利回りは元金に対して発生したトータルの利益を指す
FXの利回りは適用するレバレッジやスワップポイントで大きく変化する
常に相場が変わるFXで利回りは分析の参考にはなりずらい
FXトレードにおいて、各トレーダーの平均的な利回りは大体どれくらいになるのかはFXトレードを初めてしばらくすると気になってくるものです。
ですが、FXに 一般的な利回りの計算が当てはめられるのか、 計算するうえで最も考慮すべき事柄は何なのかといった疑問が出てくることでしょう。
そこで今回の記事では、FXにおける利回りの考え方について詳しく掘り下げていこうと思います。
そもそもFXトレード・資産の運用における利回りとは、かける元金に対し て利益や配当といったプラスがどの程度得られるかの割合を指します。
年間単位で示されることが多く、対象の運用実績を明確に測る数値として広く浸透している概念です。
FXに興味を抱いて調べている人にとって、当然FXトレードの利回りは実際どれくらいなのかは気になるところです。
メガバンクの普通預金の金利が、通常100万円預けていたとしても1年間で約10円の利息しかつきません。
ですがFXの場合運用方法や技術にもよりますが、同額100万円を元手としたとすると 年間で数万円の利益を得る可能性があります。
これはFXを行う何よりの魅力と言えるでしょう。
2人のトレーダーが同じ資金・銘柄で運用を行ったとしても、どちらか1人がレバレッジを効かせると 得られる利回りは全く変わってきます。
100万円で1万円の利益を得た場合の利回りは1%ですが、レバレッジを効かせて4万円の運用すれば資金を25分の1と抑えているため利回りは25%となります。
さらに1日に1%以上の為替変動が起きることは少なく、 1日に複数回のトレードを行って利益は積み重ねていくケースが一般的です。
人それぞれのレバレッジや取引回数によって利回りは大きく異なります。
まずスワップポイントとは、通貨それぞれの間で発生する金利の差を指し、保有しているポジションによって 「受け取り」か 「支払い」かが決まってきます。
米ドルの1万通貨のスワップポイントが50円だったとして、1年間で得られるスワップポイントが諸々で1万5千円だった場合、利回りは1.5%です。
ですがレバレッジを効かせることで、資金の25分の1である4万円で同様の動きをすれば利回りは37.5%と飛躍的に利回りが上昇します。
ただ、上記の計算は金利変動や為替差益の発生する可能性などを加味していないため、 運用する人の知識・技術によって如何様にも変動するでしょう。
スワップポイントの大きなメリットをしっかりと自分の利益とするためにも、しっかりとFXを学習して臨むようにしましょう。
利回りの計算に必要な数値・情報は 投資の種類によって多少違いが出てきます。
株式投資を例に挙げると、株式売買のタイミングで発生する証券会社に支払う売買手数料の支払いを利回りの計算に組み込まなくてはなりません。
一方で不動産投資の場合は、利益である家賃収入に維持管理費や固定資産税といった諸々の諸経費を考慮する必要があります。
ですがFXの場合は売買を頻繁に行う上に、通貨の価値から利回りを計算したとしても 常に変わる相場によって、計算した利回りが全ての取引には当てはまりません。
FXでは利回りを計算する意味はほぼないと言っていいでしょう。
FXの仕様上、取引の売買差益は誰かの利益は誰かの損失となるため、市場全体でプラスにはならず、 あくまで損益の差は均等です。
加えてブローカーに対して支払う手数料といったコストも介入するため、数学的には利益を出す人よりも損失を出す人の方が多くなります。
そのため全体の利回りだけでみれば、FXは半数以上のトレーダーがマイナス収支を出す 「マイナス利回り」であると言えます。
上記の様なマイナス利回りという考えがあるものの、FXにおいて利回りが当てはめにくく表現しづらい理由として FX特有の性質が挙げられます。
前述したようにFXの相場は日々絶えず変化し続けて都度損益の異なる取引を行うため、前回のトレードと同じ動きをしても利回り同じ値にはなりません。
取引でプラスを積み上げているのであれば利回りは15%以上にもなりますが、逆にマイナスの連続なら-15%やそれよりも下回ることもあるわけです。
そのため利回りを計算したとしても次回の参考には全くならないので、行う 必要性が低いことからFXの収益は利回りでは表現できません。
今回、FXトレードにおいては毎回の取引の指標とはなりにくいと解説した利回りですが、 年単位の目標として計算する分には便利に働くでしょう。
他の資産運用に比べて不安定ですが、 年利20%であれば損小利大のセオリーや損切りの徹底をすれば十分視野に入れて目標として定めてもいいかもしれません。
どの運用形態にも言えることですが、短期的な結果に一喜一憂するのではなく、 利回りなどのトータルのデータを意識して長期的に臨むようにしましょう。
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