スワップポイントはポジションを維持するほど利益になる
通貨ペアやFX会社によってスワップポイントは違ってくる
含み損がたまりロスカットされないように気をつける必要がある
FXには売買の価格差で利益を狙う投資法と、ポジションを保有することでスワップポイントを継続して受け取る稼ぎ方があります。
今回紹介するスワップポイント運用はインカムゲインの性質を持つ運用方法です。通貨ペアで存在する金利差を利用することで、比較的リスクを抑えた運用が可能です。
本記事ではスワップポイントに関する知識を紹介しています。
FXでは通貨ペアを決め取引を行います。通貨ペアとは 2か国で発行される通貨を組み合わせたものです。
組み合わされた通貨はそれぞれの国の政治動向や情勢などが関係して、相場の変動を生み出します。
スワップポイントは各国の金利差によって数値が決定されるもので、毎日付与されます。
例として日本円を売ってメキシコペソを買った場合のスワップポイントを考えてみましょう。
2020年1月の段階で金利7.25%のメキシコペソと、金利0.1%の日本円では金利差が7%以上あります。つまり メキシコペソ/円で買いポジションを取ることで、金利差分の利益が毎日手に入るのです。
スワップポイントは各国の政策金利で決まるのはもちろんですが、それ以外にも為替レートや短期金利市場の動きに基づいて決定されます。 政策金利は一定の時期ごとに通貨発行国によって見直しが実施されます。
国によって政策金利は違うので、各通貨ペアのスワップポイントも当然異なるでしょう。
またスワップポイントの設定方法は各FX会社によって任されているのが特徴です。そのため各会社の方針によって同じ通貨ペアでも付与されるスワップポイントには大きな違いが出てきます。
スワップポイントは翌日以降に ポジションを持ち越すことで1日分が取引口座に付与されます。
翌日持ち越しには判定基準があり、ニューヨーク市場が閉まる日本時間6時40分で、サマータイム実施期間中は日本時間5時40分です。
この時間までにポジションを保有しておき、判定時間を迎えることで、1日分のスワップポイントが確定します。
なおスワップポイント付与が確定しても、FX会社によっては口座に反映されるまでに時間がかかる場合もあります。
スワップポイントの設定は各FX会社によって異なり、同じ通貨ペアでも会社の方針によって違います。
つまり 高いスワップの会社でポジションを持ち越すことで、利益が大きくなります。
スワップポイントは2国間の政策金利差額です。 政策金利は一定期間ごとに見直されており、一定の期間で変更します。
しかしスワップポイントを最終決定するまでには政策金利差以外にも要因があるのです。例えば短期金融市場に急変動が起こることでスワップポイント設定が難しくなります。
またFX会社側も予想外の支出を抑える目的で、本来広告表示されている金額を付与できない可能性もあります。
スワップポイント狙いの投資では1日に何回も取引をするわけではありません。しかし 相場があれている時期や政策金利の発表時期など、各発表や様子を見て投資戦略が適しているか常に確認していくことが大切です。
金利の低い通貨を売却して金利の低い通貨を保有すると、判定時刻を持ち越すことで逆に金利差を支払うことになります。スワップポイント投資をするなら、通貨ペアの金利差を把握してどちらの通貨を保有するのか確実にしておきましょう。
仮に10,000通貨 (1ロット) で買いスワップが100円となっている通貨ペアで、買いポジションを1ロット保有してみます。
シミュレーションはスワップポイントに変動がないと想定します。
100 (円) ×365 (日) =36,500 (円)
となり 1年間で利益は36,500円となります。
もちろんスワップポイントの変動によって利益の増減は想定するべきですが、 簡易的な計算でも1年でどれくらい利益を出せるか想定できるでしょう。
注意点として金利差の逆転が発生して、スワップポイント分の損失が生まれることもあります。
スワップポイントは金利の高い通貨を保有することで発生します。では金利を高く設定している国家はどんな国なのでしょうか。
世界の政策金利を観察してみると日本やアメリカ、EUといった 先進国に分類される国家、または地域では政策金利が低く設定されています。
一方 新興国と呼ばれる国家では平均的に政策金利が高めです。トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドといった通貨は政策金利が高く、高スワップ通貨の代表です。
このような 新興国の高金利通貨と、先進国など低金利通貨で構成される通貨ペアを購入することで、付与されるスワップポイントを多く獲得可能です。
スプレッドは取引する通貨ペアの買値と売値の差です。スプレッドは実質的な取引コストとして機能しています。
そのためスプレッドが広いと取引を始めた時点で損失から始まるので利益が出始めるまで時間がかかります。 スプレッドにも注意をして通貨ペアを選ぶといいかもしれません。
FX取引だけでなく一般的な投資に関する心得ですが、投資は「1つの対象に投じるのではなく、複数の対象に分散させる」ことが大切です。
スワップポイント運用の場合、高金利通貨を保有することで利益は見込めます。しかし 為替差損が発生してしまうと、何の意味もありません。
他にも投資対象の通貨で政策金利が見直され、金利が減るスワップポイントも減少します。投資対象は複数に分散することで、リスクを抑えて継続した利益を目指しましょう。
スワップポイント運用で最も気をつけるべきことは、損失の発生で口座残高が必要証拠金額を割り込みロスカットが実行されることです。
スワップポイント投資はポジションを長く維持することでコツコツ利益を稼ぎます。取引回数が少なく済むからと言って、何もしないのは危険です。
口座残高と必要証拠金額を常にチェックして、証拠金維持率を高くキープしておくことが大切です。
スワップポイントはリスクを抑えて継続的な収益を実現するために有効的な手段です。デイトレードやスキャルピングのように頻繁な取引は必要なく、エントリーする通貨ペアとポジションの方向を間違えなければ走り出しは成功です。
ポジション維持中もスワップポイントによる利益を獲得し続けるために、証拠金維持率の確認や政策金利についての動向など必要な項目に目をやり、情報に対して敏感になっておきましょう。
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