ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析がFXには必須
経済指標はファンダメンタルズ分析に欠かせない指標
幅広い視点からの分析が重要
FXトレードにおいてファンダメンタルズ分析は欠かせないものといわれています。そしてファンダメンタルズ分析に必要なのが経済指標です。しかしながら「経済指標を見てもわからない」「難しい」といった方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事ではFXトレードにおいて重要な経済指標・その見方・トレードのコツ等を分かりやすく解説していきます。
経済指標とは経済活動におけるさまざまな項目の数値のことです。毎月発表され、その国の経済動向を予測するのに必要なデータとなります。
その国の指標が良い結果であれば、その国の経済が良い状態であると判断されるため、基本的にその国の通貨は買われやすくなり、逆に指標が悪い結果になればその国の通貨は売られます。
FXトレードや投資において相場を分析するためには、この経済指標を分析することが非常に重要です。
相場分析に欠かせない重要指標はどのように確認すれば良いのでしょうか。
昨今はインターネットの発達により以前と比べて経済指標は確認しやすくなっています。FXの重要指標を確認する主な方法2つをご紹介します。
FXにおける重要指標は経済指標カレンダーで確認できます。 多くのFX会社が経済指標カレンダーを用意しているので、専用のサイト等にアクセスすることなく、口座を開設したFX会社で確認することが可能です。
また経済指標は数多くありますが、FX会社が表示しているものはFXにおいて重要な指標に絞られており確認しやすくなっています。カレンダー形式のためその週・月の経済指標をまとめて確認でき、トレードシナリオを立てるのに有効です。
地上波・BS等TVのニュースで確認することも可能です。経済専門チャンネルであれば経済指標と共にコメンテーターの意見も聞けます。その他YouTubeやアプリ等の経済ニュースを利用するのもよいでしょう。
発表される経済指標の解説分析や方法等のコメントが聞けるニュースは、FX初心者や経済指標の見方が分からないという方には特におすすめです。
経済指標は主に以下の5つに種類分けできます。
金利に関する指標
雇用に関する指標
景気に関する指標
物価に関する指標
貿易に関する指標
金利に関する指標とは各国の中央銀行の金融政策によって決められる金利のことです。政策金利の他、その後に発表される中央銀行総裁の会見も同時に注目されます。
雇用に関する指標とは雇用者数等、各国の雇用状況に関する指数です。代表的なものは米国雇用統計 (米非農業部門雇用者数)、失業者数、失業保険申請件数、米国平均時給があげられます。
景気に関する指数とはGDP、景況感調査、消費動向等の景気動向に関する数値のことです。特に重要な指標として、各国GDPの他、米国のISM (製造業・非製造業購買担当者景気指数) や中古住宅販売戸数等があげられます。
物価に関する指標とは物価上昇率を表す数値で、消費者物価指数等があげられます。特に米国のCPI (コア消費者物価指数) やPPI (生産者物価指数) は重要な指標として注目されます。
貿易に関する主な指標は貿易収支です。発表される経済指標以外にも貿易関連のニュースは為替変動に大きな影響を与える場合があります。
経済指標は種類、重要度共にさまざまですが、FXの相場に影響する重要な指標というのはいくつかのものに絞られます。
特に基軸通貨であるドルを発行している米国の指標は重要です。それらの指標はしばしば為替変動に大きな影響を与えるため、世界中のトレーダー・投資家が注目しているものとなります。
ここからはFXトレードにおいて重要な経済指標をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
FXにおいて経済指標の代表とされるのが米国雇用統計 (米非農業部門雇用者数) です。基本的に毎月第一金曜日に発表されるこの指標は、農業以外の分野で前月の間に雇用された人数の増減を表す指標です。
米国の雇用統計は米国の経済状況を顕著に表すため、基軸通貨である米ドルの強弱に直結します。 したがって米ドル円の通貨ペアを含むドルストレートの通貨ペア全般に影響を及ぼします。また米国の中央銀行であるFRBの金融政策に大きな影響を与える点からも、非常に重要な指標です。
米国雇用統計の発表は世界中のトレーダー・投資家が注目する大きなイベントとなります。
日本銀行による金融政策の運営に関する事項を審議・決定する会合です。 毎月ではなく定期的に発表される指標で、日本銀行の金融政策を確認する上で注目度の高い指標といえます。日本銀行の金融政策ですから、当然ドル円を含むクロス円の通貨ペアに影響します。
発表時間は東京時間ですが、内容によっては欧州時間、ニューヨーク時間まで影響を及ぼしトレンド転換等の流れを変える場合も有るため注意が必要です。
FOMCとはFederal Open Market Committee (連邦公開市場委員会) の略で米国の金融政策決定会合のことです。年に8回開催され、現在の景況判断や政策金利、今後の方針等が発表されます。
夏・冬時間共に日本時間の深夜になるためリアルタイムでチェックするには難しいかもしれません。しかしながら 米国の金融政策は各国の中央銀行の金融政策にも影響を与えるため、発表後に株式市場や為替レートが大きく変動することがあります。
FX、株式投資のみならず債権等、世界の金融マーケットに非常に多大な影響を及ぼすため、世界中のトレーダー・投資家が注目する非常に重要な経済指標となります。
各国の百貨店やスーパー等小売業の売上高を表す指数で、景気動向を探るのに有効な指数です。小売売上高指数には自動車を除く「コア小売売上高」もあり、同様に注目されています。
特に米国において個人消費はGDPの約3分2を占めており、米国の小売売上高指数は非常に重要です。指標の結果は株式、債券など金融市場に影響を与え同時に為替の変動にも影響を与えます。
予想より良ければ良好な米国経済を示しドルの買い材料となり、悪ければドル売りの材料となります。
GDPは学校の教科書でも目にするため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。GDPとは国内総生産のことで経済指標の王様と呼ばれる重要な指標です。米国も含め主要国の数値は重要視されます。
GDPには名目GDPと実質GDPの二種類があります。名目GDPとは金額をそのまま合計したものです。一方実質GDPは物価変動による影響を反映させずに合計した数値です。 またGDPには速報値・改定値・確報値と3種類ありますが、最も注目されるのは速報値となります。
その国の数値が良ければ、その国の通貨は買い材料に、逆の場合は売り材料となります。
年8回発表される欧州中央銀行 (ECB) の政策金利発表は、ユーロ圏の経済動向を推し量るのに非常に重要に経済指標です。ECBは総裁をはじめとしたECBの首脳6名と、19人のユーロ圏各国中央銀行総裁の25人で構成されます。
ユーロはドルに続く世界第二位のシェアを誇っており、FXにおいてユーロドルの通貨ペアは世界シェア第一位の通貨ペアです。したがって ECBの政策金利はユーロだけでなく、他の通貨にも影響を及ぼします。特に隣国であるイギリスのポンドはときとして多大な影響を受けることがあります。
鉱工業生産指数は製造業、鉱業部門における生産動向を表す指標として用いられます。鉱工業の景気拡大・縮小を表す重要指標であり、経済指標の中でも現状を表す一致指数として重要な指数です。
とりわけ米国の鉱工業生産指数は重要で、米連邦準備制度理事会により直接作成される数少ない成長率の指標として、トレーダー・投資家が注目する指標です。基本的に良い結果であればドル買いに、悪ければドル売りの材料とされます。
米国の経済指標で米国雇用統計の2日前に発表されるため、雇用統計の前夜祭として注目されています。米国における約40万の顧客の給与計算データから算出されており、月ごとに民間の非農業部門雇用者数の増減を表す指標です。
ADP雇用統計は雇用統計を予測する指標ですが変動幅が大きく、しばしば実際の雇用統計と乖離することがあります。予想より高ければドル買い材料となり、悪ければその逆となります。FXにおいてはしばしば雇用統計と同じぐらいの影響を与えることがあるため、注意が必要です。
消費者物価指数は物価に関する指数で、文字通り物価の変動を測る指標です。物価指数はインフレ率を測定する指標であり、各中央銀行の金融政策に影響するため、経済指標として非常に重要な意味を持っています。
FXにおいてはとりわけ米国の消費者物価指数 (CPI) は注目すべき経済指標です。基本的に予想より高ければ経済状態が良いとされ、金利上昇の可能性も織り込まれるためドル買いの要因になります。逆に低ければドル売り材料となります。
前月に販売された中古住宅戸数を表す指標で、 特に米国では新規住宅販売の規模よりも大きく、住宅市場の景気を測る上で重要な経済指標です。米国中古住宅販売件数は全米不動産業者協会 (NAR) により毎月発表されます。
FXトレードにおいて通常は予想を上回る結果であればドル買い、悪ければドル売り要因となります。また住宅販売数はそれに伴う個人消費にもつながるため、景気動向を測る先行指標としても非常に重要な指標です。
中古住宅販売保留は中古住宅販売成約指数とも呼ばれます。 中古住宅の契約状況を示す指標で、署名済みであるが実際に引渡しがされていない住宅を集計した数値を表しています。中古住宅販売件数と同様にFXにおいて重要なのは米国のものです。
通常数字が予想より高ければドル買い要因、悪ければドル売り要因とされます。また中古住宅販売件数は引き渡しが済んだ分の数値を出しているため、中古住宅販売保留は中古住宅販売件数の先行指標となります。つまり経済指標としては先行指標の中でも更に先行した指標といえるでしょう。
ISM製造業景況指数は米国の経済指標の中でも特に重要な指標で、世界中のトレーダー・投資家が注目する非常に重要な指標です。
米供給管理協会 (ISM) が全米400以上の企業の購買担当者にアンケート調査を行います。アンケートでは「新規受注・生産・雇用・入荷遅延 (配送時間)・在庫」の5つの項目に対して、「改善・同様・悪化」の3段階で評価されます。
主要指標の中でも最も早い第一営業日に発表されるため、景気の先行指標として重要視されます。特に雇用部門の数字は、雇用統計の先行指標となるため重要です。
50を基準とし上回ると景気拡大、下回ると景気後退となります。予想と乖離した場合、ドルストレートの通貨ペアは大きく変動することがあります。
耐久財受注は耐久年数が3年以上あると定義された、自動車や家具などの耐久財の新規受注額を表す指標です。FXトレード・投資においては主に米国のものが重要とされます。同様の指標で「コア耐久財受注」がありますが、こちらは輸送機を除く耐久財受注のことです。
航空機の受注は変動が大きく、通常はこれを除いたコアCPIがより正確な受注動向を示すとされています。非国防資本財の受注は、民間設備投資の先行指標となるため、トレーダー・投資家にとって重要な指標です。
生産者物価指数は文字通り物価関連の指数で、インフレ率を把握するのに重要な経済指標です。PPIは製造段階別 (原材料、中間財、最終財) や品目別、産業別などで分類されますが、基本的には完成財の数値が最も注目されます。
物価関連の指数である消費者物価指数 (CPI) に比べると注目度はやや劣りますが、CPIよりも早く出ることから主に先行指標として用いられる指標です。
特に米労働省労働統計局 (BLS) が発表する米国のPPI指標は重要視され、連邦準備制度理事会 (FRB) の金融政策を推測する上で重要な手がかりとなります。基本的に予想より高ければドル買い、悪ければ売り要素となります。
各国で出る指標ですが、FXトレードや投資においては基本的に米国の指標を指します。 米商務省センサス局が、米国内で特定の月に建設された新築住宅戸数を調査し発表する指標です。住宅建設は季節ごとのばらつきが大きいため、発表される数値は調整され年率換算したものとなっています。
景気に大きく影響を及ぼす住宅分野の指標として注目されており、新築住宅販売戸数や中古住宅販売戸数に対する先行指標とされます。
新たに建てる建築物で政府より許可された件数のことで、住宅着工件数と同様にFXトレードや投資において通常は米国の指標を指します。実際の着工に先駆けて申請された許可数を表しているため、住宅着工件数と同時に発表されるこの指標は住宅着工件数の先行指標として注目されます。
雇用市場の動向や、消費者の景気への信頼感などとの相関がみられる重要な指標です。
新築住宅販売件数は、米商務省センサス局が全米及び4つに区分した地域別 (北東部・中西部・南部・西部) の前月に販売された新築住宅戸数を調査した数値です。その他の住宅関連の指標同様にFXトレードや投資においては基本的に米国の指標を指します。
中古住宅販売件数と同様に住宅市場は消費に大きな影響を与えることから、米国の景気の先行指標として注目される指標です。 所有権の移転をもって計上される中古住宅販売件数などに比べて、新築住宅販売件数はさらに1~2カ月先行性があるとされています。
文字通り貿易関連の指標です。貿易収支は財の輸出額と輸入額の差額 (輸出額から輸入額を引いた額) で表されます。1990年代半ばまでは雇用統計と並び市場への影響力の大きい指標でした。
しかしながら米国の貿易赤字が恒常化したこともあり、米国の貿易収支は影響力が薄れています。
ここ10年では米国よりも中国の貿易収支が注視される傾向にあり、FXトレードにおいては中国と関係の深い豪ドル、カナダドル等が中国貿易収支の結果に影響を受けることが多くなっています。
景気先行指数は景気の変動を量的に捉え、景気循環のピークやボトムを見極めるために参照される指数です。各国の景気先行指数の中でも、FXや投資においては基本的に米国の指標が注視されます。
特徴別に複数の経済指標から構成される 先行指数・一致指数・遅行指数の3つの項目があり、その中で最も注目されているのは景気先行指数です。業種を横断して合成される景気指数であり、単一の指標よりも総合的な景気動向を測れます。
対米証券投資は米財務省が米国の資本の流出入を集計したものです。流入は米国以外から米国証券 (米国債・政府機関債・株式・社債など) を購入した金額となり、流出は米国 (政府・民間) が国外から証券を買った金額となります。
流入の増加は好調な米経済を示すためドル買い材料に、逆の場合はドル売り材料となります。データ集計に時間を要するため、計測月の翌々月中旬の発表となり速報性には欠ける指標です。
米ミシガン大学が毎月発表する消費者信頼感指数で、毎月10日頃に発表される速報値と、月末に発表される確報値の2つがあります。
約500人への電話調査からまとめたものの内60%への調査結果が速報値として、残りを含めた最終結果が確報値として発表されます。消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度が高く、米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できるため、非常に重要な指標です。
1964年の指数を100として算出し予想より高ければドル買い、悪ければドル売り材料であると判断されます。
製造業新規受注は製造業における新規受注を示す経済指標です。多くの指標と同じように主に米国の指標が重要視され、米商務省センサス局が全米の製造業の出荷・在庫・新規受注・受注残高から構成される受注額の調査結果を示す指標です。
先立って耐久財受注の速報値が発表され、直後に製造業新規受注と耐久財受注改正値が発表されます。GDPの重要な構成要素である、設備投資の先行指標として位置づけられています。
各国が発表する重要指標は当然ながらその国の通貨を中心に大きな影響を与えます。特に米国の経済指標は重要な指標が多く、基軸通貨であるドルを発行しているため、ドルストレートの通貨ペア (ユーロドル・ドル円・ポンドドル等) に多大な影響を与えます。
ここからは取引する通貨ペア別にどのような経済指標が影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。
米ドル円は主に米国の経済指標である、米国雇用統計・FOMC・FRB政策金利発表・ISM製造業・非製造業購買担当者景気指数等、数多くの指標に影響を受けます。一方で日本の経済指標が影響を与えることはあまりありません。
しかしながら日銀金融政策決定会合等の金利政策に関する発表は、大きな値動きを生むことがあるため注意が必要です。
東京市場で午前中、指標が発表されるニューヨーク市場の時間にあたる日本時間の夜9時以降 (冬時間は10時以降)は、特に値動きが激しく大きなトレンドを生む場合もあります。
ポンド円において重要な指標となるのはBOE政策金利発表・BOE総裁の会見・CPI (英国消費者物価指数) 等が中心となります。またポンドはユーロの影響を大きく受けるため、ユーロ政策金利発表やECB総裁の会見等も重要な指標となります。
値動きが活発になるのは主に欧州市場・ロンドン市場がスタートする夕方以降です。特に指標が発表される夜、東京時間の中値にあたるロンドンフィキシングが始まる12時ごろの値動きは注意する必要があります。
豪ドル円における重要指標は、オーストラリアの政策金利を決めるRBA政策金利です。また隣国であるニュージーランド中央銀行 (RBNZ) の金融政策や、近年オーストラリアの最大貿易相手国である中国の経済指標も大きく影響します。
指標が発表される日本時間の午後は値動きが激しくなったり、その流れが欧州時間、ニューヨーク時間へ続くこともしばしば見受けられます。
ユーロ円に直接大きな影響を与える重要指標は、政策金利に関するECB政策金利です。同時にその後のECB総裁の会見も重要です。またポンド円と同様にポンドの影響を多く受けるため、BOE政策金利発表・BOE総裁の会見も重要な要素となります。
その他ユーロ円は、FX取引で最大のシェアを誇るユーロドルの値動きにも影響を受けます。したがってユーロの指標のみならず米国の経済指標にも大きな影響を与えるため注意が必要です。
基本的には欧州圏の指標が発表される夕方から、米国の経済指標が発表される夜にかけて値動きが激しくなります。
FX・株式投資共に相場の分析に用いられるのは、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2つです。テクニカル分析とはチャートから相場の動きを分析するもので、移動平均線やフィボナッチ、ボリンジャーバンド等のインジケーターを使って今後の動きを予測します。
それに対してファンダメンタルズ分析に必要なのは、経済指標や世界情勢を知ることです。ここからはファンダメンタルズ分析の方法について詳しく紹介していきます。
FX・株式投資における ファンダメンタルズ分析とは各国が発表する経済指標や、政治経済に関するニュース等から経済動向を測り、トレード・投資戦略を立てることです。経済指標発表直後に大きな値動きを示すこともありますが、一般的にテクニカル分析よりも中長期の分析に用いられます。
また政治や経済に関しての知識をある程度必要とするため、FX初心者にはテクニカル分析よりも難しい分析方法とされています。
先述のようにファンダメンタルズ分析は主に中長期のシナリオを立てるのに用いられます。 ゆえにファンダメンタルズ分析の方法としてはまず、大まかなお金の動き、つまりキャッシュフローを知っておくことが重要です。そしてそれを踏まえた上で重要な指標を抑えることがポイントとなります。
FXトレードや株式、その他の投資全般において大きく影響するのは政策金利です。キャッシュは水の流れとは逆で、金利の低い方から高い方に向います。つまりFXでは金利の高い、もしくは高くなると思われる通貨を買えばよいのです。そのためファンダメンタルズ分析の基本は、各国の政策金利であるといえます。
FXや株式投資においてファンダメンタルズ分析は重要ですが、初心者にはなかなか難しいものです。しかしながらある程度コツをつかめば相場分析に非常に役に立ちます。重要指標分析の2つのコツを紹介します。
数ある経済指標全てを分析するのは非常に困難です。またファンダメンタルズ分析のみでトレードするのもかなりの知識、経験が必要とされます。そこで重要な指標のみを抑えて、テクニカル分析と組み合わせて戦略を練ることは、FXトレードにおいてとても有効な手段です。
ファンダメンタルズ分析を使って中長期のシナリオを立て、テクニカル分析を使ってエントリーポイントを探すのがFXのコツです。
TVの経済ニュースでも経済指標は発表されますが、 あえてそのニュースを見ないのも時として重要なポイントとなります。経済指標の発表は世界中の多くのプロトレーダー・投資家が注目しており、彼らの情報収集の早さはそうかんたんにかなうものではありません。実際に指標発表後のチャートの値動きは指標発表とほぼ同時に動きます。
つまりTVのニュースではトレードするには遅すぎるのです。現在はインターネットも発達しており、誰でもほぼリアルタイムで確認できます。速報で通知してくれるインターネットのサイト等を使うのがおすすめです。
発表される経済指標の数値だけでトレードして利益を上げられるのであれば、そんなに難しいことではないはずです。しかし実際はそんなに単純なものではなく、それゆえに多くのトレーダー・投資家がファンダメンタルズ分析に時間とエネルギーを注ぐのです。
ファンダメンタルズ分析を行う上でどのようなことに注意すればよいのかご紹介します。
経済指標を使ったファンダメンタルズ分析において最も注意しなければならないのは、その結果が織り込み済みかどうかです。 相場というのは発表された数値が良ければ上がる、悪ければ下がるといったものではありません。それよりもどれくらいの結果をマーケットが織り込んでいて、その予想とどれだけ乖離するかによってマーケットは動きます。
つまり結果が大きく予想と乖離していた場合、短期間でも大きな動きをすることがあるのです。逆に言えば例え数値が良くても織り込み済みであれば影響を受けないこともあります。
各FX会社が提供する経済指標カレンダーは殆どの場合予想値が明記されているため、事前にその数値を把握しておくことが重要です。
先述のように発表された数値がマーケットが織り込んでいれば、 たとえどんなに悪い結果でも全く反応しないことがあります。実際に2020年3月に発表された「米失業保険申請件数」は、前月の約22万件から一気に約320万件と大きく跳ね上がりましたが市場の反応は限定的となりました。
また市場予想の他に市場のムーブメントやセンチメントも経済指標の結果を大きく左右します。米国の貿易収支がマーケットに大きな影響を及ぼさなくなってきたように、現在重要とされる経済指標が今後も重要であり続けるとは限りません。
実際に米国雇用統計も直近の2018年後半頃からは、以前程大きな影響を与える指標でなくなってきています。何が重要指標になるかは世界情勢と共に変化することを知っておく必要があります。
FX会社は国内にも沢山あり、どの会社も経済指標カレンダー等が用意されています。その中でも特におすすめの3つの会社をご紹介します。
外為オンラインは特に初心者におすすめのFX会社です。経済指標はマーケットカレンダーが用意されFXトレードに重要なものがピックアップされており、初心者のファンダメンタルズ分析に優しい仕様となっています。
その他のコンテンツ充実しており、プロのアナリストレポートや今週のレンジ予想等、初心者にとって有益な情報満載です。
特筆すべきは自動売買システムを採用している点です。 大まかな長期シナリオを立てて、後は自動売買に任せることもできます。初心者のみならず、中長期でゆっくり投資したいという方にもおすすめです。
GMOクリック証券は情報量が多く、 初心者のみならず中級以上のトレーダーにも経済指標の分析がしやすいおすすめのFX会社です。またチャートもシンプルでありながら高性能で、スマホでの操作性も抜群と高評価を得ています。
そして何よりも取引コストが安い点、特にスワップポイントが高い点がこの会社の人気の1つとなっており、スワップ狙いの長期でのトレードにも適しています。テクニカル派、ファンダメンタルズ派のどちらにも適したFX会社といえるでしょう。
外為どっとコムが採用している「経済指標フラッシュ!」は、FXトレードに重要な各国の経済指標を限りなくリアルタイムで通知してくれると好評です。
結果の自動表示機能・予想に対する結果を上下表示・アラート通知機能など、直感的に指標の結果を捉えられます。時として瞬時の判断が求められるFXトレーダーには非常に便利です。
その他スプレッドも業界水準の低スプレッドを実現しており、 超短期のスキャルピングにも対応できます。取引通貨ペアも30種類と豊富に用意されており、初心者から玄人まで万人受けするFX会社です。
FXトレードや投資においてファンダメンタル分析をするための経済指標は欠かせないものです。なぜなら為替の動きはトレーダーや投資家だけでなく、投機筋や貿易における実際の需要によって変動するからです。
確かにファンダメンタルズ分析は簡単なものではありませんが、自身のトレードをより有利に進めるために、まずは重要な経済指標だけでも押さえてみてはいかがでしょうか。
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