トライオートFXは選択方式も手動設定も利用可能
ループイフダンは自動売買プログラムを選ぶだけ
コストだけではなく約定力の高さの比較も大切
FXの自動売買サービスにはさまざまな種類があります。なかでも人気のサービスが、トライオートFXとループイフダンです。
しかし同じ自動売買サービスなので、何が違うのか、どんな特徴があるのかよくわからないという人もいるでしょう。
本記事ではトライオートFXとループイフダンを比較し、それぞれの違いについてご紹介します。手数料やスワップポイント、設定方法などを比較したので、どちらを選ぶか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
インヴァスト証券の「トライオートFX」とアイネット証券の「ループイフダン」を比較し、違いや特徴をお伝えします。
まずは代表的なFX会社であるインヴァスト証券、アイネット証券、ひまわり証券の特徴をご紹介しましょう。
インヴァスト証券は、自動売買サービスを運営している会社です。 「トライオートFX」の他に、「シストレ24」も提供しています。
トライオートFXは自動売買プログラムを選択するだけで利用可能なので、FX初心者にも人気です。オリジナルの設定を作成することもでき、つくった設定は事前にシミュレーションで試せます。
面倒な設定をしたくない人にも、自動売買の設定を自分でカスタマイズしたい人にもおすすめです。業界最狭水準のスプレッドも魅力で、キャンペーンを行っている場合もあります。
アイネット証券は業界最高水準とされる、通貨ペアのスワップポイントが大きな特徴です。
相場の値動きにそって自動売買を行う、「ループイフダン」を提供しています。1,000通貨単位からはじめられ、取引手数料が無料な点が魅力です。
設定がシンプルでわかりやすいため、かんたんな自動売買サービスを使いたい人や複雑な設定をわずらわしいと感じる人におすすめします。
通貨ペアは20種類と豊富に取り扱っているのもポイントです。
アイネット証券のループイフダンについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ひまわり証券は日本ではじめて個人向けにFXのサービスを提供した会社です。
相場のこまかい値動きを狙って利益を積み上げる「ループ・イフダン」を提供しています。
基本的に選択するだけなので、むずかしい設定は必要ありません。ランキングのなかから選べるので、初心者でも手軽にFXの取引を行うことが可能です。
24種類の通貨ペアに対応し、ループ・イフダンでは5種類のみ対応しています。取引手数料が無料なので、コストをおさえたい人にもおすすめです。
ひまわり証券のループイフダンについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
トライオートFXとループイフダンの基本スペックを比較すると、次の通りです。例外はありますがスプレッドは原則固定、手数料は1,000通貨あたりの値を示しています。
自分で自動売買の設定をしたい人はトライオートFX、シンプルな操作を好む人はループイフダンがおすすめです。
トライオートFXはスプレッドが狭い、ループイフダンは手数料が無料で通貨ペアの種類が多いというメリットがあります。
トライオートFXとループイフダンの通貨ペアをそれぞれすべて掲載し、スプレッドを比較します。
※トライオートFXのトルコリラ/円のスプレッドは固定ではありません。
スプレッドはトライオートFXのほうが有利だとわかります。
トライオートFXとループイフダンの、1,000通貨あたり手数料を比較します。
ループイフダンの手数料はすべて無料で、トライオートFXの手数料は以下の通りです。
手数料は、無料に設定しているループイフダンのほうが有利です。
トライオートFXは注文数量によって手数料が変わり、数量が増えるほど手数料がかかります。50万通貨未満までは手数料が発生しますが、50万通貨以上なら無料です。
続いて、トライオートFXとループイフダンのスワップポイントを比較します。
2020年5月19日時点における、1万通貨あたりのスワップポイント (1日分の付与数値) を載せています。 南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10万通貨あたりのスワップポイントです。
メキシコペソ/円はトライオートFXでは取り扱っていませんし、数値もループイフダンのほうが有利だとわかります。 スワップポイントで利益を狙う人には、ループイフダンがおすすめです。
損失を防ぐための機能も、それぞれチェックしましょう。
トライオートFXは設定画面で損切りの設定が可能です。チェックを入れると特定の条件時にロスカットされ、損失の拡大を防げます。
損切りさせたくない人は、チェックを外しましょう。なお設定できる単位はpipsだけです。
シングルカスタムでは注文ごとに損切りの設定が可能で、マルチカスタムの場合にはすべての注文で損切りが設定されます。
ループイフダンでも損切りの設定を行え、「損切あり」「損切なし」のどちらかを選択できます。損失のリスクを自分でコントロールすることが可能です。
ループイフダンは、最大ポジション数を変えられるのが大きな特徴です。
「損切あり」に設定した場合、 自分で決めた保有ポジションの最大数をこえた際に1つのポジションを損切りさせ、新しく1つのポジションを保有します。
「損切なし」の場合には、損切りしないままポジションを持ち続けるため注意しましょう。 ロスカットされるとすべてのポジションが決済されます。
たとえば下の画像のように相場が逆方向に進んでも、損切りされません。ポジション3つを持ち続けてしまいます。
前述したように、ループイフダンは手数料が無料のため、取引コストをおさえられます。トライオートFXは取引コストがかかるため、ループイフダンの取引が有利に見えるでしょう。
しかし 同じ条件でトライオートFXとループイフダンを運用した場合、トライオートFXのほうが約定力は高く、ループイフダンは低くなります。
約定力とは、事前に決めた通りに決済する能力のことです。
約定力が高ければ、自分が希望した通りに取引できます。約定力が低い場合には想定よりも利益が少なくなるため、比較する上で大切なポイントです。
トライオートFXは、レンジ幅を決めてトラップをしかけられます。一方ループイフダンはトラップをしかけたタイミングで成行注文を行うため、決済回数が少なくなるのです。
トライオートFXのほうが取引コストはかかりますが、ループイフダンよりも約定力が高いので、有利な取引ができるといえます。
トレールは日本語で「追いかける」という意味で、相場の値動きに応じて一定の値幅で追従する注文方法のことです。
しかしトライオートFXとループイフダンは、どちらもトレール機能は利用できません。利食いを一定の値幅ごとに行います。
なおトレール機能は、利益確定のタイミングを逃すことが多い人におすすめです。トレール機能は「みんなのFX」や「マネックスFX」、「マネーパートナーズFX」などで利用できます。
トライオートFXはパソコン版のツールと、スマートフォンアプリを提供しています。パソコン版の「自動売買セレクト」では銘柄や通貨ペア、自動売買ロジックを組み合わせた設定から選ぶことが可能です。
スマートフォンアプリでも自動決済注文の発注や、注文確認を行えます。「マニュアル注文」を使えば、最短2タップでの発注が可能です。
ループイフダンは無料でデモ機能を利用できます。取引ツールの機能やレートなどは本番口座に準じ、仮想資金300万円での体験が可能です。
デモ機能はパソコンで使えます。取引ツールをインストールするか、ブラウザでの簡易版システムで利用可能です。
本番さながらの操作で取引を体験できるので、ループイフダンを使おうか迷っている人はぜひ試してみてください。
トライオートFXとループイフダンでは利益にどれくらいの差があるのか、1万円あたり、1日あたりの利益を比較しました。
トライオートFXとループイフダンを運用し、1万円あたりの利益を比較した結果は次の通りです。
1万円あたりの利益は、累計利益を元本で割った金額を示しています。
1万円あたりの利益を比較すると、トライオートFXよりもループイフダンのほうが高額だと判明しました。
結果を見ると数百円しか差はありませんが、元本を増やせば差はより明確になります。
1日あたりの利益は、以下のような結果になりました。1日あたりの利益は累計利益を運用日数で割っています。
トライオートFXとループイフダンの1日あたりの利益は、2倍近く差が開いています。1ヶ月 (30日) あたりではトライオートFXが1,230円、ループイフダンが2,430円です。
比較した結果、1日あたりの利益はループイフダンのほうが効率的に生み出せます。
1万円あたり、そして1日あたりの利益を総合すると、次のような結果になりました。累計利益を元本と運用日数で割り、算出しています。
この結果から、1日に1万円だけ投資した場合に、どれくらいの利益を生じるか比較できます。
1万円あたり・1日あたりの利益はループイフダンがトライオートFXの約2倍の利益を生み出し、効率よく稼げると判明しました。
ただし相場の状況や通貨ペアなどによって結果は変わるため、あくまでも参考に留めてください。
トライオートFXとループイフダンはどのように設定するのか、違いをご説明します。
トライオートFXは選択方式と手動設定の2つを用意しています。
トライオートFXの自動売買セレクト (選択方式) はプログラムを選択するだけなので、初心者におすすめです。
画面上にプログラムが並んでいるので、確認も選択もかんたんです。わずらわしい操作をすることなく、自動売買を利用できます。
ランキング形式での表示も可能です。「リターン順」「バランス順」「低リスク順」「人気順」の4種類のうち好きな条件で並び替えられます。
ランキング上のプログラムを選ぶと損益グラフが表示される上、「期間総合損益」「期間収益率」「推奨証拠金」も確認可能です。
ただし金額や収益率はあくまでも目安なので、 表示された通りの損益が出るわけではありません、注意しましょう。
画面右下の「カートに入れる」をクリックした後、カート画面で最終決定を行います。
トライオートFXは自動売買プログラムを選択するだけではなく、手動で設定することも可能です。自分の好きな設定で自動売買プログラムをつくれます。
ビルダー (手動設定) は自動売買の注文を1つずつこまかく設定する「シングルカスタム」、一定の値幅に注文をまとめて配置する「マルチカスタム」の2種類が用意されています。
上の画像はマルチカスタムの画面です。緑色の箇所は、イフダン注文を配置するレンジ幅をあらわしています。
マルチカスタムはイフダン注文の本数を決めると、レンジ内に自動で等間隔に注文を配置する方法です。リピート注文を行いたい人にはマルチカスタムをおすすめします。
しかし手動設定は選択方式よりも操作がむずかしいため、初心者だとハードルが高く感じるでしょう。自動売買サービスに慣れた、中級者以上に向いています。
トライオートFXの設定について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ループイフダンは選択方式のみ可能で、手動設定はできません。こまかい設定をしなくてもよいので、気軽に利用したい初心者におすすめです。
次の5つの操作を行えば、取引をはじめられます。
売買システムの選択
損切あり・なしの選択
取引数量の入力
最大ポジション数の入力
内容の確認と開始
通貨ペアごとに、複数の売買システムを搭載しているのも特徴です。
「損切あり」を選んで相場が予想と逆方向に動いた際には、最大ポジション数をこえて、次の新規注文を行うときに決済されます。
「損切なし」の場合には含み損がいくら拡大しても、ロスカットされるまではポジションを保有するので、くれぐれも注意しましょう。
取引数量は1つあたり1,000通貨を意味し、1~1,000のうちお好きな数に設定できます。 ただしメキシコペソ/円と南アフリカランド/円は1万通貨です。
最大ポジション数を入力すれば、その数以上のポジションは同時に保有しません。
ループイフダンは通貨ペアごとに自動売買システムがあり、ランキングから選択することも可能です。
「決済損益pips」「利用割合」「最低必要資金」から重視したい項目を選び、数値が高い順にランキングを並び替えられます。
最大ポジション数を確認して、希望に合うものを選ぶのもおすすめです。
ランキングから選択すれば、かんたんに自動売買をスタートできます。迷う人はランキングを参考に選んでみましょう。
ループイフダンの売買システムは、以下のような文字で表示されます。
アルファベットは売買タイプを示し、Bなら「買い (BUY) 」、Sなら「売り (SELL) 」を意味します。
数字があらわしているのは「設定値幅」です。上の例では、新規注文から15pipsの値動きがあれば利食いをします。
イフダン注文を15pipsごとに配置することも意味しているので、数字を見間違えないように注意しましょう。
自動売買システムを使いこなせるか不安な人もいるでしょう。学習コンテンツの違いもご紹介します。
トライオートFXは選択方式と手動設定が用意されています。しかし機能が豊富で、かえって使いにくいと感じる人もいるかもしれません。
インヴァスト証券のブログ「 INVAST NAVI」では、トライオートFXの使い方や最新情報について知れます。
実際の取引画面やグラフなどを用いてわかりやすく説明しているので、ぜひチェックしておきましょう。
スタートガイドでは、トライオートFXの操作マニュアルを読むこともできます。操作や設定で迷ったら、確認してみましょう。
運用に役立つ記事や、為替相場の予想も掲載されています。 情報を逃さないように、こまめに確認するのがおすすめです。
ループイフダンを運営しているアイネット証券は、セミナーを主催しているのが大きな特徴です。
会場セミナーは不定期で開催され、ループイフダンの使い方や運用時のポイントなどについて知れます。オンライン上でセミナーを開催する場合もあるようです。
YouTubeに公開されている動画もあり、ループイフダンの仕組みやメリット、設定方法、運用中の管理方法などを確認できます。
視聴はだれでも無料なので、 ループイフダンを使用中の人はもちろん、ループイフダンの利用を検討中の人にもおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
トライオートFXとループイフダンは、どちらも自動売買が可能なサービスです。しかし特徴が異なり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
どちらを利用すればいいのか迷う人もいるでしょう。通貨ペアやスプレッド、スワップポイントなど、取引で何を重視するか先に決めると選びやすくなります。
自由にカスタマイズして使いたい人はトライオートFX、シンプルで利用しやすいサービスを探している人にはループイフダンがおすすめです。
自分に合う自動売買サービスで利益を狙いましょう。
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