FXの決済とは、ポジションとはどういう意味?
FXで必要な損切ルールとは?
スワップポイントはマイナスになる?
FXトレードを始めるにあたってさまざまな専門用語、基礎知識を身に付ける必要があります。その中でも最も基本的な部分となるのは「決済」と「ポジション」です。
FX関連の記事などで頻繁に出てくる単語ですが、よくわからないという初心者の方も少なくないようです。
今回はFXの決済、そしてポジションに関する基礎知識をわかりやすく解説していきます。
FXの基礎となる決済とはどういったものなのか詳しく解説していきます。
FXでの決済とは保有ポジションを約定させる、つまり 損益を確定させることです。一般的に物やサービスの売買において、取引が成立した時点で決済されます。
例えばパン屋さんであればパンを売った時点で利益が確定します。
一方FXや株式など投資・トレードにおいてはポジションを持っている状態では利益は確定しません。
保有しているポジションが利益を出していても、 思惑とは逆の方向にレートが動いて損を抱えていても決済しなければ、利益にはなりませんし、損にもならないのです。
したがって利益が出ていてもより利益を伸ばせますし、損失になっていてもプラスになるまで決済を引き延ばすこともできます。
そしてこの 決済をするタイミングの見極めがFXトレードにおいて重要になります。
FXや株式などの投資においてよく聞く言葉が「含み益・含み損」ではないでしょうか。
含み益・含み損というのは先述のように、 決済を確定していない保有ポジションの損益のことです。
例えば米ドル円の通貨ペア1ロット (1万通貨) をロングで持っていたとしましょう。
約定が1ドル = 100円で現在のレートが101円だとします。そのときの含み益は1円の差益、つまり1万円となります。
この1万円はまだ確定していないので増減する可能性を残しているわけです。
ここまでで出てきたポジションという用語ですが、そもそもFXにおけるポジションとは何なのでしょうか。
FXトレードにおけるポジションとは外貨の持ち高のことを表します。ロングなりショートなり、 外貨を持ち続けているというのはポジションを持っている状態です。
そしてこのポジションを決済することを「 ポジションを手仕舞う・クローズする・スクエアにする」などと表現します。
FXには買い (ロング) ポジションと売り (ショート) ポジションがあり、それぞれ状況に応じて選択することが重要です。
株式と異なりFXの場合は通貨ペアの取引ですから ある通貨を買っていれば、同時に対となる通貨を売っていることになります。
例えば米ドル円をロングする場合、ドルに対してロングで円に対してショート、つまり円を売っているという状態になります。
プロのトレーダーなどの間ではよく「円をロングする」と表現されることがありますが、これは 米ドル円やユーロ円などの通貨ペアにおいてショートポジションを持つということです。
FXではこの「 ある通貨をロングにすることは対になる通貨をショートしている」という考え方が非常に重要です。
先述のように買いポジションとは 通貨ペアをロングしている状態のことを指します。米ドル円であればドルを買っている状態です。
逆にユーロドルの場合はドルを売ってユーロを買っている状態のことを指します。
売りポジションとは 通貨ペアをショートしている状態のことを指します。 米ドル円であればドルを売って円を買っている状態です。
ユーロドルでショートする場合はユーロを売ってドルを買っている状態になります。
FXで儲けるには 決済のタイミングが非常に重要です。ここからは決済のコツをご紹介します。
初心者に有りがちなのが、 含み損を抱えているポジションをそのまま持ち続けること (塩漬け) です。
決済しなければ損失は確定しないため、いつかは値が戻ってくるだろうとそのまま持ち続けてしまう傾向が見受けられます。
結果的に損失が許容範囲を超えて、最悪の場合証拠金全てを失ってしまうことになります。
FXトレードに損失はつきものです。 含み損が大きくなりすぎる前に早めの損切を行うことがFXで勝ち残るためのコツです。
含み損をなかなか損切り (決済) できないという方におすすめなのは自分なりの損切ルールを作ることです。
FXや株式などのマーケットで生き残り続けているほとんどの投資家、トレーダーは 自分なりのトレードルール・損切ルールを持っており、それを遵守することを重要視しています。
トレードルールや損切ルールに決まりきったルールはなく、 投資家、トレーダー達はそれぞれ自分のトレードスタイル、性格などに適したルールを持っています。
しかしながら初心者にとって、いきなり自分でルールを決めろといわれても簡単なことではありません。
そこでFX初心者におすすめの損切ルールが、損失額で決めるというものです。
損失額が 証拠金の〇%になったら損切りすると決めておくのです。
一般的にFXや投資などにおいて、1回の取引での損失は 証拠金の1%~5%が目安といわれています。
これはプロのトレーダー、投資家も目安にしている数値です。
実際に5%でもかなり大きな額になりますので、 初心者の方は1%から始めるのが良いでしょう。
どうしても損切ができないという方におすすめのもう一つの方法は、逆指値注文 (ストップ注文)を活用することです。
逆指値注文とは、 買いの場合は現在のレートよりも安いレートに売り注文、売りの場合は高い値に買い注文を置くことです。
例えば米ドル円を100円でロングした場合、逆指値は100円より下の99円99銭以下に、逆にショートでポジションを持つ場合は100円01銭以上に置く注文となります。
逆指値注文を使うことで指定のレートに達したときに自動的に決済されるため、 自分の意志にかかわらず損切りできます。
FXの決済は決済のタイミング以外にも注意しておく点があります。詳しく見ていきましょう。
ロスカットとは強制的に決済されることで、自分の意志にかかわらず決済されてしまいます。
ロスカットは証拠金が維持できないと判断されたときに施行されます。
なぜ勝手に決済するのかと思われるかもしれませんが、ロスカットは トレーダーを守るための重要なシステムです。
ロスカットされなければ 含み損の金額が証拠金を下回り、トレーダーは証拠金を無くすどころか借金をしてしまうことになりかねません。
FX業者はユーザーに過剰な損失を負わせないように、ロスカットのシステムを設けているのです。
スワップポイントとはポジションをホールド (持ち続ける) するだけで為替差益にかかわらず利益が得られるというものです。
スワップポイントは各国の政策金利によって決まります。 金利の低い通貨で金利の高い通貨を買うことでポイントがつくわけです。
したがって 金利の高い通貨で金利の低い通貨を買うとマイナスのポイントが発生します。
例えば豪ドル円をショートした場合、日本の方が低金利のためスワップポイントはマイナスになり、ホールドしているだけで含み損が増えていきます。
スワップポイントがマイナスのポジションを、ある程度の期間ホールドする場合、 決済後に為替差益よりも利益が少ないということもあるため注意が必要です。
為替市場を始め基本的に金融市場は土日は取引ができません。
したがって特に初心者の方は土日にポジションを持ち越さないようにするのが良いでしょう。
ではなぜ土日持ち越ししない方が良いのでしょうか。それは窓開け (ギャップ) と呼ばれる現象が起こるからです。
一般的に土日はマーケットは休みですが、 中東はマーケットがオープンしているところがあるため実際にレートは動いているのです。
何か経済に影響するようなイベントが土日に起こり、それが起因で為替価格が変動し月曜日に大きく乖離したレートで始まることも珍しくありません。
FXの決済タイミングで税金の調整ができます。
FXでは1月1日元日から12月31日大晦日までの損益に対して税金が確定します。含み益、含み損は決済が確定していないので税金に含まれないのです。
つまりあえて決済を遅らせて 税金をコントロールできるのです。
FXの決済とは保有しているポジションを決済することです。
しかしただポジションの損益を確定するだけではありません。
決済のタイミングや決済方法、注文の方法など、決済1つとっても非常に奥が深いのがFXです。
FXで儲けるにはあらゆる状況に応じて的確に決済する能力が求められます。
さまざまな決済方法を学んでFXで利益を増やせるようにしましょう。
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