利益率は元本に対する利益の割合
利益率で投資の効率がわかる
初心者は利益率にこだわりすぎずまずスキルを磨こう
FXにおいて利益率は重要な指標で、 勝ち組トレーダーたちは皆この数値を追っています。
本記事では利益率の計算方法、なぜ利益率が重要なのか、どのくらいが適当なのかなどを紹介していきます。
FXの利益率とは 元金に対してどのくらい利益が上がっているのかを測る数値です。
例えばトレーダーAさんとトレーダーBさんを比較しましょう。
Aさん 先月は2,000万円を元手に利益は1,000万円でした
Bさん 先月は1万円を元手に利益は100万円でした
どちらがすごいトレーダーでしょうか?
利益額だけを聞いたらAさんはBさんの10倍稼いでいるとなりますが、 一概にAさんの方がすごいとは判断できません。
利益率を出すことにより、資金額に対してきっちり利益を得られているかが判断できます。
利益÷元金×100=利益率 (%)
先ほどのAさんは元金2,000万円に対して1,000万円の利益なので
1,000万円÷2,000万円×100=50
対してBさんは元金1万円に対して100万円の利益なので
100万円÷1万円×100=10,000
利益率から判断すると、Bさんの方が圧倒的に優れた成績を上げていることが分かります。
トレーダーが効率的に利益を得ているのかを判断するのは、利益よりも利益率を重視しなければなりません。
それではプロトレーダーはどのくらいの利益率を出しているのでしょうか?
ロビンスカップと呼ばれる世界的に有名なトレードコンテストにおける、FX部門の優勝者の利益率をまとめました。
歴代優勝者の平均はおよそ95%なので、 年間100%前後の利益率があれば相当優秀なトレーダーといえます。
FXではマイナス収支を出してしまうトレーダーの方が多数派のようで、平均するとFXは「マイナス利回り」といえます。
通貨の取引は、誰かが利益を稼げれば、もう一方が損するという取引です。 数学的に考えるとFXの期待値は0です。
さらに取引には、FX業者に対し手数料が発生するため、 期待値はその分マイナスといえます。
期待値だけを見るとFXはやるメリットがないように感じます。
FXの世界では、必ず勝ち続けられるスキルは存在しませんが、 負け続けることには理由があります。
知識がないままで初心者が参入すると、負けてしまうでしょう。
こうした初心者も絶えず入ってくるため、 損失を抑えることを重視すれば、相対的に勝率を上げられます。
FXで儲けている人の大多数は、 損失を抑えることを実践しているはずです。
では一般のトレーダーはどのくらいの利益率を目指せばいいのでしょうか?
初心者は 1年間の利益率20%を目標の目安にするとよいでしょう。
これくらいの利回りであれば、 リスク管理をしっかり行うことにより、利益を手に入れられる可能性が高まるでしょう。
大切なのは 年単位で考えてプラス収支を得ることです。
初心者の方は目標利益率を設定したらまずは、 取引にしっかりと慣れることが重要です。
始めた当初はで目標に達しなくてもそこまで気にせず、 お安定して利益を出すことを第一に考えましょう。
利益率にこだわるのはそこからです。
効率良く稼ぐには、 分析精度を上げることが重要です。
分析精度が上がれば、自分なりの勝ちパターンを見出せるようになり、 1回の取引の利益を大きくできます。
ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などの手法など、 勉強は絶えず継続しましょう。
どんなに負けが大きくなり不安になったとしても、 感情的な取引は厳禁です。
思うように実績を挙げられないと感情的になり、 負けを取り戻そうと大きな勝負に出てしまったり、目標自体を変えてしまったりしがちです。
資産が絡むことなので感情を自制することは非常に難しく、 分かっていてもやってしまって後悔する人が後を断ちません。
エントリー前に取引ルールを思い返し、無駄な取引をしないように心がけましょう。
また取引においてもう一点重要となるのは、FX業者選びです。
スプレッドが無駄にかかってしまっては利益を圧迫してしまうため、 とにかくスプレッドは狭い業者を選びましょう。
また 約定力の高さチャートの見やすさも重視すれば、無駄な労力を省けます。
不安要素や心労を極力減らすことで、分析・取引に集中できます。
為替市場は24時間オープンしているため、いつでも取引できます。
日本時間9時に東京、15時から欧州、17時からロンドン、21時ニューヨークと市場がオープンしていきます。
最も取引が活発になるのは、 ロンドンとニューヨークがオープンしている夕方から深夜にかけての時間帯です。
そのため17時から深夜は変動が大きく、最も利益を期待できる時間帯といえます。
FXの利益率の出し方、利益率がどのくらいあればよいか、を説明してきました。
利益率は資金の大小にかかわらず、 損益を管理するには欠かせない数値です。
年単位で利益率を確保できるよう、長い目で取引をしましょう。
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