FXの聖杯の正しい使い方について
相場の規則性によるFXの聖杯について
分析方法によるFXの聖杯について
FXの聖杯とは、FX取引で常に勝ち続けるための取引手法であり、継続して勝ちたいと願う人にとって強く興味を惹かれるものです。しかしFXの聖杯はただ真似すれば良い訳ではなく、適切な使い方や基本的な考えを持って初めてその恩恵を受けられます。
そこで今回は、FXの聖杯の基本情報や正しい使い方について詳しくご紹介します。
FXの取引をしていて、勝つための方法を調べていると、必ず目につくのが「聖杯」という単語です。
FXにおける聖杯とは、簡単にいうと 「勝ち続けるために必要な絶対的法則」を意味しており、どのようなFX取引でも勝てる取引方法のことです。
確かにFXは為替変動の上下を予想して利益を得るため、単純に「上がるか下がるか」だけを予想するのなら確率は50%でシンプルです。しかし 確率が50%だからこそ、直感でFX取引することには不安も出てきます。
実際にFX取引を経験すればするほど、少しの不安要素で迷いが出てしまうため、「自信を持って取引をしたい」と思う人も少なくありません。 聖杯とまで言われる「常勝取引の絶対的な方法」は、世界中のトレーダーにとって常に模索する対象です。
FXの聖杯とは、 「FX取引で勝ち続けている取引方法」ですから、結果だけをみるのならFXで成功している人の手法がFXの聖杯です。
しかし 実際に手法を真似してみても、思ったように利益が得られずFX取引を辞めてしまう人もいます。
FX取引をする環境や手法がほとんど同じなのであれば、その他に決定的な違いがあり、 その違いを見極めることが大切です。聖杯を真似するだけでは勝てないと認識し、 「何が違うのか」という部分を突き詰めて考えましょう。
聖杯と呼ばれるFX取引の手法は、 正しいタイミングで使うことによりその効果を得られます。真似をする場合は手法だけではなく使うタイミングも見極め、その手法で効果を得られるパターンか見分けなければなりません。
FX取引では手法も大切ですが、 いかに勝てるタイミングで取引を行うかという点が重要です。そしてそのタイミングは決して一定ではありません。
つまり聖杯の手法とは、トレーダーの知識・経験・向学心があって初めて効果が得られるもので、タイミングも考えずただ手法だけを真似するだけでは利益が出ません。
聖杯の手法を真似するべきタイミング・真似してはいけないタイミングを見極め、わからない場合は知識や経験を積んでチャレンジしてみましょう。
チャートは、 相場の値動きや一定のパターンを見つけて、予測を立てるために必要なデータです。
毎日決まった時間にチャートをみていくと、値動きの緩急やトレンドを理解できたり、FX取引のタイミングを掴めるようになったりします。
初めての人には少し難しいかも知れませんが、太陽の動きを定点観測するように、 1つのチャート、1組の通貨ペアを分析することから始めれば難しくありません。チャートをよく分析し、聖杯の手法を正しく使えるよう学んでいきましょう。
為替相場とは、1日に何回という特定の回数で動きが決まるものではありません。 市場が休みの日以外は24時間動き続けており、その変動を一定の期間で見極めていきます。
たとえば短期の為替変動だと、短時間に細かい上下変動を繰り返すので取引もめまぐるしいですが、 中期・長期の為替変動をみると緩やかな上下動なので、ある一定の法則性を見つけることも可能です。
相場の法則性を理解して、FX取引に役立ててみましょう。
トレンド相場とは、為替変動を中期・長期で見た場合、 上方か下方のどちらか一方に変動がある相場のことです。右肩上がりの為替変動なら上昇トレンド、右肩下りの為替変動なら下降トレンドと呼び、この動きに合わせてFX取引を行います。
上昇トレンドのときには、これから相場が上がると予想して買いエントリーをする人が多く、すでに売りのエントリーをしていた人との相乗効果で上昇トレンドが続くことがあります。
下降トレンドのときには、相場が下がることを予想して売りエントリーをする人が増えますが、こちらもすでに買いのエントリーをしていた人との相乗効果で、下降トレンドが続くこともあります。
トレンド相場だけなら見極めやすいので、トレンド相場のときだけ取引をする手法は初心者の人におすすめです。
しかし実際には、トレンド相場が発生する確率はあまり高くないので、できればトレンド相場だけではなく、他のチャートを分析もして取引してみましょう。
レンジ相場とは、 中期・長期で為替変動をみたときにある一定ライン内で上下動を繰り返す相場のことで、上のラインを「レジスタンスライン」、下のラインを「サポートライン」といいます。
サポートライン到達すると買いのエントリーが増え、相場が上昇しますが、レジスタンスラインに到達すると反発して売りのエントリー増え下落するので、 結果としては売りと買いがバランスよく存在している状態です。
では安定しているのかというと決してそういう訳ではなく、一定ラインを突き抜けることもありますし、ラインに到達する前に値動きが反転する可能性もあるので油断はできません。
つまり 一定ラインの幅とはあくまで過去のデータから導き出された予想ラインで、結局は取引のタイミングをトレーダーが見極める必要があります。
レンジ相場自体は発生する率も高いのですが、上下のラインが確定でない点もよく考慮して取引しましょう。
トレンド相場とレンジ相場で聖杯を見つけるのも1つの方法ですが、この2つだけではどうしても情報として足りない部分が出てきます。 それを補うために行うのが、過去の相場変動のデータを用いた分析方法です。
分析方法には「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の2種類があり、どちらも聖杯を見つける分析方法には欠かせません。それぞれの特徴を踏まえて、自分の知りたい取引手法に合った分析方法を行ってみましょう。
テクニカル分析とは、 過去の相場変動をさまざまな形でデータ化したものを分析し、次の相場変動を予想する方法です。
FXでは「過去の相場変動と似た相場変動が出やすい」という特徴があるので、このようなテクニカル分析は極めて有効といえます。
テクニカル分析には、ローソク足・バンド・単純移動平均線など100を超える種類があるのですが、これをすべてチェックすることは難しいので、自分なりにデータを組み合わせて分析しなければなりません。
また分析するデータが多いほどより正確な手法が見えてくるので、 必ず複数のデータを分析してください。
テクニカル分析の結果は、デイトレードやスキャルピングといった短期のFX取引で活かされます。組み合わせたデータによって見えてくる聖杯も変わりますので、いくつかの組み合わせを試して、これが聖杯だと思う自分の手法を見つけてみましょう。
FXで取引されるのは、世界各国の通貨です。通貨の為替変動は、 通貨を発行している各国の経済情勢や世界的な状況に大きな影響を受けるため、この情報をいち早く手に入れて分析し、為替の変動を予想しなければなりません。
この 通貨の為替変動予想をするため行われるのが、ファンダメンタルズ分析です。
とある国の雇用状態やGDP (国内総生産) の結果がよければ、その国の経済情勢は良好だと判断され、 買い取引が増えて価格が上昇します。その一方で、世界的に不安定な情勢になると売り注文が多発し、 為替相場も下落する可能性があるのです。
こうした判断を行うために必要なのがファンダメンタルズ分析で、 経済指標や為替相場に影響を与えそうなニュースは、常にチェックしておかなければなりません。
ただこれは中期・長期でFX取引をする場合にとくに必要な分析で、 スキャルピングやデイトレードを主に行っている人には、あまり影響がないことを覚えておきましょう。
「損小利大」とは、FXをはじめとした資産運用で利益を得るために覚えておくべき格言の1つで、 「できるだけ損失を小さく抑えて大きな利益が得られるようにする」という基本的な取引の心得です。
資産運用における利益は、取引手法やタイミングだけではなく相場の情勢によっても結果が大きく分かれるので、たとえFXの聖杯を駆使しても必ず勝てるかはわかりません。
「損小利大」を理解した上で勝率の高いFXの聖杯を活用すれば、タイミングよくFX取引を行うことで損切りを最小限にとどめ、ここぞというときに上昇トレンドに乗れるので確実に利益を積み上げられます。
つまりFXにおける聖杯とは、 「確実に勝つための取引手法」というよりも、「損小利大を基本にして、的確なタイミングで適切な取引手法を行うこと」といえるでしょう。
常に勝率8割を誇っているトレーダーであっても、 タイミングを間違えば大きな損失を負うこともあります。「損小利大こそFXの聖杯」だと意識し、有効な取引方法を学んだり取り入れたりしながら、自分の中の聖杯を作り上げてみましょう。
FXの聖杯は、継続的に勝ち続けたいと思うFXトレーダーにとって、参考にしたい取引方法です。しかし、聖杯を活用した取引はただ行えば良いという訳ではなく、的確なタイミングで適切な取引手法を行ったときにその効果を発揮します。
FX初心者には少し難しいかも知れませんが、データを分析してFX取引のコツを掴めば望んでいる結果も出やすくなりますので、これはと思う取引手法を積極的にチェックして自分に合った取引手法を学んでいきましょう。
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