会社ごとに設定されています。
FXに必要な投資資金は、為替レートとロット数で算出可能です。
なお株でパックに相当するのは「単元株」で、単元株は個別銘柄によって異なります。株取引に必要な投資資金は、 株価と単元株で算出可能です。
「ドル/円」を例に挙げると、FXに必要な投資資金は次のように求められます。 為替レートは2020年7月15日の終値を四捨五入した値です。
107円 (ドル/円の為替レート) ×1万ロット=107万円 (必要な投資資金)
次に「トヨタ自動車」の株価を例に、株に必要な投資資金を求めてみましょう。 なお株価は2020年7月16日時点の値です。
6,790円 (株価) ×100株 (単元株) =679,000円 (必要な投資資金)
ロット数が一定の場合、為替レート次第でFXの必要な投資資金は変わります。今回の例では円安ドル高になるほど、必要な投資資金は多くなるのです。
同様に株取引の場合には、単元株が一定だとすると株価によって必要な投資資金が変わります。
レバレッジを使うと、必要な投資資金を減らせます。FXでは「レバレッジ」、株では「信用取引レバレッジ」と呼ばれ、考え方は基本的に同じです。
FXのレバレッジは個人口座なら最大25倍、株の信用取引レバレッジは最大およそ3倍に設定されています。
先ほどのドル/円とトヨタ自動車の例にレバレッジを用いると、以下のように計算可能です。
トヨタ自動車:679,000÷3≒2,263円
ドル/円: 107万÷25=42,800円
レバレッジを使うとこのように、必要な投資資金が少なくなるのです。
FXの取引単位について解説します。
FXでいくらから取引ができるのか考える際、取引単位が非常に重要です。
取引単位には、FX会社ごとに定めた通貨単位を使用します。
取引単位とは「取引は1口あたりこの通貨量で行ってください」と決められた単位で、 1口あたりの通貨量のことです。
通貨単位はFX会社によって異なるため、取引単位もおのずと異なっています。
FXの通貨単位を大きく分けると、 「1万通貨」「1,000通貨」「100通貨」「1通貨」の4つがあります。
必要な投資資金がもっとも多いのは1口1万通貨、もっとも少ないのは1口1通貨です。
FXも株も、たまごのパックのようにセットになっています。 FXならロット (通貨単位または取引単位) 、株なら単元株です。
このセットは、FX会社や証券会社によってかわります。
株だと「単元未満株 (サービス) 」などのように呼ばれ、100株単位以下でも株式投資が可能です。
FXの場合は選択する会社次第で、取引単位 (ロット) を減らせます。 最低通貨単位が小さいFX会社を選べば、取引単位は少なくなるためです。
なお FX会社の最低通貨単位は「1万通貨」「1,000通貨」「100通貨」「1通貨」のいずれかに設定されています。
後ほどFX会社の最低通貨単位をお伝えするので、参考にしてみてください。
必要な投資資金は次の式で求められます。
1口あたりの通貨量×選んだ通貨の為替レート
FXでレバレッジを使えば、必要な投資資金を減らせます。FXのレバレッジは、 担保としてFX口座に資金を預け、自分が所有している資金以上の金額で取引できるしくみです。
なおこの担保は「証拠金」と呼ばれます。証拠金はレバレッジの倍率を調整する際、非常に重要です。
レバレッジは「このぐらい口座にお金を預けるので、私を信頼してお金を貸してください」というしくみで成り立っています。 預けたお金が証拠金です。
FXの個人口座を利用する場合、 レバレッジは最大25倍と法律によって定められています。たとえばレバレッジ25倍なら、自分が所有している資金の25倍まで取引可能です。
FXでレバレッジを利用すると、必要な投資資金は次のように計算できます。
通貨単位×選んだ通貨の為替レート÷レバレッジ
FXが少ない金額で始められるのは、レバレッジのしくみを用いているからです。ただしレバレッジをかける場合には、証拠金とリスクを考慮しましょう。
証拠金とリスクのバランスについては、以下で解説します。
最低資金だとリスクが大きいため、実際にはいくらからFXを始めたら良いのか解説します。
最低通貨単位で取引すれば、少ない額でFXを始められます。
少額取引ができる国内のFX会社をまとめました。 最低通貨単位は2020年7月16日時点の情報です。
【1通貨単位で取引可能なFX会社】
SBI FX トレード
【100通貨単位で取引可能なFX会社】
マネーパートナーズ (パートナーズFXnano)
【1,000通貨単位で取引可能なFX会社】
YJFX!
外為どっとコム (外貨ネクストネオ)
ヒロセ通商 (LIONFX)
みんなのFX
FXブロードネット
セントラル短資FX
インヴァスト証券 (トライオートFX)
マネーパートナーズ (パートナーズFX)
GMOクリック証券 (FXネオ)
DMM FX
ドル/円を1,000通貨単位で取引する際の、必要最低資金を考えてみましょう。
最低通貨単位が1,000通貨単位のFX会社を選ぶと、1口あたり1,000ドルで取引できます。 ドル/円の為替レートが107円の場合、必要最低資金は次のように計算可能です。
1,000通貨単位×107円÷25倍 (レバレッジ) =4,280円
ただし 口座に入っている資金額が一定水準を下回ると、強制的に決済されます。これは「ロスカット」と呼ばれる制度です。ロスカットされた時点で損失が出るため、極力避けましょう。
ロスカットを回避するために、FX口座には為替相場が変動してもロスカットされない金額を入金しておきます。
この入金分を考慮すると、 必要最低資金の目安は「必要最低資金+為替レートの変動による含み損」で算出可能です。
先ほどの例で為替レートが5円変動したと仮定すると、必要最低資金の目安は次のように変わります。
4,280円+ (5円×1,000通貨) =9,280円
1,000通貨単位で取引する場合、1万円前後なら資金とリスクのバランスを保った状態で始められます。
1,000通貨単位で取引するメリットは、 数千円から数万円と少額で取引をスタートできる点です。損失額が出ても数百円ほどなので、低リスクで取引できます。
また FX会社の多くが1,000通貨取引に対応しているので、選択肢の幅が広いのも魅力です。単位をこまかく調整しながら取引できるのもメリットといえます。
一方1,000通貨単位で取引するデメリットは、利益が少ない点です。1回で大きくは稼げませんが、 リスクが小さいため初心者におすすめします。
1万通貨単位で取引すると、1口あたりの通貨量は1,000通貨単位の10倍です。よって 1万通貨単位の必要最低資金の目安は、およそ10万円になります。
資金を10万円以上用意できる人なら、1万通貨単位から取引できるFX会社を選び、大きな利益を狙うと良いでしょう。または1,000通貨単位のFX会社を選択し、10口で取引を行っても同じ程度のリターンを狙えます。
ただし必要最低資金はあくまでも目安です。 ロスカットに不安がある人や中長期の取引を検討している人は、目安の金額よりも多くの資金を用意して取引を始めましょう。
1万通貨単位で取引するメリットは、利益が大きい点です。 取引量が1,000通貨単位の10倍なので、レバレッジをかければ月に数万円の利益を得られるケースもあります。
また1万通貨単位ならほとんどのFX会社で取引できるため、 選択肢がより広がるのもうれしいポイントです。1万通貨単位で取引できるFX会社のなかには、高機能の取引ツールを提供している会社もあります。
1万通貨単位のデメリットは、損失が大きくなる点です。 利益が大きいのと同様に、損失も大きくなります。
FX初心者に1万通貨はリスクが大きいため、1,000通貨単位のFX会社をおすすめします。
1,000通貨単位なら、 4,000円から5,000円前後の資金から取引可能です。1万円ほど資金を用意すれば、ロスカットのリスクを抑えられます。
まずは1,000通貨単位の取引で相場の分析や予想、利益の出し方などを覚え、取引に少しずつ慣れましょう。初心者はいきなり1万通貨単位で取引せず、1,000通貨単位に慣れてから口数を増やすのがおすすめです。
1,000通貨単位は利益が出ても少ないですが、 損失も少ないため、損失額が増えるリスクを避けられます。FX取引ではただ利益を狙うのではなく、損失を抑えることも大切です。
ここでは、おすすめのFX会社をご紹介します。
1,000通貨単位で取引したい人におすすめのFX会社は「外為どっとコム」です。 初心者向けのコンテンツが充実しているので、安心して取引できます。
「マネ育チャンネル」ではマンガや動画、ラジオなどコンテンツが豊富です。
「外為マーケットビュー」では平日の毎朝、5人のコメンテータが 日替わりで相場の予想や展望を解説しています。初心者にも分かりやすく解説しているので、ぜひ活用してみてください。
他にも「FX初心者が上達するための知識収集法」「FX初心者が1番はじめに覚えるべき損切りとは?」などの記事も掲載されています。
また 「外為注文情報」という独自サービスでは、外為どっとコムで取引しているトレーダーの注文状況を確認可能です。指値注文やストップ注文が、売りと買いそれぞれどの為替レートにどれぐらい出しているかチェックできます。
PC向けのリッチアプリ版、スマホ版はデモ取引が可能です。はじめてFX取引する人は、まずデモ取引を試してみると良いでしょう。
1万通貨単位から取引を始めたい人には、「GMOクリック証券」がおすすめです。
高性能な取引ツールが魅力で、操作性もデザイン性も兼ね備えています。PCやスマホ、タブレットはもちろん、ガラケーやスマートウォッチでも利用可能です。
特に スマホ用の「GMOクリックFXneo」は使いやすく、初心者でもかんたんに使えます。直感的に注文できる「Actionボタン」を使えば、チャートからの注文も手軽です。
また 最大で16チャートを保存可能で、各画面の切り替えはスワイプで行います。テクニカル分析や各足種などの確認時に非常に便利です。
1万通貨単位で取引するのが不安な人は、デモ取引を利用してみましょう。注文やチャートの設定は本番と同じように利用できるので、試しに1万通貨で取引したい人にもおすすめです。
そして GMOクリック証券では、キャンペーンも随時開催しています。お得なキャッシュバックキャンペーンも行っているので、資金に回してぜひ利益につなげてみてください。
FXはいくらから始められるのか?に関するよくある質問にお答えします。
FXの最低取引単位は 「1通貨」「100通貨」「1,000通貨」「1万通貨」の4種類です。各FX会社により、最低通貨単位は異なります。
以下に代表的なFX会社の最低取引単位をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。最低通貨単位は2020年7月16日時点の値です。
レバレッジを何倍にするかによって、買えるポジションの金額が変わります。
たとえば1ドル=100円、5万円を元手にする例を考えてみましょう。次のように、レバレッジによって買える金額はそれぞれ異なります。
レバレッジ1倍:500ドル
レバレッジ10倍:5,000ドル
レバレッジ25倍:12,500ドル
ただし レバレッジを最大の25倍にすると大きな損失が出やすく、証拠金が不足してロスカットが執行される恐れがあります。あくまでも例として捉え、実際の取引では資金に余裕を持って取引をしましょう。
また同じ条件で元手を10倍の50万円にすると、以下のように計算できます。
レバレッジ1倍:5,000ドル
レバレッジ10倍:5万ドル
レバレッジ25倍:12万5,000ドル
元手を増やすほど、そしてレバレッジを大きくかけるほど買える金額が多くなることが分かります。自分の用意できる資金、レバレッジとのバランスを考慮して取引をしましょう。
最低通貨単位が小さいFX会社を選べば、初期投資1万円で取引が可能です。
たとえばSBIFXトレードなら、1通貨単位から取引を行えます。 ドル/円が100円なら証拠金4円ほどで始められるので、初期投資1万円でも安心です。
またマネーパートナーズ (パートナーズFXnano) は100通貨、証拠金およそ400円で始められます。1,000通貨であれば4,000円前後で取引が可能です。
初期投資を抑えてFX取引を始めたい人は、最低通貨単位に注目しましょう。
「いくらの利益が出る」と具体的な金額は断言できませんが、 為替レートが0.5円動くと1口500円、1円動けば1,000円ほどの利益を狙えます。
あくまでも参考に留めて、目安値で活用してみてください。
FXはいくらから始められるのかは 最低通貨単位と為替レート、レバレッジの3つの要素で変わります。
たとえば最低通貨単位を1,000通貨単位から1万通貨単位にすれば、資金は10倍必要になり、大きくなると判断できるでしょう。
FX初心者の人は、1,000通貨単位から始めるのがおすすめです。利益は小さいですが損失も抑えられるので、ロスカットのリスクを下げて取引ができます。
FXをいくらから始めるのか、用意できる資金とリスクのバランスを考慮して決めましょう。
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