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2020年05月19日

FXのスキャルピングとは

スキャルピングとはFXの取引方法の1つです。

数銭から数十銭ほどの小さな利幅を狙い、1日に何回も取引を繰り返して利益を積み重ねます。ポジションを保有して決済するまでの時間が、数秒から数分ほどと非常に短いのも特徴です。

スキャルピングは相場が動いている必要があるため、値動きが大きな相場を理想とします。

しかし 相場が極端に動いてしまうと、スプレッドが広がる可能性もあるので注意が必要です。予想とは反対に相場が動いた場合、スキャルピングでも損失は大きくなります。

初心者がスキャルピングを行うのなら、相場を比較的読みやすい「ヨーロッパ市場」や「東京市場」がおすすめです。

スキャルピングの手法はさまざまですが、基本的にはテクニカル指標を用います。ファンダメンタルズは考慮しません。

なぜFXのスキャルピングを行うのか

なぜFXではスキャルピングを行うのか、理由をお伝えします。

稼ぎやすい

FX取引を中長期で行う場合、ポジションの保有期間が長いため、どこか落ち着かない人がほとんどでしょう。

もし相場が予想通りに動いていたとしても、ある日急に逆方向へ動くこともあります。 売り損ねたポジションを引きずって塩漬けの状態になり、身動きが取れなくなる場合もあるでしょう。

中長期の取引はポジションを長く保有するため、 含み損を解消して大きな利益を得られる可能性もあります。しかし利確や損切りを逃す場合もあり、注意しなければなりません。

確実性が高い

中長期の取引を避け、1日ごとに売買を終える「デイトレード」を行うトレーダーは多数いるようです。1日ごとに取引が終われば、相場の変動を気にする必要がなく、わずかながら利益を得られます。

デイトレードよりも確実性を高めた取引方法が、スキャルピングです。 スキャルピングは数秒や数分ほどで取引を終えるので、数時間も待つ必要がありません。

利益が出るか短時間で判明するため、損失のリスクも大幅に抑えられます。

パターン化できる

スキャルピングで利益を積み上げるには手法をマスターし、コツをつかんで取引を行うことが大切です。

コツをつかんで利益を出せるようになれば、スキャルピングはパターン化できます。

損失額が少ない

スキャルピングは利益額があまり多くはありません。しかしその分、損失額も少ないというメリットが挙げられます。

相場が予想とは反対方向に動いても損切りの幅は小さいため、損失額が少ないです。

もし相場が大きく変動しても、損切りでポジションをすぐに手放せば、損失額は最小限に抑えられます。

すぐ結果がわかるため改善しやすい

スキャルピングは数秒から数分ですぐに結果がわかるため、もし損失が出ても次の取引で改善できます。

結果がわかるまで時間がかからないので、空き時間にサッと取引を済ませたいサラリーマンにおすすめです。学業で忙しい学生、家事の合間に取引したい主婦の方にも適しています。

FXにおけるスキャルピングの注意点

FXにおけるスキャルピングでは以下の点に注意しましょう。

判断力が大事

判断力はスキャルピングにおいて非常に大事な要素です。

スキャルピングでは短時間で相場の状況を予測し、適切に判断しなければなりません。判断を誤ると利益につながらず、損失ばかりが増えてしまいます。

集中力がなく、冷静な判断ができない人はスキャルピングで利益を得るのは難しいでしょう。

買いポジションを取りすぎない

スキャルピングの初心者は 決済のタイミングがよくわからず、買いポジションを取りすぎる傾向が見られます。

多少の含み損がある状態でも、損失が大きくなる前に決済することが大切です。「自分の決めたルールで損切りする」といった、根拠に基づいた取引を行いましょう。

「もう少し時間が経てば、利益が大きくなるかもしれない」などの感情に左右されると、買いポジションを取りすぎてしまいます。くれぐれも注意しましょう。

海外会社の口座では行わない

海外会社の口座でFX取引を行わないようにしましょう。

海外会社の口座はトラブルに巻き込まれるケースが多く、最悪の場合には詐欺に遭ってしまいます。

またスキャルピングを禁止している海外会社も多いため、適していません。

FXのスキャルピングで勝つために必要なこと

FXのスキャルピングで勝つためには、以下の点を意識しましょう。

チャートの分析を極める

スキャルピングは短時間で取引を行うため、判断力が非常に重要です。判断を間違ってタイミングを逃してしまうと、利益を得られません。

中長期の取引やデイトレードのように時間をかけてチャートを分析する暇はなく、一瞬の判断が大切です。

スキャルピングで勝つために、チャートの分析を極めましょう。 1つで構わないので、何か得意な分析を身につけてください。

すぐに相場を読めるようになれば、スキャルピングにおいて有利に働きます。

強いメンタルで臨む

FX取引にはさまざまな手法があります。スキャルピングは特にメンタルの強さが求められる手法です。

このような行動はメンタルが大きく関わっています。

スキャルピングは瞬時の判断が利益を左右するため、メンタルが弱いと判断力が鈍り、場合によっては大損が生じてしまうでしょう。強いメンタルでスキャルピングに臨んでください。

スキャルピングむきの通貨を選ぶ

スキャルピングに向いている通貨を選ぶことも、勝つためのポイントです。

次の3つは主要通貨で取引量が多く、スキャルピングに向いています。

中でも 米ドルはもっとも取引量が多い通貨のため値動きが活発で、スキャルピング向きです。

また取引量が多い通貨ペアは安定性が高いので、相場を読みやすいというメリットもあります。

相場ごとに値動きは違うため、 複数の通貨ペアの相場を見ながら取引する通貨を選ぶのがおすすめです。

マイルールを決めて必ず従う

スキャルピングは短時間に取引を何度も行い、小さな利益を積み重ねます。

FX取引で重要視されているのは、利確と損切りのルールを決めておくことです。いくらで利確するか、損切りするか、マイルールを事前に決めましょう。

そして 決めたルールには必ず従ってください。決めたルールに従って取引しなければ、利益が減ったり損失が増えたりし、スキャルピングで勝つのは難しいでしょう。

感情に流されず、決めたマイルールに従って取引を行えば、勝ちにつながります。

最適な時間帯に行う

スキャルピングを行うなら 21時から0時頃までが最適です。この時間帯はヨーロッパ市場とニューヨーク市場が開いているため、取引が活発化します。

値動きが大きくなりやすい時間帯なので、取引数量を減らして様子を見るのもおすすめです。

ただし 取引量が多くなるため、トレンドも発生しやすくなります。逆張りをすると予想以上に持っていかれる可能性もあるため、注意しましょう。

いつかは上げ止まり、下げ止まりが訪れるので、余裕がある人は反発時の利益も狙ってみてください。

複数のデバイスを用いて取引する

スキャルピングで複数の通貨ペアの取引を行う場合、パソコンやスマホのいずれか1台で取引するのはおすすめしません。

通貨ペアの取引画面を切り替える際にタイムラグが生じ、為替レートが激しく変動する可能性があるためです。

スキャルピングは数秒や数分で取引を行うため、わずかなタイミングを外すと利益を逃してしまいます。

タイミングを外さないように、複数のデバイスを用いて取引するのは避けましょう。1台のデバイスで取引を行うのが基本です。

FXのスキャルピングにおすすめのテクニカル

FXのスキャルピングにおすすめのテクニカル指標をご紹介します。

移動平均線

移動平均線は代表的なテクニカル指標で、相場全体の流れをつかみたいときに便利です。

相場の流れをつかめば、エントリーするタイミングがわかります。移動平均線では主に次のような2パターンを判断可能です。

MACD

MACDを使えば、大きなトレンドを読めるようになります。 ゴールデンクロスなら買い、デッドクロスなら売りのサインです。

移動平均線などを用いて相場を把握し、エントリーしましょう。

ただし ゴールデンクロスとデッドクロスは「だまし」が発生し、機能していない場合もあります。トレンドと逆方向にエントリーしないように注意してください。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドで順張りの利益を狙う場合、バンド幅の拡大時がエントリーするタイミングです。

またトレンドが発生中なら「バンドウォーク」が適しています。上昇中なら+1σと+2σの間、下降中なら-1σと-2σの間に沿って動くのが特徴です。

FXのスキャルピング まとめ

FXのスキャルピングは、数秒から数分ほどの間に行う取引手法です。 短時間で取引するため損失額が少なく、利益をコツコツと積み上げられます。

確実性が高くすぐに結果がわかるため、忙しいサラリーマンや主婦におすすめです。

スキャルピングでは瞬時の判断力が欠かせません。 感情に流されず、強いメンタルで臨むことも重要なポイントです。

またマイルールを事前に決め、必ずルールに従って利確や損切りを行いましょう。タイムラグを防ぐために、複数のデバイスで取引するのは控えてください。

チャートの分析を極め、スキャルピングで利益を狙いましょう。

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