FXの過去チャートを数多く検証することは重要でメリットが多い
FXの過去チャートを検証するには様々な目的があり、目的に応じた検証方法がある
過去チャートの検証にはツールを使って行う
FXのトレードを始める場合には、本や雑誌、ブログを読んだりセミナーに通ったりして利益を出すために学ぶと思います。
しかしみんなが行うトレード法を真似るだけではなく、FXの過去チャートを数多く見て検証を重ねることが勝てるトレーダーになれる近道です。ここではその理由やメリット、検証の具体的な方法について解説していきます。
FXのトレードを開始するにあたって、 まずFXの過去チャートを見ることから始める人はあまり多くないかもしれません。
FXのトレードに参入するには、まず本屋などから情報を得ることが多いでしょう。
本などから情報を得ることは決して悪いことではありません。 しかし勝てるトレーダーになるためには、それに加えて過去チャートを数多く見て検証を重ねることが必要です。
なぜ検証が重要かというと、 チャートの動きとは人間の思考が集まったものだからです。このことを理解せず、チャートの数値だけを追いかけるテクニカル分析偏重のトレードをしていると、結局は損をすることになるでしょう。
過去チャートには人間心理のパターンが表れており、そうしたパターンを理解するためにも過去チャートの検証は重要です。
このような抽象的な話をしてもピンと来ないかもしれませんので、以下ではもう少し具体的な理由を述べていきます。
まず 過去チャートの検証を重ねていくと、チャートからの気づきが増えていきます。それは検証の積み重ねによって、脳内に様々なパターンが蓄積されていくからです。
蓄積された結果、現在のチャートを見た時に、意識していないところで直感や閃きが起きるようになります。
そしてそうした直感や閃きというのは、 後から検証してみると正しいことが多いです。そのようなケースがあった場合には、記録をつけて後で検証するようにしましょう。
現在のチャートも明日には過去のチャートになるので検証が必要です。
記録を積み重ねると、 チャートの値動きに関する深い経験が増えていくことになります。
単に数字が上がった下がったというのに一喜一憂するのではなく、その結果の裏にある心理を読み取れるようになり結果的に売買における勝率アップにつながります。
このようになるには、当然のことですが過去チャートを単に書き写し続けるだけではダメです。
なぜそうなったのかを常に考察し、 自分なりのロジックを立てながら日々記録をつけ続けることが重要になります。
気づきや経験値は具体的なトレードでどのようなメリットがあるのか気になるでしょう。
そこで以下では、過去チャートを検証するとどのようなメリットがあるのかを解説します。
裁量トレードとは、自分の判断に基づいて手動で売買を行うことです。テクニカルな基準にしたがって自動売買を行うこととは反対の売買です。
この「判断」の部分について、過去チャートの分析を積み上げていくことによりグレードが上がっていきます。 結果として裁量トレードをしても、高い勝率を得られることになります。
過去のパターンの蓄積があるためで、色々なケースについて知っているので、直近のレートが急変しても感情を乱されることがなくなります。
感情のコントロールのできないトレーダーが裁量トレードをしようとすると、 気が大きくなって多額な金額をつぎ込んだり、あるいは気が動転して間違った注文をしたりして、最終的にFXをやめなくてはならなくなります。
過去のチャートを多く分析することで、テクニカル分析をするよりも、 早く直感的に相場感をつかめるようになります。
最初に述べたように、ほとんどのトレーダーは本やセミナーで得た知識をもとにトレードをしています。
それはすでに流通している方法で、独自性はありません。つまり他人を上回る成果は出しにくいです。
過去チャートの検証を積み上げて、自分なりのロジックで裁量トレードを行った場合、その手法は完全にオリジナルなものです。
このような売買でのみ、他者よりも高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
ただしひとりよがりは禁物です。自分で行ったトレードについて 結果と照らし合わせながら反省し、周りの情報も参考にしておくようにしましょう。
そのようにして絶えず反省や改善を加えていくと、最終的には自分独自のトレード手法を編み出すことになります。独自のトレードが編み出せると、 その手法を改善しながら、どんな状況でも利益を生み出せるようになります。
ただしいつか足をすくわれるかもしれません。FX取引を続ける限り、過去チャートの検証は続けるようにしましょう。
過去チャートを検証するのには様々な目的があります。ここではなぜ過去チャートを検証するのか、その目的について紹介していきます。
まず 「相場の動きを覚えるために検証する」という点があるでしょう。上の図のような過去チャートをたくさん見ることにより、相場の動きのパターンを把握していきます。
それによりレートがどう動くかについての理解を深め、動き方をつかめます。
次に 「トレード手法の精度を試すために検証する」という点も考えられます。いったん過去チャートを検証したら、それに基づいて自分なりのトレード手法を組み立てる場合もあるでしょう。
このような場合にその手法があっているのかどうかを、図のような過去チャートを使って検証していくことになります。
さらに 「テクニカルインジケーターの精度を試すために検証する」という場合もあるでしょう。テクニカルインジケーターとは、 相場の値動きを統計学的にまとめて傾向を出し、指標化したものです。
過去チャートを検証して、自分なりのテクニカルインジケーターを作成することもありうるでしょう。その場合、そのテクニカルインジケーターの精度を過去チャートに当てはめて確かめていくことになります。
過去チャートの検証を取り入れた場合、FX取引の流れはおおよそ下記の通りになります。
FXの過去チャートで検証する段階ごとの目的を明確にする
過去チャートで実際に検証する
バーチャルトレード練習ソフトで試してみる
リアルトレードで実践したのち、後で検証して反省
まずは先ほど述べたように、 FXの過去チャートで検証する段階ごとの目的を明確にしていきましょう。何のために検証するのかわかっていないと、見当外れの検証になってしまうことがあります。
次にその目的に応じて過去チャートで実際に検証していきます。検証で正しさが判明したら、いきなりリアルのトレードをする前にバーチャルトレードで確かめてみましょう。
問題がない場合には、いよいよリアルトレードで実践します。 そのトレードを検証して、反省や検討を加えることも重要です。
それではFXの過去チャートの検証方法について、以下で具体的に見ていきましょう。
一つの時間足だけでなく、複数の時間足チャートを同期させて相場状況を分析していく、いわゆるマルチタイムフレーム分析が有効とされています。
そのためにはインジケーターを使って、 複数の過去チャート画面を同期させて分析していくことにより、検証をすすめていくことになります。
チャートを与えられたままで見るのではなく、 目的に合わせてFXのチャートを抜き出すことも大事です。過去チャートを内容や目的にあわせて目視で探し、検証作業を行っていくようにしましょう。
この図ではゴールドクロスを囲っていますが、 こうした特徴的な部分を抜き出して検証を行っていきます。
ここではFXの過去チャートの検証は、具体的にはどのようなツールを使えばよいのかについて解説します。
まずPhotoscapeという無料の画像編集ソフトを使うという手があります。図のように、MT4から画像キャプチャしたものに 文字や線を入れていき検証していくことが可能です。
Windowsパソコンに入っている「ペイント」という画像加工ソフトでも同様のことができます。
画像ソフトを使うのがおっくうな場合には、 過去チャートを手書きで書いて、ペンやノートで検証を進めてもよいでしょう。
この方が記憶に残りやすいというメリットもあります。
ここでも何のために検証をするのか、テーマを決めた方がよいでしょう。例えば下記のようなテーマがあります。
チャートを分析して、実際にエントリーする前の練習
トレードロジックの妥当性を見てみる
テクニカルインジケーターが相場でどのくらい当てはまるかを調べる
MT4とは最も有名なFXトレードソフトです。MT4を用いてFXの過去チャートの検証方法を紹介します。
まずFXDDで過去10年以上のデータを取り込みます。
FXDDのヒストリカルデータをクリックしてダウンロードした後、.hstファイルを保存します。
いったんMT4のhistoryフォルダにある口座のフォルダに行き、 中にある「EURJPY.hst」関連ファイルを削除しておきます。
MT4を再起動した後、「チャート」タブを開きます。
ヒストリー内にある最大バー数、チャートの最大バー数にそれぞれ「9999999999999999」と9を最後の桁まで入力しましょう。
再び「チャート」タブを開いて、チャートが表示されたら成功です。
ヒストリーセンターの通貨ペアから通貨ペアをクリックします。「1分足」、および「インポート」をクリックしてインポートを実行しましょう。
ダウンロードしておいたファイルを参照し、データが表示されれば成功です。
MT4を再起動し、「ファイル」から「オフラインチャート」を開きます。
例えば「EURJPY,M1」を選んで「開く」を押しましょう。次に「スクリプト」から「PeriodConverter」を選び、「オフラインチャート」へドラッグアンドドロップします。
画像と同じようにチェックを入れておきましょう。
最後に「パラメーターの入力」タブから値を必要な分数に合わせて「OK」を押します。 これを必要な分数分繰り返すことになります。
最後に再起動したのちチャートを開いて、 Shiftを押しながらEnterボタンを押すと日時を指定できるでしょう。これにより日時を指定して過去のチャートを検証することが可能になります。
FXのトレードをするには、過去チャートの検証が重要です。それによって得られるメリットは大きいです。またチャートを検証する目的は様々あり、検証方法やツールも色々とあります。
FXトレードは、みんなと同じことでは同じ成果しか出せません。そこで重要になるのが過去チャートの検証の積み重ねです。これによるデメリットはないので、できるだけ多くの過去チャートを検証するようにしましょう。
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