SBI FXαの現引きを行うことで為替手数料を安くすませられます
SBI FXαなら現引きするまでスワップポイントも獲得できます
ネット証券最大手のSBI証券ならではの便利なサービスもたくさん
近年増えているのが外国株式への投資です。特にアメリカの株式市場の伸びは大きく、NYダウ指数は過去30年間で約12倍にも成長しています。
ネット証券最大手であるSBI証券でも、アメリカ株をはじめとした多くの外国株式を扱っています。
SBI証券でアメリカの株式に投資する時、基本的に米ドルで決済を行います。どうせ米ドルで決済するのであれば、安く米ドルを手に入れて株を買いたいでしょう。
そんな時に利用するといいのが「現引き」です。現引きをすることで、お得に米ドルを手にすることができます。
ではSBI証券で現引きはできるのでしょうか。
本記事ではSBI証券の現引きについて説明していきます。
まず間違えやすいのが 「SBI FXα」と「SBI FXトレード」です。両者はよく似ていますが、全くの別物です。
2つの違いは以下の通りです。
現引きができるのはSBI FXαです。特にこれら2つは名前もサービスもよく似ているため注意が必要です。
SBI FXトレードについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
そもそもFX (外国為替取引) における現引きとは、 買いポジションの建玉を外貨のまま証券口座に出金することをいいます。
FXは差金決済による取引です。差金決済では取引によって発生した差額のみの受け渡しを行います。差金決済で取引をすることで、 多くの資金が手元になくてもレバレッジを効かせて効率よく取引を行えます。
そのため1ドル = 100円で1万通貨の買いポジションを持ったからといって、100万円分のドルが実際に手元に入る訳ではありません。
しかし 現引きを行うことで、買いポジションで持っていたドルを、外貨のまま証券口座に出金できます。
つまり1ドル = 100円で1万通貨の買いポジションを持っている場合、現引きを行うことで、100万円分のドルが証券口座に入るということです。
FXで現引きを行うと主に2つのメリットがあります。
1つ目のメリットは 為替手数料が安くなるということです。
SBI証券でアメリカ株を購入する場合、日本円を使って購入する円貨決済と、外貨を使って購入する外貨決済の2通りの決済方法があります。
円貨決済を行った場合、かかる為替手数料は1ドルあたり25銭のスプレッド。1万ドルにつき2,500円の手数料がかかります。
一方、外貨決済を行う場合も手数料がかかりますが、手数料は外貨の入手方法によって違いがあります。
SBI FXαの現引きで外貨を入手すると、 米ドル / 円の通貨ペア1万ドルを買っても、手数料はわずか20円にしかなりません。
外貨を得る方法としては、他に住信SBIネット銀行の外貨預金が挙げられます。下表は外貨の入手方法ごとの手数料です。
SBI FXαの現引きを使うことで、手数料が圧倒的に安くなることがわかります。
ただし単純に外貨を手に入れたいだけという人は、手数料が比較的安い住信SBIネット銀行を利用してもいいかもしれません。
現引きを行うメリットはもう1つあります。 スワップポイント (金利) を稼げるという点です。
スワップポイントとは、2つの通貨を取引する際の金利差調整分のことで、スワップやスワップ金利などと呼ばれます。
FXにおいて通貨の売買による差益以外に大きな利益となるのが、ポジションを保有している間に毎日受け取れるスワップポイントです。
実際に米ドル / 円だと、1万通貨あたり1日に60円を得られます (2020年5月27日現在) 。
1年間ポジションを保有していれば、60円 × 365日 = 2万1,900円の利益です。
FXは最大25倍のレバレッジをかけられるので、米ドル / 円だと最低4~5万円の証拠金で1万通貨を買えます。
ただし相場の変化などのリスクを考えると、25倍という高いレバレッジは現実的ではありません。
SBIネット銀行の外貨普通預金の金利は、わずか0.001%の金利差です。銀行の金利と比較するものではありませんが、 銀行に預けておくよりFXで米ドルを買っておく方が大きな利益を得られます。
もちろん現引きにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。為替相場の変動によって大きく損をする可能性があります。
例を挙げて見てみましょう。
1ドル = 110円で1万通貨を買ったとします。この時の円換算価値は110万円です。
1か月後に1ドル = 108円に変動していたとします。すると円換算価値は108万円となります。
この時点で 損益はマイナス2万円です。
スワップポイントが1日60円つくとすると、30日間で1,800円得られます。
スワップポイント分を損失から除いても、 損益はマイナス1万8,200円です。1か月で2円程度のレート変動は充分に起こりえます。
たしかにスワップポイントは大きいのですがスワップポイントの利益でカバーできないほどの大きな損失が出る可能性があります。
もちろん相場の動き方によっては大きく利益が出る可能性もあります。
相場の動きを予想するのはプロでも難しいものです。損をする可能性も踏まえて、自分なりの取引ルールを決めて取り組むといいでしょう。
現引きができる「SBI FXα」ですが、現引きの他にも様々な特徴があります。
SBI FXαのサービスを展開しているのは、ネット証券の中でも最大手の証券会社であるSBI証券です。
証券総合口座数はネット証券の中で最も多く、2020年2月には500万口座を突破しています。
若年層や投資初心者の口座開設も多いSBI証券の大きな特徴の1つは、 扱っている金融商品の豊富さです。
国内株、外国株、投資信託の取扱数は主要ネット証券でもNo.1です。さらにIPOと呼ばれる新規公開株の引受件数もトップクラスの多さとなっています。
初心者から上級者まで様々なレベルの投資家の要望に答えらえれることからこその人気といえます。
そんなSBI証券が運営する外国為替取引のサービスが「SBI FXα」です。SBI証券ならではの特徴がたくさん存在します。
SBI証券が運営する「SBI FXα」の特徴を紹介していきましょう。
1つ目の特徴は 1,000通貨単位で取引ができる「ミニ取引」です。
FXでは外国の通貨の取引を行いますが、1通貨や2通貨など小さい単位の売買をするのではなく、まとめ買いやまとめ売りをするのが基本となっています。
そのため多くのFX会社では、取引通貨単位が1万通貨や10万通貨となっているのが普通です。
しかしSBI FXαで利用できる「ミニ取引」の取引通貨単位は1,000通貨です。 通常取引に比べてリスクを1 / 10におさえて取引できます。
2020年4月1日現在で、対応している通貨ペアは以下の6通貨となります。「取引単位」や「呼び値」と呼ばれる買い値や売り値の希望の単位、「スプレッド」も合わせて確認しましょう。
取引単位以外は、通常取引と同様の条件で取引できます。 ただしリスクが1 / 10になるのと同時に利益も1 / 10になります。
はじめてFXに挑戦する人や気軽に投資を楽しみたい人におすすめです。
2つ目の特徴は 投資家の希望するレバレッジに応じたサービスを選べる点です。
レバレッジは1~25倍の範囲で選択できます。レバレッジを小さくすることで低リスクに、大きくすることで高リスクになりますが、レバレッジをかけることで大きなリターンを得られます。
選択できるレバレッジは次の通りです。
初心者だけでなく中級者や上級者まで、自分に合わせた投資スタイルを選択することができます。
3つ目の特徴は スワップポイントの高さです。
一般にFXでは通貨を買値と売値の差額によって、利益を獲得します。
為替変動による利益とは別に、 通貨間の金利差調整分として受け取るスワップポイントによっても利益を得ることもできます。
さらにスワップポイントは毎日もらうことができ、スワップポイントを目的にFXを運用する人もいるほどです。
SBI FXαの主要なスワップポイントは次の通りです。
※2020年5/28時点、1,000万通貨単位の金額になります。
スワップポイントを毎日獲得しながら、為替取引での差額をねらえることがFXのよさでもあります。
ただし スワップポイントが大きい通貨ペアは、金利が不安定な通貨であることも多いため、スワップポイントの変動はしっかり把握しておきましょう。
SBI FXαを利用するには、SBI証券の口座への入金が必要になります。
SBI証券の口座への入金方法は次の5種類です。入金方法によって入金した金額がシステムに反映されるまでの時間と、入金にかかる手数料が変わってきます。
※セブン銀行ATM7:00~19:00の利用で無料、それ以外の時間で100円 (税込110円) / ゆうちょ銀行の利用で200円 (税込220円) 。5,000円以上1,000単位での入金となります。
様々な入金方法がありますが、 おすすめは手数料無料で即時反映される即時入金です。
主要なネット銀行の多くに対応しています。2020年5月現在、即時入金に対応している金融機関とサービス名は次の通りです。
住信SBIネット銀行 即時決済サービス
三菱UFJダイレクト ネット振込 (EDI)
三井住友銀行 ウェブ振込サービス
みずほダイレクト ネット振込決済サービス
りそな銀行 ネット振込サービス
埼玉りそな銀行 ネット振込サービス
関西みらい銀行 ネット振込サービス
楽天銀行 かんたん決済プラス
ジャパンネット銀行 リンク決済
ゆうちょ銀行 ゆうちょダイレクト
セブン銀行 ネット決済サービス
スルガ銀行 ネットでビット
イオン銀行 WEB即時決済サービス
リアルタイム入金も即時入金と同じく手数料無料で即時反映の入金方法です。
リアルタイム入金に対応している銀行は主に地方銀行となります。
地方に住んでいてネット銀行に口座を持っていない人向けのサービスといえます。対応している金融機関は次の通りです。
####SBI FXトレードの出金方法
SBI FXαから出金する場合、登録してある振込先金融機関への振込で手数料は無料です。
出金の注文自体は24時間対応していますが、注文を出した時間によって出金される日が変わってくるので注意が必要です。
出金指示はPCのWEBサイトの他、スマートフォンサイトやモバイル端末などから手続きできます。
その他ATMカードを利用した出金にも対応しています。利用可能なATMはセブン銀行とゆうちょ銀行のATMです。
ATMカードを利用した場合の取扱単位や手数料は入金時と同様です。
SBI FXαの現引きのやり方を紹介します。
まず「入出金・振替」の「振替」からFX口座への振替指示を行います。
続いて通常取引を利用して通貨ペアを購入します。
必ずSBI FXαを選択して購入しましょう。SBI FXミニを選ぶことで1,000通貨単位から取引することはできますが、現引きはできません。
通貨ペアの購入ができたら「取引」の「現引き」を選択しましょう。
これで現引きの取引が完了となり、外貨が証券総合口座へ入金されます。入金結果は「口座管理」の「口座 (外貨建) 」で確認できます。
現引き注文の概要は次の通りです。
現引き注文を行える通貨ペアは米ドル / 円のみですが、ミニ取引で利用した米ドル / 円の通貨ペアは現引きできません。
ミニ取引を利用している人は注意が必要です。
現引きは14:00まで受け付けてもらえますが、14:00間際だと状況によっては受け付けてもらえない可能性もあります。
時間に余裕を持って現引き注文を行うようにしましょう。
また 一度現引き注文を出したら、取り消すことはできません。現引きする際はよく確認してから注文するようにしましょう。
本記事ではSBI FXαの現引きについて説明してきました。
現引きができるのはSBI FXトレードではなくSBI FXαなので注意しましょう。
SBI FXαの現引きを利用することで、毎日スワップポイントを獲得しつつ、必要な時に少ない手数料で海外の通貨が手に入ります。
さらにSBI証券のサービスということもあり、海外株式やETF、債権など活用できるサービスも盛りだくさんです。
SBI FXαの現引きを利用することで、投資スタイルに合わせてお得に外貨を手に入れましょう。
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