ロスカットとはどういうシステムなのか
GMOクリック証券のロスカットの特徴とルール
ロスカットによる損失の防ぎ方
GMOクリック証券のFXネオには、利用者の資金を大きな損失から守るためにロスカットが設定されています。
FXではどの業者にもロスカットの設定が義務付けられていますが、業者によってロスカット執行のルールが異なるため事前の確認が大切です。
ロスカットと混同されやすい追加証拠金制度や強制決済とはどのようなものでしょうか。 GMOクリック証券のロスカットのルールや特徴とともに、追加証拠金制度や強制決済との違いを解説します。
FX業者は国内外にたくさんありますが、なかでもGMOクリック証券のFXネオは圧倒的な知名度を誇ります。取引高は2012年1月~2018年12月の7年間世界1位と、初心者も安心して選べるFX会社です。
GMOクリック証券の特徴とサービス内容を紹介します。
FXネオを運営している会社がGMOクリック証券です。
GMOクリック証券は平成17年10月に設立され、資本金は43億4,666万3,925円あります。GMOクリック証券の母体は、東証一部上場企業であるGMOインターネットグループです。
GMOクリック証券では株式以外にもさまざまな金融商品を取り扱っており、 手数料の低さや優秀な取引ツールが豊富にある点などが特徴として挙げられます。
GMOクリック証券が展開するサービスは以下のとおりです。
株式取引
投資信託
先物オプション
FXネオ
外為オプション
くりっく365
CFD
株価指数バイナリーオプション
maneo
債券
NISA
未成年口座
豊富なGMOクリック証券の商品のなかでも、FXネオは人気があります。
FXネオは取引手数料や口座開設費用などが無料です。
スプレッドは米ドル / 円が0.2銭原則固定、ユーロ / 米ドルが0.4pips原則固定です。 業界最狭水準のスプレッドによって、取引コストを抑えられます。
またFX / CFDの取引に関しては、24時間無料。メールまたは電話のサポートが受けられるので初心者や夜間に取引をする人も安心です。
GMOクリック証券のFXネオでは、FX口座を新規で開設し、FX取引口座の開設月から翌々月末の最終営業日 (ニューヨーク時間) までに以下の要件を満たすと、最大3万円キャッシュバックの特典が受けられます。
FXはあくまでも投資なので、利益を得ることがあれば損失を出してしまうこともあるかもしれません。
そのため利用者の資金を莫大な損失から守るために、 FX会社にはロスカットの設定が義務付けられています。
FX取引をする人は、ロスカットについて理解しておきましょう。知っておきたいロスカットの基礎知識を解説します。
ロスカットとは証拠金に対して一定以上の損失が発生したときに、損失がそれ以上大きくならないようにポジションを反対売買することで、強制的に決済するシステムです。
FX取引では、一定の資金を担保としてFX口座に入れておかなくてはなりません。この担保が証拠金です。
予想に反して相場が下落した場合、含み損が増えて証拠金維持率が下がり、一定のライン以下になるとロスカットが強制的に執行されます。
証拠金維持率とは時価評価総額に対する必要証拠金の割合です。
必要証拠金とは、FX取引においてポジションを保有するときに必要な証拠金のことです。取引に必要な資金である必要証拠金が、ポジションを維持するためにどれくらいの割合かを示しています。
証拠金維持率を把握することが、追加証拠金の発生やロスカットの危険性を把握することにつながります。証拠金維持率が高ければ、レバレッジは低くなるためロスカットの危険性を抑えられるのです。
また証拠金維持率が100%になると新規のポジションを建てられなくなり、さらに100%以下になると追証が発生します。
ロスカットは、 利用者の資産を守るために必要なシステムです。
もしロスカットがなければ、相場が大きく下がってしまった場合に証拠金として預け入れた資産を超えた金額は、損金として支払う可能性もでてきます。
FXでは、レバレッジで元本以上の投資金額を動かします。
レバレッジとは英語でてこの原理で、FXでは手元にある資産よりも大きい額を取引することを意味します。レバレッジで元本よりも大きな金額を売買すれば、得る利益も大きいですが元本に大きく損失をだす危険性もあります。
ロスカットがなければ、元本以上の損失をだしてしまう利用者が多くなるため、 利用者の安全装置として資産を守っているのです。
ロスカットは利用者の資産を守るために必要なシステムです。しかしロスカットが執行されると、証拠金も減るため資産に損失がでます。
ロスカットによる損失を防ぐためには2つの方法があります。
FX口座に入金をして証拠金を増やす
ポジションの保有数を減らす
証拠金を増やすことで、ロスカットの強制執行
ラインとなる証拠金維持率を上げることが可能です。
ロスカットのアラートがでたら、FX口座に追加入金しましょう。また証拠金維持率が100%以上になるように資金を追加すると、より安心です。
また保有ポジション数を減らすことも1つの方法です。FX口座内の資金に余裕がでるようにポジション数を減らせば、証拠金維持率を高められます。
日ごろから資金管理をしっかりと行うことが、ロスカットを回避して損失減少に役立ちます。
ロスカットと混同されて間違いやすいシステムに追証と強制決済があります。
それぞれ特徴や性質がまったく異なるので注意しましょう。強制決済と追証のそれぞれの特徴を解説します。
FX取引では、追証と呼ばれる追加入金が必要な場合もあります。追証とは、追加保証金のことです。
FX口座に預けた証拠金が、相場変動によって評価損失となり、一定のライン以上の損失がでると、FX会社から証拠金の追加入金を催促されます。この追加入金が追証です。
またポジションが含み損でも発生する可能性があり、含み損から含み益と変わっても追従は発生したままです。
追証は一度発生すると、追加入金またはポジション決済をしないかぎり解消されません。
期限内に追証を入金しないと ペナルティーが発生します。
ペナルティーはFX会社ごとに設定が異なります。一般的にはすべてのポジションにおいて強制決済が行われ、手数料も発生するので注意しましょう。
強制決済はFX取引の証拠金規制にもとづいて、強制的に取引を終了させるシステムのことです。
法令で定める証拠金が預金されていない口座で、取引を継続できないようにします。
ニューヨーク時間の取引終了時点で、利用者の時価評価総額が一定の証拠金維持率以下になると、自動的に保有中の通貨が決済されるので、利用者の資産に大きな損失がでません。
GMOクリック証券のFXネオでは、証拠金維持率が50%未満の場合、自動ロスカットの対象となります。
以下の計算式で証拠金維持率を算出しています。
証拠金維持率 = 時価評価総額 ÷ 必要証拠金 × 100
FXネオ取引の必要証拠金はレバレッジを元に算出され、FXネオの最大レバレッジは25倍です。そのため必要証拠金は取引金額の4%に相当する日本円となります。
たとえば口座に証拠金として100万円を預金すると、1ドル / 100円の場合10万通貨を保有することになります。この場合の必要証拠金の計算式は以下のとおりです。
100万円 (時価評価総額) ÷ (100円×10万通貨 × 4%) × 100= 250%
100万円を預金すると、1ドル / 100円の場合10万通貨を保有した場合の証拠金維持率は250%です。この場合のレバレッジは100円 × 10万通貨 ÷ 100万円で10倍となります。
GMOクリック証券FXの追加証拠金制度は、ニューヨーク取引終了時間 (日本時間午前7時)時間のクローズのタイミングで判定されます。
証拠金維持率がクローズのタイミングで 100%以下になると追加保証金制度が発生し、翌営業日の午前3時までに追加証拠金額の入金または充当できるポジションの決済をしなくてはなりません。
ロスカットが執行されるときには、ロスカット手数料が発生します。
1万通貨単位あたり税込500円、南アフリカランド / 円とメキシコペソ / 円は、10万通貨単位あたり税込500円が手数料として負担しなくてはなりません。
また証拠金維持率が50%未満になった状態から、ロスカット判定となるまでに数分程度の時間差が生じる場合や、インターバンク市場の流動性が低い場合には、GMOクリック証券が約定できるレートを提示するまで、ロスカットが成立しない可能性もあります。
自動ロスカットは利用者の損失拡大を防ぐためのものですが、執行されるまでの間の相場変動によっては、 口座に預け入れた金額以上の損失が発生する恐れもあるので注意しましょう。
GMOクリック証券の手数料について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
GMOクリック証券のロスカットアラートは、メールでロスカットのラインに近づいていることを知らせてくれる便利な機能です。
ロスカット判定時に証拠金維持率が50%以上100%未満の利用者にのみ配信されます。
証拠金維持率がロスカット水準の50%未満に近づくと知らせてくれるので、ロスカットアラートが届いたら、回避するために証拠金を増やしたり保有ポジションを減らすなど回避するように対策をとりましょう。
ロスカットアラートは、会員ページのマイページ内にあるメールの配信より設定可能です。ロスカットアラート基準は下記の表のとおりです。
上記は個人口座の場合です。証拠金維持率が100%未満とは、時価評価総額が取引金額の4%に相当する日本円額を下回った場合のことを意味します。
また法人口座の場合には、ニューヨーククローズのロスカット判定時の証拠金維持率が、100%以上150%未満の場合にロスカットアラートがメールで届きます。
GMOクリック証券の追証とロスカットの違いは、 判定のタイミングや証拠金維持率です。
ほかにも発生後の対応も異なるのでチェックしておきましょう。FXネオ取引での追加証拠金とロスカットの判定条件は、以下の表のとおりです。
ただし法人は、追加証拠金制度がありません。そのため維持率が100%未満となった時点でロスカットが執行されます。
GMOクリック証券では、ロスカット発動レートを無料でシミュレーションできるロスカットシミュレーションをホームページのFXネオ内に用意しています。
ロスカットシミュレーションでは、保有ポジションのロスカットレートを知りたい場合だけでなく、新しくFX取引をする際の取引条件を確認したり、新規指値注文を行った場合のロスカットレートを知りたい場合にも使えるので便利です。
ただしあくまでもシミュレーションであり、相場の変動によって結果は変化するため目安として利用しましょう。
使い方は以下の手順のとおりです。
入金 (円) に会員ページで確認した自分の時価評価総額Aの数値を入力
通貨ペアを選択する
取引単位1万通貨として取引数量を入力
新規買または新規売を選択
売買レートに指値レートを入力または現在レートをクリック
計算開始をクリック
通貨ペアでは、南アフリカランド / 円とメキシコペソ / 円に関しては取引単位が10万通貨なので間違えないようにしましょう。
国内のFX会社は金融庁によりレバレッジが最大25倍までと規制されています。
実際にはレバレッジを指定するのではなく、証拠金と保有ポジションの大きさで計算した、 実効レバレッジと呼ばれるものが利用されます。
時価評価総額 ÷ 有効証拠金
時価評価総額とは現在のレート損益を反映したポジションの価値です。
有効証拠金とは時価評価総額を加味した、現在の証拠金額ですが、実際には取引ツール上で自動計算してくれるので、手で計算することはほとんどありません。
個人口座の場合は最大25倍と規定されていますが、 法人口座は最大で100倍を超えるレバレッジが可能です。
個人口座と違い一律の倍率ではなく、一社) 金融先物取引業協会が 毎週更新する「為替リスク想定比率」から算出されたレバレッジが適用されます。
法人でFX取引をおこなう場合は、かならず毎週為替リスク想定比率を確認してポジションをコントロールしましょう。
証拠金維持率 = 時価評価総額÷必要証拠金×100
時価評価総額とは、 証拠金から現在保有している建玉の損失を引いたときに、すべてのポジションを決済した際の証拠金の額です。
前提条件
証拠金として100万円を口座に入金
1米ドル = 100円のときに、10万通貨を買い
現在は1米ドル = 99円になっている
計算式
時価評価総額 = 100万円 - {(100円 - 99円) × 10万通貨} = 90万円
225% = 90万円 ÷ 40万円 (100円 × 10万通貨 × 4%) × 100
時価評価額部分の計算は少し複雑です。
実際には取引ツール内に 自動計算でリアルタイムな時価評価額と証拠金維持率が表示されるので、手作業の計算をおこなうのはポジションを建てる前がほとんどでしょう。
GMOクリック証券のレバレッジについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
FX会社によってロスカットになる証拠金維持率は異なり、GMOクリック証券の場合には証拠維持金率50%未満です。
ロスカットには、利用者の資金を損失拡大から守る大切な役割があります。
ロスカット制度やロスカットルールについて理解を深め、しっかりとした資金管理によって安全な取引を心がけましょう。
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