大衆心理はチャートに反映される
大衆心理に流されず、自分の根拠をもって取引する
まずはチャートを分析して大衆心理を見抜く訓練
大きな動きから小さな動きまで、常に動きのあるFXチャート。読めないチャートの動きに不安になる人も多いのではないでしょうか。
しかし”読めない”チャートの動きには、大衆心理が働いており、いくつかのパターンがあります。
そのパターンがどのようなカタチか、それはどのような理由から起こっているのかを理解することで、チャートの動きを少しずつ把握できるよう本記事で解説していきます。
1つ1つ確認しながら、FXの知識を身につけていきましょう。
FXにおける大衆心理では、 自分の中での合理的な判断ができず、周りの多数派やその場の雰囲気に流されてしまうことを指します。
チャートの動きは、「集団心理の総意そのもの」と認識ができ、多くの人の感情にとても揺らぎやすい一面を持っています。
本来、合理的な理由のない場合のチャートの動きは、元の値位置まで戻るのがほとんでどですが、 動き方の根拠をしっかり理解していないと不安で流されてしまうでしょう。
FXにおける需要と供給は、買い手と売り手として市場価格に常に反映されるため、チャートの値動きは非常に激しいです。
FXの他にも、"チャート"による金融市場では、参加する人たちの心理の動きが反映される、 つまりは集団の心理そのものがチャートの動きとなって現れるのです。
大衆心理の動きはそれぞれの思惑や心理状態によって動きを変えるため、チャートの動きもいくつかのパターンで現れます。
チャートの動き方には「合理的な理由での動き方」と「大衆 (多数派) の心理に影響された動き方」の2種類があります。
合理的な理由での動き方は予測できても、多数派の心理に影響された動き方は一見予測しにくいものが多いです。
しかし大衆心理の動き方にはパターンがあり、そこからトレード時の期待や不安といった感情を分析することで、チャートの動きを予測できるようになります。
大衆心理を読み取くには、買い手側、売り手側それぞれの立場にたって考える必要がありますが、操作する側の存在も大きく関わっています。
FXでは多くの資産をもつ機関投資家や個人投資家がチャートの動きを操作し、動き出したチャートに他のトレーダーが便乗し、値動きを加速させます。
このように大衆心理によるチャートの動きには、 買い手、売り手それぞれの思惑だけでなく、中心でチャートを操作する人も関わってくるのです。
ダウ理論は、あらゆる相場の分析で役立つ理論です。
ダウ理論では、 価格はすべての情報に影響されると説いています。国際情勢や経済状況、金利等でのあらゆる面で日々変化する情報。そのすべてを把握することは困難ですが、同様に影響をうける平均株価を把握することで、今後のチャートの動き方を予測できるようになります。
その他にも期間でみたトレンド、段階でみたトレンドの仕組みを理解することで分析的にチャートの動きを理解できるようになるでしょう。
FXでは自分の意思とは別に、大衆心理に陥りやすく、取引において失敗につながりやすいです。
そこでどういった心理状態になりやすいのかを理解することで、失敗を未然に防げます。
これから紹介する5つの心理状態は、負けの要因となる心理の働きを示しています。理解して自分の取引時にも参考にしましょう。
プロスペクト理論とは、人は意思決定を「損失の度合い」で決めているという理論です。
例えば、収益がでているときは、トレーダーは損失を回避するための投資判断をするが、損失がでているときには、損失を取り戻すために大きなリスクを負うような投資判断をしてしまう傾向にあるというものです。
一般的に 投資家は確定された収益と損失に回避的な動きをする傾向にあるため、大衆心理と合わせて気をつけましょう。
サンクコスト効果・コンコルド効果とは、失敗が見えても費やした分を取り返すまでやめられない心理のことです。
FXの投資がうまくいかなかったとき、それまでに費やした金額や時間、労力から、心理的に「ここでやめたらもったいない」と考えだしてしまいます。結果、損切りができず、ハイリスクな行動をとってしまうのです。
これでは失敗しているのに費やし続けてしまうため、 損切の限界値をはじめに設定しておくと心理状態からの行動を制限できるでしょう。
認知的不協和は、損失を認められない心理を指します。
人は、認知の矛盾を感じると、不快感を解消するために、自分の考えを変えようとします。つまりその場しのぎで根拠なく自分の考えを正当化してしまうのです。
FXでは、マーケットニュースと自分の認知のずれは、心理的負担が大きいため、最も負担の少ない理由で自己を正当化してします。冷静な判断を欠いてしまうため、 上手くいかないときほど客観的に判断する力が重宝されます。
アンカリング効果は、第一印象を良くしてその後の印象もよくする心理のことです。
人は、手持ちの情報が少ないと1つの情報を基準と考えてしまいます。ですから最初に見聞きした情報を基準値として比べてしまうため、ニュースや有名人が示したレートなどに知らず知らずのうちにコントロールされてしまうのです。
それは自分1人でなく、見た人全員が影響されやすいため、実際の相場の動きにも影響するので、情報の精査と自分で考える習慣をつけると改善されます。
ヒューリスティックは、今までの経験から無意識に物事を判断しようとする心理を指します。
判断の基準として、パッと思いつくことや、強く記憶していることなど、手軽に手に入る情報だけで決定してしまったり、専門家より身近な人の意見を参考にしてしまったりするため、合理性に欠けてしまうでしょう。
人がそういった思考に陥りやすいことを念頭におくと、合理的判断をする上でひとつの基準になります。
大衆心理を理解すれば、影響されておこるFXの相場の動きも想定できるようになります。
3つのコツを心得ることで、他のトレーダーたちがレートの動きに惑わされているときでも、1歩立ち止まって客観的に判断できるようになります。
相場と人の動きに合わせて動いていても、相場が反転してしまうことがあります。それは大多数の動きとは逆方向に操作しようとする動きが見られるためです。
流れが切り替わると自分が買ってから相場が下がったり、損切をしたのに相場が上がってしまうなどが併発します。
どんなにいいチャートであっても逆方向のトレンドに動く可能があることを意識して取り組みましょう。
ヒゲというのは、動きを予測できるチャートの一部のことを指します。
そのヒゲの形通りに進んでいくことももちろんあるのですが、それをみんなが知っていれば、わざと真逆の動きをしたり通常上がるタイミングで下がったり、逆もまた然りでまったく予測しない動きをしたりすることもあるでしょう。
大衆心理を使って操作しようとする人がいることを認識しておくことが大切です。
プロスペクト理論とサンクコスト効果・コンコルド効果の2つは、強いメンタルを身につけると回避できます。
揺らぎやすいのは、自分の中で判断する基準がなかったり、経験不足ゆえに投資感覚に慣れていなかったりすることが原因にあります。
経験不足をカバーできるのは実践ですので、仮説をたてながら実践を重ねると良いでしょう。
カップアンドハンドル は、「コーヒーカップ」をイメージしたチャートパターンの形状になります。
カップのように滑らかな半円を描きながら持ち手のように小さく落ちて上がる形が特徴です。
カップアンドハンドルは上昇トレンドが続くため、エントリーするときの見逃せないサインです。
水平線は、チャートの値動きを機械的に結んだ線を指します。
これは、 機械的に結ぶことで自分の意思を介入させないため、素人でもプロでもだいたい同じような分析できることがポイントです。
何度も練習することでより正確な線を引けるようになるため、繰り返し練習しましょう。
チャート分析に力を入れているFX会社を選ぶと、大衆心理を読み取ったトレードが可能です。
トレーダーが参考にするのはチャートなので、見やすい画面であると大衆心理を見抜き冷静なトレードができるでしょう。
YJFX!は、Yahoo!グループが運営するFXサイトです。25種類の通貨ペアを取り扱い、リアルタイムでのチャート画面の見やすさに加え、いつでもスマートフォンで詳しい分析が可能です。
特にチャートの価格や値動きサイクルから分析するテクニカル分析は27種類と多く揃えているため、分析機能が豊富です。
通知機能もついており、取引のタイミングも逃しません。
大手Yahoo!グループ運営の安心感や、取引に応じたPayPayや現金での金銭バックがあるため、初心者におすすめです。
FXブロードネットでは、スマホでの機能性に特化した初心者にも安心なFX会社です。取引コストは業界トップクラスに低く、少額からの取引が可能です。
さらに 独自の「トラッキングトレード」と呼ばれるシステムをつくり、24時間の情報やレートの変動を網羅してくれるため、細かくチェックできない人でも分析や確認を手軽に行えます。
自動売買の機能もついており、利用料金はかかりません。スワップポイントでの取引は取り扱いがありませんが、コツコツと任せきりで取引が可能です。
見やすいチャート画面や分析ツールから、FX取引に慣れていきやすいツールです。
注目されるトレンドは、多くの人の目にとまるため、大衆心理が強く働きやすい一面を持っています。その結果、機関投資家や資産の大きい投資家に狙って操作されやすい傾向があります。
多くのトレーダーが分かりやすく注目するものには、操作する側にも目をつけられやすいので、リスクを回避するためにもそういったトレンドの取引は避けるようにしましょう。
トレードシナリオとは、どういった値動きをするか予測をたてることです。 損やリスクにも目を向けることは、客観的な分析にも役に立ちますし、そもそもどんな取引にもリスクはつきものです。
一方でリスクの少ない取引も存在します。安全性の高いメジャーな通貨も取引視野にいれながら、リスクを想定してトレードシナリオをたてましょう。
チャートの動きから、テクニカル分析で上がり下がりが想定できるタイミングがいくつかあるのですが、まったく逆の動きをしだすことがあります。これが「ダマシ」です。
今まで話したように、トレーダー達が注目される取引は資産を多く保有する投資家の目に止まりやすく、操作の対象になります。
そうなると分析とはまったく別の動き方をすることになり、トレーダー達は大きな損やリスクを負う取引をしてしまいがちです。
見極めが難しく、多くのトレーダーがだまされやすいため、「ダマシ」と呼ばれています。しかしダマシに対応できれば多くの収益の望める投資が可能なため、身につけておくべき知識です。
FXの魅力の1つでもあるレバレッジ規制の幅の広さですが、 リターンが大きければ、もちろん背負うリスクも大きくなります。
少ない資金で何倍もの金額を動かすことが可能ですが、損をすれば資金の何倍ものリスクを負うことになります。まずは自分の動かせる範囲で取引しましょう。
投資家たちがチャートの前に張り付いている映像をみたことある人も多いでしょう。
損をすれば取り戻すために、収益が得られればさらなる収益を求めて躍起になってしまう心理が働きます。
行動を重ねるうちに冷静な判断がだんだんできなくなり、生活に支障がでてしまうこともあります。 のめり込みすぎず冷静な判断ができる体制でトレードするよう心がけましょう。
FXでは様々な人の思惑がチャートグラフに現れます。
自分自身もそのチャートの一部にならずに大衆心理を考えることで、合理的な取引を行えるようになります。また自分自身にもかかる心理状態を理解することで、客観的に自分をコントロールできることにつながります。
自分自身の心理状態だけでなく、取引自体も根拠をもって望めるようにしましょう。
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