スキャルピングは難易度が高く初心者には向かない
強いメンタルと分析力がなければスキャルピングで勝てない
スキャルピングで稼ぐコツを身に付ける
FXのスキャルピングは超短期で取引を繰り返し、結果もすぐにわかることから、初めてみたいと思っている方も多いでしょう。
ネットにも、「スキャルピングで簡単に稼ぐ」「空いた時間でお小遣い稼ぎ」なんて言葉が散乱しています。
しかしスキャルピングは、 とても難易度の高いトレード手法であり、そんな簡単にうまくいくわけがありません。
スキャルピングにはコツがあり、知っていると知らないとでは結果が大きく違ってきます。
本記事では、スキャルピングの難易度が高い理由、 スキャルピングを始める前に知っておくべきコツを徹底的に紹介します。
FXは大きく分けて4つのトレード手法があり、スキャルピングトレードはその内の1つです。
難易度の低い順に並べると以下の通りです。
4種類のトレード手法
中期・長期トレード
スイングトレード
デイトレード
スキャルピングトレード
スキャルピングは最も難易度が高く、 上級者向けのトレード手法です。
FXをスキャルピングトレードで勝ち続けていくには以下のような能力が求められます。
素早い分析能力・情報収集能力
ファンダメンタル方面における優れた分析能力
素早い決断力
トレードスタイルをブレさせない精神力
どれもスキャルピングを続けていく上で欠かせないものです。
FX業者側で自動強制決済させるロスカットは、 超短期で取引を実行するスキャルピングでは滅多に起こりません。
スキャルピングの場合、マイナスに気づいたらすぐに損切りを行って次のトレードに目を向けるからです。
FXで最も自分を伸ばすのは、実際に本番でトレードすることに他なりません。
そのため短期にトレードを繰り返すスキャルピングを続けることは、 他のトレード手法よりも圧倒的に経験値が高くなります。
他のトレードの場合、損益の結果が出るまである程度の時間を要します。
しかし瞬間的に結果がわかるスキャルピングは、失敗してもすぐ次の取引に移行できます。
そのため取引にあてられる時間帯が限られている人でも取り組みやすい手法です。
スキャルピングにも、デメリットがあります。
まずスキャルピングは1分足、5分足といった超短期のチャートから取引を組み立てていきます。
しかし数pips~数十pipsの値動きというのは、 取引量に応じて簡単に変動するため予想が非常に困難です。
たとえば投資目的ではなく企業が実際に使用する目的で大量の為替取引をした際や、投資家が大口で売買した際など、 突発的なまとまった注文で変動します。
そんな値動きを予想することは誰にもできません。
二つ目は アルゴリズムトレーディングに負けるリスクがあることです。
アルゴリズムトレーディングとは、プログラムによるシステムトレードのことで、日々進化を続けています。
1秒以下の超高速トレードが可能で、人間の手では到底太刀打ちできない速さです。
ファンダメンタルズの影響を受けるデイトレードやスイングトレードの場合は、臨機応変に対応する必要があります。しかしスキャルピングにファンダメンタル分析はほぼ必要なく、テクニカル分析のみのため機械的に分析でき、 コンピュータの方がはるかに有利です。
アルゴリズムトレーディングが進化すればするほど、スキャルピングトレーダーの勝率は下がっていく恐れがあります。
取引回数が多いほど、 スプレッドがかかります。
1回の取引で0.3pips、毎日50回の取引を1ヶ月間続けた場合
0.3pips × 50回 × 30日 = 450pips
必要なコストとはいえ450pipsもの損失を無条件に垂れ流していることになります。
ただやみくもに取引を繰り返すだけでは、決して利益は生まれません。
そしてスキャルピングは4つのトレードスタイルの中で、 最も精神的・肉体的に過酷な手法です。
スキャルピングをしていると当然負ける回数も増えます。
心理学では、「人間は勝った時の喜びよりも負けた時の痛みの方を過大にとらえる傾向がある」といわれており、それを1日に何度も味わうことは誰もが避けたいでしょう。
負けを取り戻そうとムキになって取引を繰り返してしまうと、自分のトレードスタイルを崩すことになってしまいます。
またチャートから目を離さずにトレードを繰り返すため、肉体的負担も相当かかります。
このように過酷なトレードを毎日続けると、 疲労が原因で集中力を欠いてミスをしたり、熱くなりすぎて冷静な判断ができず資金を突っ込みすぎたりしてしまいます。
スキャルピングはもともと「薄く頭皮を剥ぐ」という意味で、数秒〜数分という短い時間で売り・買いを行い、1〜10pips程度の利幅で 小さい利益を積み上げるトレード手法です。
必ず知っておきたい基本のコツを紹介していきます。
スキャルピングで狙うのは10pips程度の小さな利益です。
確実で小さな利益をいかに積み重ねるかを目的としていますので、 pipsを大きく狙ってはいけません。
その分、損失も小さく抑えられるというメリットがあります。
超短期売買のため、 取引量の多いメジャー通貨ペアを選びましょう。
取引量が多いと短時間でも値動きが激しく発生し、取引機会が多くなります。
為替市場は24時間オープンしているため、いつでも取引できます。
しかし通貨ペアごとに最適な時間帯がありますので、スキャルピングは 時間帯をよりシビアに意識することが重要となります。
最も取引が活発になるのは、 ロンドンとニューヨークがオープンしている夕方から深夜にかけての時間帯です。
スキャルピングは超短期取引のため、1分足チャートを見て売買を繰り返します。
1分後にどうなっているかを想定して取引をしますが、1分足チャートだけを見て判断していればよいわけではなく、 相場全体の流れを掴むことが重要です。
短時間で瞬間的に判断して売買を繰り返していくためには、 得意な分析手法を1つ極めることをおすすめします。
ローソク足でもチャートパターンでも、なにか1つを基準に取引を繰り返すことによってチャートを読む力もすぐに上がり、別の知識も取り入れやすくなります。
スキャルピングは1分足チャートを使いますが、 中長期チャートで流れを把握しておくと、より正確な相場予測が可能です。
日足・週足・月足までは確認しなくてよいので、大まかな流れを掴んでおきましょう。
流れる分足のチャートでの取引では、描画したサポートライン・レジスタンスラインを更新する余裕はありません。
あらかじめ1時間足などで、主要なラインを先に引いておきましょう。
スキャルピングでは迅速に売買を決断する必要があるため、ブレイクポイントを活用するトレーダーがほとんどです。
ただブレイクポイントで判断していまうとだましにあう可能性もあるため、必ずブレイク後の方向性を確認してからエントリーしましょう。
スキャルピング初心者で慣れないうちは、 順張りだけを狙うのが無難です。
トレンドが発生した時を狙い、確実に利益を積み上げていきましょう。
慣れてきて資金に余裕ができたら、逆張りで効率よく稼ぐことを狙うのもよいと思います。
取引量の多い通貨では、わかりやすくリスクの低いトレンドが多々発生します。
わざわざ読みづらいトレンドに手を出してしまうと、売買のタイミングが掴めずトレードスタイルを崩してしまいかねません。
1、2回上下を繰り返した後の、 リスクが低いトレンドを狙っていきましょう。
利益が出ないと不安になるのは仕方のないことですが、 むやみな取引はさらなる損失の拡大につながってしまいます。
利確・損切り、どのタイミングで売買すべきかなどのトレードルールを決め、それに従い機械的に取引をすることが大切です。
ルール通りにやって勝てば自信を持てますし、勝てない時は悪いところを反省し、ルールを修正できます。
欲を捨て、いかに冷静にルールに従っていくかが勝率を左右します。
スキャルピングはスピードが命のため、 約定力が高い取引ツールは必須です。
スキャルピングを公認しているFX業者では、独自のツールを提供しているところが多くあります。
以下の5社はいずれもスキャルピングを公認しています。
FXプライムbyGMO
JFX
ヒロセ通商
マネーパートナーズ
サクソバンク証券
スキャルピングはファンダメンタルズに影響されないとはいえ、相場はファンダメンタルズで動きます。
急な市場変化や、重要な指標発表などを見逃してはいけません。
チャートを見ながらも、 最新のニュース・情報を得られるように、プッシュで受け取ってすぐに確認できる状態は必須です。
スキャルピングに限ったことではありませんが、モニターをずっと眺めて長時間取引を行うことは想像以上に消耗します。
疲れてくると集中力を欠いてミスをしたり、冷静な判断ができず資金を突っ込みすぎたりしてしまいます。
意識して適度に休憩や気分転換をしましょう。
スキャルピングは続けること自体が難しい過酷なトレード手法です。
それを続けながら儲けられる人は、以下の条件を兼ね備えています。
自分で決めたルールを守れる人
メンタルが強い人
集中力と反射神経がある人
まず自分のトレードスタイルを確立し、決めたルールを守れることが前提です。
特に リスクが最小となるように損切りルールを徹底して守ることが重要です。
負けても切り替えてすぐ次にいける強いメンタルが必要です。
勝っても浮かれすぎない、負けても引きずらないことが、トータルでの勝ちへとつながります。
3つ目は集中力と反射神経がある人です。
瞬時に相場環境を把握し、適切な判断によって手を動かすことが最高のパフォーマンスです。
これは訓練だけでは限界がありますが、集中力が低く反射神経の鈍い人は思うように取引ができないでしょう。
ではスキャルピングで勝てない人にはどんな特徴があるのか、思いつくものを挙げてみました。
ギャンブル感覚で取引をしている
スキャルピングを始めるのが早すぎた
通貨ペア・時間帯の選択がよくない
分析をしていない、怠っている
背伸びして逆張りにトライした
欲を出して売りそびれた・損切りしそびれた
結果を振り返っていない
別件が気がかりで集中力がない
これらに思い当たる人は、基本ができていません。
改善していかないと勝ちに転じることは難しいでしょう。
スキャルピングは 初心者向けの簡単なトレード手法ではないと、認識しておくことが重要です。
経験を積み、スキルを身に付ける必要があるトレード手法だと認識し、積極的にテクニカル分析や相場予測を学習して初めて利益を積み重ねられるようになります。
どんなに分析をしても予想通りにいくとは限りません。
上昇・下降・横ばいの3パターンの結果は常に想定しトレードを組み立てましょう。
エントリー・エグジットするポイントとターゲット価格は明確に決めておきましょう。
あいまいなまま取引を重ねても、最適なタイミングはいつまでたっても掴めません。
デモ口座は実際のチャートを使って疑似取引ができます。
多少面倒であっても最初はデモ口座を活用し、エントリーとエグジットの練習を重ねてから本番のトレードに入りましょう。
シミュレーションを行い、どのタイミングなら失敗が少ないのかを掴んでおくことが重要です。
やはりスキャルピングで勝つためには、 リアル口座で実際に資金を使って、実戦の中で経験を積むのが一番です。
痛い目にあうからこそ次につなげようという気持ちが生まれ、スキルは上達していきます。
多くのFX業者は短時間で繰り返し取引を行うことを禁止しており、スキャルピングをしてしまうと口座が凍結されてしまいます。
そのためまずは スキャルピングを認めているFX業者を選ぶことが前提です。
その中でスプレッドが狭く、約定力が高い業者を選定すれば利益を最大化できます。
スキャルピングには、ヒロセ通商のLION FXが特におすすめです。
LION FXはスキャルピング推奨、 スプレッド業界最狭水準、約定スピード・優秀な約定率が特徴です。
通貨ペアは50種類も用意されており、好みの通貨ペアを選択できます。
スキャルピングOK
スプレッド原則固定でドル円0.2銭 ※
約定スピード最速0.001秒、約定率99.9%
1,000通貨の少額取引可能
4年連続「オリコン日本顧客満足度ランキングFX取引部門総合第1位」
キャッシュバック・食品キャンペーンが豊富
※ スプレッド適応時間:2020年11月2日AM9:00~2020年12月31日AM2:00
レンジ相場とは、ある一定の上下幅でローソク足がジグザグに動いている相場状態です。
レンジ相場では上昇または下降した相場は、上下のラインに触れると、反発して戻ってきます。
そして逆方向に進み反対の線に触れるとまた反発し、波を繰り返します。
このレンジ相場は、 スキャルピングエントリーポイントの目印となります。
エントリーポイントはライントレード手法を用います。
レンジ相場の高値を水平に引いたラインをサポートライン、安値を水平に引いたラインをレジスタンスラインといいます。
慣れるとチャートを見るだけで天井・底がわかるようになりますが、最初のうちはこの水平線を引くようにしましょう。
相場はこのラインを越えようとして何度も失敗し反発します。
レジスタンスラインの場合だと、反発して上がるだろうという人と、さらに下がるだろうという人のせめぎあいとなります。
そのため1〜2度反発したのを確認し、 3度目以降の反発して上がるタイミングが絶好のエントリーポイントとなります。
反発して上がっていくと、先ほどまで下がる方にポジションを取っていた人たちも諦めて上がる方に便乗します。
レジスタンスラインを下に突き抜けた場合、そこから一気に下降する可能性があります。
これがトレンド転換のサインとなります。
一度ラインを大きく超えると急激にその方向に進んでいくことが多いため、 勢いが弱まってヒゲを伸ばすまで様子を見たほうがよいでしょう。
テクニカル指標の1つ、ボリンジャーバンドもエントリーポイントの判断に有効です。
ボリンジャーバンドは移動平均線に標準偏差を盛り込み価格帯 (バンド) を表したもので、 価格の大半は標準偏差から算出されたバンド内に収まるとされます。
ボリンジャーバンドでは平均線を中心に、値幅を上下3段階に分けて表示します。
+1σ、-1σ (全体の68%が入る範囲)
+2σ、-2σ (全体の95%が入る範囲)
+3σ、-3σ (95%を超える範囲)
価格の動きは ±2σ (稀に±3σ) の範囲で動くことが過去のデータからも実証されています。
サポートライン・レジスタンスラインで反発、ボリンジャーバンドの2番目3番目の線に触れたら反発、という可能性が高いことを頭に入れ、エントリーするタイミングを測ります。
レンジを見つける
天井と底にサポートライン・レジスタンスラインを引く
ヒゲが片側に複数回伸びている
ヒゲの触れた位置がボリンジャーバンド±3σにタッチした付近と重なっている
これらを満たし、ヒゲが伸びていないローソク足が形成されたタイミングでエントリーをします。
スキャルピングは超短期トレードで誰でもできると思われますが、実際は奥が深く、初心者が勝ち続けることは難しいでしょう。
スキャルピングではなく、まずは1日数回のトレードで経験を積むことがおすすめです。
性格的に向いていないという人は、しっかりと対策しないと損失を大きくしてしまう可能性が高いです。
チャレンジする際は、 損することを恐れず、向上心を持ってじっくりと取り組む心構えが必要でしょう。
安定して勝てるようになるまでは、少額からチャレンジしてみてください。
※掲載情報には本サイトのFX会社・口座比較情報に掲載・参画する事業者が提供するPR情報が含まれています。 ※本サービスはFX取引及びFX取扱事業者等に関する情報の提供を目的としています。FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。 ※キャンペーン・特典は各広告主において実施されるものであり、広告主による募集要綱等を十分にご確認ください。 ※本サービスに掲載されている情報は、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。 ※本サービスでは十分な注意を払ってFX取引及びFX取扱事業者等に関する情報提供を行っておりますが、本サービスに掲載されている情報は、情報の真偽、FXの評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも、当社は一切の責任を負わないものとします。投資に関するすべての意思決定は、利用者個人の判断で行っていただきますようお願いいたします。 ※本サービスにおいて公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。 ※本ページには、各FX取扱事業者を始めとする他社・他の機関のサイトへのリンクが設置されておりますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。 ※本サービスのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、利用規約にご同意いただいたものとします。 ※手数料は全て「税込み」にて表示しております。 ※スワップポイントは1万通貨/1日あたりの値を掲載しています。 ※最新情報は各FX取扱事業者の公式サイトにてご確認ください。