法人口座向けFX業者おすすめ比較ランキング - FX会社・口座比較

FX法人口座の特徴

FXの口座には個人口座と法人口座があります。

法人口座の最大の特徴は個人口座よりも高いレバレッジで取引ができる点です。

自己資金が同じであれば、レバレッジが高くなればなるほど、取引額が大きくなるので利益を出しやすくなります。

変動制となった法人レバレッジ

以前の法人口座はレバレッジに関する規制がありませんでした。

そのため100倍以上のレバレッジをかけた取引をしているケースも多かったです。

しかし2017年2月27日の 金融商品取引業等に関する内閣府令の改正、そして金融庁告示の公布により、ついに法人口座にもレバレッジの規制がかけられてしまいました。

2020年8月時点のレバレッジ変動制の特徴は以下の通りです。

変動制に変更になった理由

法人口座にレバレッジの規制が行われるようになったきっかけは、 2015年に起きたスイスショックといわれています。

2015年に起きたスイスショックでは、わずか数分もの間にスイスフランが大暴落してしまいました。 そのため高いレバレッジをかけて取引をしていた人の多くが破産をしてしまいました。

多くの人が破産したことにより、FX会社も多額の未収金を抱えてしまいました。

それがきっかけで法人口座にもレバレッジ規制が適用され、 2020年8月時点では高くても数十倍程度のレバレッジにおさまるように設定されています。

証拠金率を計算する方法

証拠金率は以下の計算式で計算できます。

証拠金率＝必要証拠金÷取引額×100

証拠金率とは 取引額に対して必要証拠金がどれくらいあるかを示すものです。

そして必要証拠金の計算式は以下の通りです。

必要証拠金＝為替レート×取引数量÷レバレッジ

必要証拠金は、 ポジションを保有するために少なくとも必要な証拠金です。

変動性レバレッジの更新する頻度

金融庁の公示により、変動制のレバレッジは毎週1回以上更新されるようになっています。

しかしFX取引会社は計算したレバレッジを直ちに取引に反映することはできません。

レバレッジの計算から適用は以下の流れで行われます。

上記のようにレバレッジは週1回程度変わると覚えておきましょう。

FX法人口座を決めるときのポイント

スプレッド幅に注目

FX取引がオンラインで当たり前にできるようになってから、日本国内でもFX取引会社が増えてきました。

FXの法人口座を開設するにあたり、どのFX取引会社を選ぶべきかわからなくなってしまう方もいるのではないでしょうか。

何となく今まで使っていたFX取引会社で法人口座を開設するのではなく、自分なりに基準を持ってFX取引会社を選びましょう。

FXの法人口座を開設したいときには、スプレッド幅にこだわって選ぶのがおすすめです。

多額の資金を使った取引が予想される法人口座ではスプレッドがほんの少し違うだけでも、利益の額が大きく変わってしまいます。

今までスプレッドの幅をさほど気にしていなかった方も法人口座を開設するのであれば、 スプレッドの幅にこだわってFX取引会社を選びましょう。

各社のFX法人口座の比較

SBI FXTRADE

SBI FX トレードの法人口座は最大200倍のレバレッジをかけた取引が可能です。

レバレッジが高い分、たくさんのお金を動かす取引ができるので利益も出やすくなります。

そしてSBI FX トレードは スプレッド幅も業界内トップクラスです。

取引にかかるコストもそれだけ抑えられるので、利益を出しやすいFX取引会社といるでしょう。

これからFXの法人口座を使う方はぜひ、SBI FX トレードをご検討ください。

外為ジャパン

外為ジャパンFXの法人口座であれば、最大25倍までレバレッジをかけた取引が可能です。

外為ジャパンFXはスプレッドの幅にも定評があり、手数料無料で1,000通貨から取引できます。

レバレッジをかけた ハイリスクな取引を少額から行うことができる点が魅力です。

リスク管理に慣れてきた方は外為ジャパンFXで、ハイリターンを目指してみてはいかがでしょうか。

MATRIX TRADER

MATRIX TRADERの法人口座では、1,000通貨から変動制のレバレッジ取引に対応しています。

資金が少ないけれど、法人口座で取引を行いたい方や少額で様々な取引を試してみたい方にMATRIX TRADERは向いています。

MATRIX TRADERはスプレッドも業界で最も狭い水準なので、取引コストも低くてすみます。

取引コストを抑えつつ、 レバレッジをかけてハイリターンを狙えるのがMATRIX TRADERの特徴です。

MATRIX TRADERでは個人口座同様に法人口座でも口座開設キャンペーンを行っているのでお得です。

岡三アクティブFX

岡三アクティブFXの法人口座では最大300倍のレバレッジがかけられます。

300倍のレバレッジは、法人口座の変動制レバレッジの中でもかなり高い水準です。高いレバレッジをかけて取引したい方に岡三アクティブFXはおすすめです。

そして岡三アクティブFXはスプレッド幅も狭く取引コストを抑えられます。

1,000通貨から取引可能なので 実質約500円から取引開始できます。

外為オンライン

外為オンラインの法人口座は通貨ペアが豊富です。

24種類の通貨ペアからご自身の取引スタイルに合わせた通貨ペアでの取引ができます。

サポートも充実していますし、情報コンテンツも豊富です。 安心したトレードをしたい方に外為オンラインはおすすめです。

そしてminiコースが誕生して1,000通貨単位から取引ができるようになりました。

アイネットFX

アイネットFXの法人口座では 低スプレッドで変動制の取引が可能です。

法人口座ではスプレッドの制限がないのですが、アイネットFXは常に低いスプレッドなので安心して取引できます。

スプレッドだけでなく、44種類の豊富なテクニカルチャートを備えた取引ツールi-NET TRADERも魅力です。

しっかりと分析をしてハイリターンを狙いたい方にアイネットFXはおすすめです。

GMOクリック証券

GMOクリック証券の法人口座は、 最大200倍のレバレッジがかけられます。

そしてGMOクリック証券のスプレッドは業界最狭基準です。

取引ツールも使いやすいと人気なので、バランスが良いFX取引会社といるでしょう。

ヒロセ通商

ヒロセ通商の 法人口座では最大300倍のレバレッジが可能です。できるだけ高いレバレッジがかけられるFX取引会社を探している方にぴったりです。

スプレッドも狭く、通貨ペアも50種類と多いので様々な取引ができます。

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FXトレード・フィナンシャル

FXトレード・フィナンシャルは最大200倍のレバレッジが可能です。

そしてFXトレード・フィナンシャルの法人口座では以下のサービスが利用できます。

ひまわり証券

ひまわりFXの法人口座は最大で200倍のレバレッジがかけられます。

そしてひまわりFXの魅力はなんといっても約定力です。

サーバー力に優れているので、ご自身の思ったタイミングですぐに取引ができます。

自動売買にも対応しています。

みんなのFX

みんなのFXの法人口座のレバレッジは最大400倍です。

FX取引会社の法人口座の中でもかなり高い水準のレバレッジとなっています。

取引ツールに癖があるので少し慣れるのに時間がかかります。1,000通貨から取引可能なので少額からレバレッジのかかった取引を行えます。

セントラル短資FX

セントラル短資FXはレバレッジが、100倍程度と 他のFX取引会社の法人口座と比較してレバレッジを低く設定しています。

セントラル短資FXでは以下のサービスが利用できます。

各FX会社の法人口座：最大レバレッジ一覧

FXの法人口座を開設するメリット

最大レバレッジが大きくなる

法人口座のメリットはなんといっても、レバレッジを個人口座より大きくできる点です。

個人口座のレバレッジは2020年8月時点では最大25倍までと決められています。

しかし法人口座では金融庁の告示や過去の取引実績から計算された、変動制のレバレッジが採用されています。

少ない資金でも多額の取引を行えるハイリターンが狙える一方で、リスク管理は個人口座よりもしっかりとしておく必要があります。

レバレッジが発表されてから適用には1週間の余裕があるので、証拠金を用意して新しいレバレッジに備えておく習慣付けも重要です。

法人化することで得られる社会的信用

FX取引をして生計をたてている専業トレーダーは法人化して経営者となることで、社会的信用を得られます。

最大10年間繰り越しすることのできる損失

FXの法人口座を開設した場合、損失繰り越しが10年間まで可能です。

個人口座の場合、損失の繰り越しは最大3年間なので3倍以上延びる計算になります。

年単位で大きな損失を出してしまっても損失繰り越しができるので、 長期的にみると利益を残しやすいのが魅力です。

特にFX取引の相場は数年に1度大きく動き、損失が出やすいので長期にわたり損失繰り越しができる法人口座のメリットはかなり大きいといえるでしょう。

法人事業のすべての損益を通算可能

FXの法人口座を開設している場合、他の事業との損益通算も可能です。

FXの個人口座を開設している方は他の事業との損益通算はできません。

すでに会社経営をしている方や、別の事業をしていて法人化を検討している方にもFXの法人口座はおすすめです。

また資産が豊富でFX以外にも投資を行っている方も、 法人化してすべての投資損益をまとめてしまって良いでしょう。

税金対策ができる

FX取引を法人化すると経費による税金対策が可能です。

FXの個人取引をしているだけでは、税務署から経費として認められる範囲はかなり狭いです。

具体的にはFXの法人口座を開設し、法人化すると家族を役員として役員報酬の支払いをして所得を減らせます。

所得が減らせれば、それだけ納税額も抑えられるので手元に利益が残りやすくなります。

スワップポイントに対する減税

FXの法人口座を開設するとスワップポイントにかかる税金も節税可能です。

FX取引ではスワップポイントにも税金がかかりますが、法人口座の場合決済していない含み損の申告で相殺できます。

スワップポイント目的で長期的に投資をしている方にとって、スワップポイントにかかる税金を抑えられるのはかなりメリットが大きいです。

決算期が変更可能

FXの個人口座の場合、決算時期は12月に固定されています。

それに対してFXの法人口座を開設すると、会社の都合で決算時期を動かせます。

ご自身の都合の良いタイミングで決算と納税をすれば、投資の資金繰りもしやすくおすすめです。

会社を経営可能

FX取引を法人化すれば、 名実ともに会社経営者の地位を手に入れられます。

個人の専業トレーダーの場合、自営業と同じ扱いですが法人化すれば法律に従い設立した会社の社長です。

毎月給与をもらう形になり、個人の確定申告では給与所得者の分類されます。

信頼度も増し、ローンやクレジットカードの審査にも通りやすくなります。

必要経費にできるFXに関する支出

法人化してFXの法人口座を開設すると、税務署に認められる必要経費の範囲が広がります。

法人化することにより、必要経費にできるものの例は以下の通りです。

個人のFX取引では上記の経費は必要経費にできない可能性が高いです。

というのも、税務署や個人の担当者の判断となってしまうので状況によって、 必要経費として認められる範囲が異なるからです。

メリットのまとめ：FXの法人口座開設に向いている人

FXを法人口座を開設することによるデメリット

自由に使いにくい利益

FXを法人化してしまうと、FX取引で得た利益を自由に引き出せなくなります。

法人口座を開設した場合は、あらかじめ決めた役員報酬として毎月利益を受け取るか、立替経費などで受け取る形が一般的です。

立替経費として利益を受け取ったとしても、FX取引の目的以外では資金を使いにくくなってしまいます。

役員報酬の金額を変える場合も手間がかかるのでご注意ください。

税率の高さと複雑さ

FXの個人口座と法人口座では税率が異なります。

FXの個人口座の場合は、FXの利益やそのほかの給与所得以外の収入が年間で20万円以下であれば非課税です。

20万円を超えた場合は確定申告と納税が必要になります。

しかし、税率は一律20.315% (所得税＋復興特別所得税＋住民税)とわかりやすく設定されています。

法人口座を開設した場合は法人の事業所得と社長個人の役員報酬をそれぞれ納税する必要があります。 納めるべき税金の種類が増えるので、計算に手間がかかりますし納税額も増えてしまいます。

法人で軽減税率が適用されると、800万円以下の利益には19% (平成29年3月31日までに開始する事業年度は15％) の税金がかかります。

また法人住民税は赤字でも最低7万円かかりますし、法人事業税もかかります。

社長個人の役員報酬は毎月同額の支給額にすれば、損金算入が可能です。

会社の費用として認められる一方で役員報酬は社長個人に所得税と住民税がかかるので別途納税が必要です。

上記2点が個人口座よりも法人口座で納税額が増えてしまう理由です。

含み益に対する課税

個人口座と違い法人口座では、未決済損益も損益として計上する必要があります。

そのため、まだ決済していない含み益も課税対象になります。

その一方で含み損も損益通算の対象です。

なのでスワップポイントのように、 未決済で大きな金利収入を得ているポジションを保有しているだけで課税対象に含まれるので、注意が必要です。

税務署の対応

法人口座を開設していて利益が出ている場合には、定期的に行われる税務調査も厳しくなります。

特に役員報酬や経費の部分は厳しくみられると思っておいた方が良いでしょう。

自己資金の運用を目的とした法人設立も租税回避とみなされる可能性があるので注意が必要です。

口座開設のハードル

FXの法人口座の開設は、個人口座開設時よりも審査が厳しいのでご注意ください。

すでに法人設立から何年もたっている場合や他の事業を行っている経営者であれば問題なく、法人口座を開設できる場合が多いです。

逆に上記の方はすんなり法人口座が開設できないかもしれないと思っておきましょう。

設立と維持に対するコスト

法人化は設立と維持にもコストがかかります。

個人でFX取引を法人化するときは株式会社もしくは合同会社を設立しないといけません。

設立費用は株式会社の方がかかります。具体的には 設立に10～20万円のお金がかかります。

維持費は行政機関への各種申請や会計処理の委託でお金がかかってしまいます。

コストを考えると個人で取引を続けた方がお得な場合もあるでしょう。

法人の解体作業

法人をやめるときには、法律上の手続きが必要です。

法人をやめる際には上記の事務手続きが必要です。

税理士や行政書士などの専門家に依頼した場合はそれだけコストがかかってしまいます。

デメリットのまとめ：FXの法人口座開設に向いていない人

FX法人口座に重要なこと

FXの法人口座を開設するときには以下の2点が重要です。

資本金の額が100万円程度と少ない場合、FXの法人口座を開設しようとしても審査で落ちてしまう可能性が高いです。

まずは個人口座で取引経験を積み、資金を増やしてから法人化を考えるのでも遅くないでしょう。

特に資本金が少なく、会社設立から日が浅い場合は法人口座開設を断られるケースも多いです。

FX取引会社によって、口座開設の審査基準が異なるので希望するFX取引会社で審査に落ちてしまった場合は別会社にて口座開設をしてみるのもおすすめです。

口座開設時の審査では会社の定款もみられているので、金融商品の取引項目を記載しておきましょう。

FX法人口座の開設に必要なもの

法人格

法人口座の開設には当たり前ですが、法人格が必要です。

個人でFX取引を行っていて法人化する場合は 株式会社もしくは合同会社を設立する必要があります。

これから法人化するのであれば株式会社の設立がおすすめです。

合同会社は株式会社よりも設立コストが低いですが、株式会社の方が社会的信用度が高く長期的にみればメリットが大きいです。

株式会社の設立費用は20万円程度なので必要経費として考えてしまうのも良いでしょう。

将来的に銀行から融資を受ける可能性があるなら株式会社にしておけば間違いないでしょう。

株式会社の方が金融機関からの信頼度も高く、融資を受けやすくなります。

FXを主な業務とした定款

定款とは会社がどういった活動をするのかなどを示しているものです。

定款には住所や名前などの他にも事業内容を明らかにする項目があります。

FXの法人口座を開設するためには、定款にFXなどの金融商品取引を記載しておかなければなりません。

定款の主たる業務の中に以下の業務内容を加えておくとFXの法人口座を開設しやすくなります。

定款の内容に不安がある、会社設立の事務手続きに不安があるなら 専門家の手を借りるのもおすすめです。

利益を給与に反映

FX取引を法人化するのであれば、役員報酬として自分の給与を設定する必要があります。

役員報酬は会社の利益にあった適正値でなければいけません。

役員報酬が高すぎる場合、税務署から目をつけられる可能性もあるのでご注意ください。

FX口座の法人化の注意点

審査によっては口座開設できない可能性

一般的に個人口座の開設よりも法人口座開設の方が審査が厳しいです。

特に審査の厳しいFX取引会社では、法人口座の開設を断られる可能性があります。

特にレバレッジが高いFX取引会社は審査も厳しいのでご注意ください。

副業禁止の場合

当たり前ですが、勤めている職場の就業規則で 副業禁止と決まっている場合はFX取引を法人化すると社内で罰則対象となってしまいます。

家族を社長にする方法で副業禁止の罰則を回避できますが、配偶者控除などのメリットがなくなってしまうのも考慮しておきましょう。

上記2点は年収にも関わる部分なので、税理士などのプロに相談してみるのがおすすめです。

資本金

法人の資本金が低すぎると、そもそも銀行の法人口座を開設できない可能性があります。

FX取引を法人化するときの資本金の最低ラインは100万以上です。

定款と会社の代表取締役の資産状況もあわせて審査対象となります。

銀行の法人口座開設ができないと、その後のFXの法人口座開設もできなくなってしまうので資本金をしっかりと用意しておきましょう。

他の業務に使う事のできる会社名

法人の正式名称は他の事業にも流用できそうな法人名にしておきましょう。

のちのちFX取引だけでなく別事業へと展開していくときに便利だからです。

特に銀行の法人口座を開設するときに会社名にFXが入っていると審査に悪影響が出る可能性があります。

FX取引が悪いわけではありませんが、法人名をみてFX取引を行っている会社とわからないようにしておくのが無難です。

FX法人口座に関するまとめ

FX取引を法人化して法人口座を開設すれば、様々な恩恵を受けられます。

特に法人口座は個人口座よりも高いレバレッジをかけた取引が可能です。

少ない資金で多くのお金を動かせるようになるので、利益を出しやすくなります。

FX取引の経験を積み、リスク管理もできるようになってきたら法人化を検討してみるのもいいですね。

個人トレーダーの場合は法人化によって会社経営者になれるので、社会的信用度も高まります。

その一方で会社設立にはコストがかかりますし、個人口座よりも法人口座の方が税金がかかってしまう場合もあります。

法人化は一度するとやめるのも大変なので、じっくりと検討してから行動に移していくのが大切です。