FXは本当にリスクが高いのか？リスクの種類とその対処法について徹底解説！

FXは手軽に始められますが、

などのリスクが存在します。

それぞれのリスクに対して対策を行わなければ、 取引で損失が拡大し借金を背負うリスクもあります。

リスクを理解し リスク管理を正しく行うことで損失を最小限に利益は最大限上げられるようになります。

本記事では、FXのリスクに関して紹介していきます。

FXの6つのリスクとは

為替変動リスク

FXでは為替相場の変動を予測して差益を狙う投資商品のため 為替変動は避けられないリスクとなって存在します。

為替相場のリスクを抑えた取引を行うには、 為替相場の変動が激しい時間帯の取引を控える
・週末の保有ポジションの取扱いルールを設定することが重要になってきます。

為替相場の変動が激しい時間帯での取引は、 為替相場の動きを予想しにくいため損失を発生させるリスクがとても高くなります。

またFXは土日に市場が開いていないため取引を行えず、 金曜日と月曜日で相場に大きな変動が発生するリスクがあります。

為替相場の動きの特徴を理解することでリスクを抑えた取引を行えます。

金利変動リスク

スワップポイントを目的とした取引を行っている場合は、 金利変動によるリスクを考える必要があります。

スワップポイントとは、 2国間の金利差の差額を獲得する取引方法です。

スワップポイントには、以下の2種類があります。

スワップポイントを目的とした取引ではプラスのスワップポイントを狙って取引を行います。

しかし経済的な理由などで2国間の金利差が逆転してしまうとマイナスのスワップポイントになってしまうため、 金利変動に常に注意しておくことでリスクを抑えられます。

流動性リスク

流動性リスクとは取引量が少ない通貨で、うまく取引が成立しない場合のことです。

市場での取引量が多い通貨は、流動性が高く希望したタイミングで取引が成立します。

市場での取引量が少ないマイナー通貨は、流動性が低く希望したタイミングで取引が成立しない場合もあります。

取引したい通貨ペアの取引量をあらかじめ調べることで流動性リスクを抑えることができます。

レバレッジリスク

レバレッジを活用することで、資金以上の大きな取引ができます。

しかし、 ハイレバレッジ取引では少しの相場の変動でも損失が拡大するリスクがあります。

そのため、 口座残高以上の損失が発生する可能性があります。

スリッページリスク

スリッページが発生するリスクに関しても注意が必要です。

スリッページとは、 注文した相場価格と実際に約定した相場価格に差が生じることを指します。

相場価格は常に変動しているためFX業者が注文を認識して取引を成立させる間にも相場価格は変動してしまいます。

スリッページはFXのシステム上避けることは不可能ですが、 約定力の高いFX業者を利用することで発生するリスクを抑えられます。

システムリスク

FXで最も深刻なリスクがシステムトラブルによるリスクです。

システムトラブルが発生すると 正常な取引が行えず大きな損失が発生する可能性があるため注意が必要です。

FX業者側のシステムトラブルを避けることは不可能です。

そのため、システムリスクを抑えるには、 過去にシステムトラブルを起こしていないか確認するしか方法がありません。

またトレーダー側のシステムトラブルを避けるには、 ネット環境などの取引環境を整えることでシステムトラブルを抑えられます。

FXはリスクが高く大損をするというイメージは本当なのか？

FXで利益を出す人はどれくらいいるのか

FXのトレーダーの割合は 利益を出しているトレーダーは4割程度といわれています。

FXは基本的に市場で発生する利益と損失の総和がゼロになるゼロサムゲームの仕組みになっています。

そのため基本的に利益を出しているトレーダーと損失を出しているトレーダーの数が同程度になるようになっています。

しかし実際には、 取引手数料などがあるために損失を出しているトレーダーの方が多少多くなります。

なぜFXには損をするイメージができてしまったのか

FXを ギャンブルの一種の様に捉えている人も多いです。そのため、損をするイメージが強いと考えられます。

運任せで取引をして損失を出したトレーダーも少なくないです。

そのため、損をするイメージが定着してしまったのだと思います。

損失を出したトレーダーの多くは、 FXの仕組みも理解しないまま取引を行っています。

必ず基礎知識を身に着けてから取引を開始しましょう。

FXで損するリスクを生み出してしまう原因

FXについて勉強していない

FXの仕組みは複雑なので、FXの仕組みについて勉強していなければ損失は発生しやすいです。

FXで利益を上げるためには、以下の理解が必要です。

FXについて何も勉強せず理解をしていない状態での取引は、 ギャンブルと変わらないため無駄に損失を発生させてしまいます。

慣れないうちからレバレッジをかけすぎてしまう

慣れないうちからレバレッジをかけて取引を行うと損失を発生させる原因になります。

レバレッジとは、 資金を担保に資金以上の取引を行える制度です。

レバレッジを活用することで、 少額からでも大きな取引が行えるため資金効率のいい取引が行えます。

しかし大きな取引は相場の多少の変動で大きな損失を発生させるリスクがあるため注意が必要です。

レバレッジをかけた取引を行う場合は、 許容できる損失額の中で取引を行うのがおすすめです。

ポジポジ病に陥る

FXにはポジポジ病と呼ばれる、 常に保有ポジションがないと落ち着かない心理状態になるFX初心者が多く発生します。

ポジポジ病のような心理状態になってしまうと 利益を上げるよりもポジションを保有することが主目的になってしまいます。

ポジション保有が目的になってしまうと、 相場分析などが適当になってしまい損失を発生させてしまいます。

損切りができていない

適切なタイミングで損切りを行えなければ損失を拡大させる原因になります。

損切りを行わず含み損がでているポジションを保有し続けることを塩漬けといいます。

塩漬けのポジションを持ち続けると、以下の影響が発生します。

特に 証拠金が一部が拘束されてしまうと、機会損失を発生させることにつながるので注意が必要です。

含み益を伸ばせない

含み益がでたポジションをすぐに決済すると、機会損失を生みます。

FXは損小利大を目指すのが基本になるため、 損切りの判断は早めに・利確の判断は慌てずに行うことが重要になってきます。

わずかな含み益で決済を繰り返していると資金が思うように増やせません。

また損失が発生した場合の影響が大きくなり、元の資金まで回復させるのに時間がかかります。

FXのリスクを小さくするための方法

相場の分析力を身につける

テクニカル指標を使った分析

テクニカル指標を使った分析を行うことで相場の分析が行えます。

テクニカル指標には、以下のような種類があります。

移動平均線とは 一定期間の価格を基に価格の平均値を計算し1本の線で表示するテクニカル指標です。

ボリンジャーバンドとは 市場の移動平均線の上下に値動きの幅を表示させたテクニカル指標です。

一目均衡表とは、

の5本の線を使用したテクニカル指標になっており 相場のトレンドや先行きを予測するのに使われます。

MACDとは2本の移動平均線を使用したテクニカル指標になっており 相場の勢いや動きを判断するのに使われます。

RSIとは 相場の上昇と下落のどちらの強弱が強いのかを判断するのに使われるテクニカル指標です。

自分に合ったテクニカル指標で分析を行うことでリスクを抑えられます。

経済情報を使ったファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは、経済指標、金融政策、大統領などの要人の発言などで、 為替相場がどの程度の影響受けるのか予測する分析方法です。

ファンダメンタルズ分析には世界経済に関する知識が不可欠になるため、習得するに時間がかかります。

中長期での相場分析には必ず必要な分析方法のため早いうちから勉強しておくことで比較的早い段階で習得できます。

まずは低レバレッジで始める

低レバレッジから始めることでリスクを抑えた取引が行えます。

レバレッジをかけた取引ではレバレッジの倍率に応じて大きなポジションでの取引が行えます。

大きなポジションでの取引は 大きな利益を狙える反面発生する損失も大きくなる特徴があります。

そのためレバレッジをかけた取引を行うのであれば、 低いレバレッジで取引を行い発生する損失の額を抑えることでリスクを抑えた取引が行えます。

メジャー通貨で取引する

メジャー通貨で取引を行うことでリスクを抑えた取引ができます。

メジャー通貨とは、日本円・米ドル・ユーロ・ポンドなどの先進国の通貨のことを指します。

メジャー通貨は市場での取引量がとても多いため流動性が高い特徴があります。

メジャー通貨同士を選択して取引を行うことで、流動性リスクを抑えた取引が行えます。

状況に応じた注文方法を使い分ける

状況に応じた注文方法を使い分けることでリスクを抑えた取引を行えます。

FXの注文方法には、以下のような注文方法があります。

注文方式には大きく分けて、 リアルタイム注文、予約注文の2つに分けられます。

リアルタイム注文とは、 現在の相場価格で決済を行う注文方式になっており成行注文が該当します。

予約注文とは、 決済を行いたい価格を事前に設定しておき設定した価格に達した段階で決済を行う注文方式になっており指値注文と逆指値注文が該当します。

自分の損切りルールを決める

損切りに関してのルールを設定することで、リスクを抑えて取引できます。

トレードルールを設定しないまま取引を行うと、感情に左右され冷静な判断が行えない可能性があります。

トレードルールを守って取引を行うことで感情に左右されないシステマチックな取引が可能です。

トレードルールを設定することで取引の改善もできるため、自分の取引ルールを常に改善できるようになります。

投資は余剰資金で行う

FXは余剰資金を使って行うことがとても重要です。

FXで勝ち続けることはとても困難です。

そのため、余剰資金で取引を行うことで損失が発生しても生活に影響が出ません。

生活費にまで手を出してしまうと 破産するリスクまであるので注意が必要です。

FXの勉強や情報収集を怠らない

FXに関しての勉強や情報収集を怠らないこともとても重要です。

FXで利益を上げるためには、

などの勉強や情報収集を日頃から行う必要があります。

相場は様々な理由で変動するため、少しの間勉強や情報収集を怠ってしまうだけでも環境に置いていかれてしまいます。

空いた時間などで情報収集などを行うことでリスクを抑えた取引が行えます。

FXのリスクを小さくするための取引ルール

ポジションを翌日・翌週に持ち越さない

ポジションを持ち越さないことがリスクを小さくすることにつながります。

ポジションを翌日や翌週に持ち越さないことで 早朝や週明けのタイミングで相場の急変動があった場合も避けられるためリスクを小さくできます。

テクニカル分析を見て機械的に取引する

テクニカル分析の結果を確認して機械的に取引を行うことでリスクを小さくできます。

テクニカル分析を根拠にすることで 感情に左右されない取引を行えるため機械的な取引が行えるようになります。

根拠とするテクニカル分析も 厳格なルールを設定し条件を満たした状態でのみ取引を行うことでより精度の高いリスク管理が実現できます。

OCO注文で損切り・利確をセットする

OCO注文を行うことでリスクを抑えた取引が行えます。

OCO注文とは、 保有ポジションに対して利確と損切りの予約注文を同時に行うことです。

利確と損切りの注文を同時に行うことで 保有ポジションに対する損益の幅を固定できるためリスクを抑えて取引が行えます。

またOCO注文は 設定した価格になると決済が自動で行われるため取引画面を見続ける必要がありません。

取引記録を残す

取引記録を残すことで、 取引内容を改善できるためリスクを減らせます。。

取引記録を残すためには、以下のような設定したトレードルールを設定する必要もあります。

同じ取引ルールで取引を行い、結果を検証することでリスク管理の精度を高められます。

FXでロスカットのリスクを減らすには

FXでロスカットのリスクを減らすには、 レバレッジを抑えて取引をする必要があります。

ロスカットとは、 設定されている証拠金維持率に達した時に保有ポジション全てを強制決済する制度です。

ロスカットが執行される条件は証拠金維持率の低下です。

そのため 資金管理を常に行うことで、執行されるリスクを抑えられます。

ハイレバレッジをかけた取引を行うと 相場の多少の値動きでも証拠金維持率が大きく変動するためロスカットのリスクが高まります。

そのためレバレッジをかけた取引を行うのであれば低いレバレッジで取引を行うことが重要です。

FXのリスクに関するまとめ

FXは手軽に始められますが、これまでに述べた5つのリスクが存在します。

それぞれのリスクに対して対策を行わなければ、 取引で損失が拡大し借金を背負うリスクもあります。

リスク管理を行うには、 FXに関しての勉強を怠らない・トレードルールを設定する・相場分析を行うなどがあります。

リスク管理を正しく行うことで損失を最小限に利益は最大限上げられるようになります。