FXの複利運用とはどういったものか
複利運用におけるメリット・デメリット
初心者でも複利運用で成功するためのコツ
FXの複利運用は、投資によって得た利益を投資金として運用し、証拠金を増やしていく運用方法です。
長期的に見ると、単利運用よりも利益を出しやすい点が特徴です。複利運用は特徴や注意点などを押さえておけば、 だれもが安心して活用できます。複利運用を検討中の人は、まずFX複利運用についてしっかりと理解しておきましょう。
本記事ではFX複利運用のメリット・デメリットなどの特徴や、リスクを抑えた投資方法のような成功するためのコツをわかりやすく紹介します。
FXの複利運用とは投資で得た利益を そのまま再投資することで、雪だるま式に利益を増やしていく運用方法です。
たとえば10万円を年利10.0%で運用した場合、翌年には1万円の利息を得ます。その利息を元本の10万円にプラスした11万円を再投資して、その翌年には、1万1,000円の利息が発生します。
このように利息で得た利益を再投資していくことで、長期で運用した時の利益を増やしていく点が特徴です。
FXの運用方法には複利運用のほか、単利運用もあります。複利運用と単利運用の大きな違いは、 利息が元本のみに発生するか、または利息と元本の両方に利息が発生するかの違いです。
複利運用では、利息もそのまま再投資しますが、単利運用では利息を再投資しません。元本の投資金額は何年運用しても元本の金額は変わらないため、年利が一定の場合、利益の金額は一定です。
たとえば単利運用では、10万円を年利10.0%で運用した場合には翌年には複利運用と同じく1万円の利益が発生します。 1万円の利益は投資せずに元本のみを投資するため、毎年1万円の利息だけが発生していく仕組みです。
FX複利運用は、発生した利息を元金とともに再投資する運用方法なので、 利息があまり発生しない短期間の運用には向いていません。より複利運用の恩恵を受けるためには、利息が多く発生する長期的な運用を検討している人におすすめです。
また元金となる証拠金 (投資金) が多いほど、発生する利息の金額は多くなります。そのため 多くの資金を用意できる人にも向いているでしょう。
複利運用は利息を証拠金として投資することで、より多くの利益を得られます。しかしFXでは、勝ちだけでなく負けによって損失が発生することもあることも考えておかなくてはなりません。
経済状況などが急変した場合など、大きく相場が変動すると損失額も一気にふくれあがります。そのため複利運用での利益をすべて証拠金として投資していると、損失額によっては元本までも失うなどの 全資産が損失のリスクにさらされる危険性があります。
FXで複利運用をする主なメリットは以下の3点が挙げられます。
単利運用よりも利益が出やすい
勝率にこだわらなくていい
長期投資での利益率が高い
FX複利運用のそれぞれのメリットを詳しく知ることで、より効率的な複利運用ができるようになるので、ぜひ理解しておきましょう。
単利運用は投資する証拠金が変わらないので利益率は一定ですが、複利運用は利益額も投資にまわして運用します。そのため単利運用と比べて、元本が増えていくため利益を出しやすい点がメリットです。
またFXでは、通常の為替差利益以外にもスワップポイントと呼ばれる2国間の金利差によって得られる利益があります。 金利が高い通貨を買い、金利の低い通貨を売ったときの金利差を受け取ることができるのです。
スワップは毎日付与されるので、単利運用よりも長期的かつ投資額が増加する複利運用の方が スワップの利益も上げやすいです。
複利運用では、勝率を気にすることなく運用ができます。勝率が低くても、リスクリワードが低ければ利益が残せるからです。
損失と利益の割合のこと。勝ちトレードの平均÷負けトレードの平均で計算できる
損切り1万、利確2万のとき、リスクリワード1:2のように表記する。
勝率が低い=利益を出せないと考えがちですが、勝率が低くても1回のトレードでのリスクリワードが良ければ利益を出せるので問題ありません。
FXの複利運用は、発生した利益を元本に含めて再投資するため、単利運用に比べると 加速度的に資産が増えていきます。逆に短期での投資においては、単利運用とあまり利益の差が出てきません。
そのため年間などの長期的な投資かつ、ロングポジションで利益率を上げやすい点もメリットです。
多くの利益を出せるという魅力的なFX複利運用ですが、もちろんデメリットもあります。デメリットは以下の2点です。
発生した利益を失う可能性がある
運用していくうちにメンタルに影響が出やすい
複利運用を検討している人は、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで導入するようにしましょう。それぞれのデメリットについて詳しく説明していきます。
複利運用は、元金に発生した利息を運用資金に組み込んで再投資するため、相場の変動などによって損失が出た場合には、獲得した利息もなくなる可能性があります。
たとえば複利運用で獲得して積み上げた利益が100万円あったとしても、なんらかのファンダメンタルズ要因によって相場が大きく変動し、損失額が一気にふくれあがると、
ファンダメンタルズとは、国家の状態や企業の状態を表す経済の基礎的条件のことで、為替や株価にも大きく影響を及ぼすので注目しておきましょう。
長期的に複利運用をしていると運用額が大きくなり、少しの相場の変動でも利益が大きくなると同時に、損失額が大きくなることもあります。その結果トレーダーによっては、損失に対する恐怖心が生まれて次第にメンタルに影響が出てくることもあります。
また複利運用では利益が出れば出るほど、損失が出たときの額も大きくなっていく危険性があるため、さらなるプレッシャーを感じてしまうでしょう。
複利運用では、資金が大きくなるにつれ損失金の金額も大きくなることを念頭に置いておくことが大切です。
FXで複利運用をする際には以下の3つの点に注意するようにしましょう。
利回りの維持
ハイレバレッジがハイリスクにつながる
損失にも利息がつく
それぞれの注意点について詳しく解説します。
複利運用は長期間にわたるので、経済情勢によっては大きく相場が変動することもあるでしょう。
為替相場の変動は、プロのトレーダーでも予想が難しいです。当然、利益を出せるときもあれば予想外の損失を出してしまう可能性もあります。同じ手法でトレードしていたとしても、利回りを維持することは難しいでしょう。
複利運用ではレバレッジをかけてポジションを大きくとることで、より多くの利益を獲得できますが、相場が自分の予想と反して動いた場合には、 莫大な損失額になる危険性があります。
レバレッジによって手元の資金の何十倍ものポジションをとってしまうと、損失が出た場合には資金だけでは足りなくなり、強制的に取引を終了させるロスカットされてしまうリスクもあるので注意しましょう。
複利運用は獲得した利益にも利息がつく反面、損失が出てしまった場合にも損失金に利息がつきます。
損失を出してしまった場合に、 取引数量を変更せずにそのまま取引をしてしまうと、さらに損失がふくれあがってしまう危険性もあるので注意しなくてはなりません。
損失が出た場合には、 まず取引数量を調整し、損失を増やさないようにしましょう。
利益のことばかり考えてポジションを上げてしまうと、運用資金が大きくなるにつれ損失に対するプレッシャーから、精神的に苦しくなってしまうこともあります。
またポジションを上げて運用資金が大きくすることで、損切りのタイミングを見極めるのが難しくなってくるでしょう。多くのポジションを持つためには、それなりに経験を積んでからがおすすめです。
損切りのタイミングがわかるようになったら、ポジションを上げてみましょう。
FXの複利運用で成功するためには、いくつかのコツを押さえることがポイントです。複利運用の特徴や注意点を理解したうえで、成功するためのコツを身につけて複利運用で成功してみましょう。
運用には、損失を出すリスクがあります。それは複利運用においても同じことです。 運用資金が大きくなればなるほど、損失における損失額も大きくなるリスクをはらんでいることを十分理解したうえで投資できるようにしましょう。
また取引数を増やしすぎると損失が大きくなるため、リスクヘッジをきかせた取引数に設定するのがおすすめです。
利益率を重視しすぎることで、冷静なトレードができな了解ですがちですが、 自分を律して冷静にトレードを行うことが成功のコツです。
金額が少ないうちは損失額も少ないため損切りも割り切れますが、100万円、1,000万円と金額が大きくなるにつれ利益額や損切りの金額も大きくなります。
金額が大きくなるほどに冷静さを保つことが難しくなってきますが、経験を積んで、常に平常心で冷静なトレードを心がけることが大切です。
FXの複利運用では、 事前に損失ラインを決めるなど自分なりのルールを決めておくことも大切なポイントです。ルールを決めておかないと、損失を取り戻そうとして損切りのタイミングを見誤ってしまい、最終的にはロスカットされるまで損失が大きくふくれあがる危険性もあります。
ロスカットされて、投資金やそれまでに獲得した利益など多額の損失を出す前に、損失ラインを決めておきましょう。
損失ラインの目安は、 1回の投資につき投資元本の2~5%です。
1種類の通貨に投資をすると、 相場の変動によっては損失が多額になる危険性があります。このような事態を回避するためには、複数の通貨に投資を分散させることも1つの方法です。
複数の通貨に投資を分散させておけば、変動によって損失が出たとしても、リスクを低減できます。 ただし為替の動き方が同じような通貨では意味がないので注意しましょう。
FXの複利運用をはじめる人は、まず莫大な損失を出すなどの失敗をせずに、安全な複利運用ができるように手順に沿って準備を整えていきましょう。
これから複利運用をはじめる人のために、おすすめの手順を紹介します。
まずは手元にある資金から、 どれくらいの利益を獲得したいのかという目標を設定しておきましょう。
目標を決めないと、損失額の許容範囲を設定できずに損失リスクの危険性が高まってしまうからです。投資資金と損失の許容額のバランスを見ながら目標を設定しましょう。
FX会社は多数あり、特徴もさまざまです。複利運用で成功するためには、複利運用に適したFX会社を選択しましょう。
長期運用ではスワップでの利益も見込めるので、スワップポイントが高いFX会社を選ぶこともポイントです。
どんどん投資資金が大きくなっていく複利運用では、獲得した利益を損失することのないように できる限り大きな負けをなくさなくてはなりません。
そのためにも、エントリーポイントを見定めてからエントリーするようにしましょう。利益を出せると感じたときがエントリーのタイミングです。
複利運用をして資金が増えてきたら、少しずつポジションを拡大させて、さらに大きな利益を出せるようにしてみましょう。
ただし一気にポジションを増やすのは危険です。少しずつ資金管理をしながらポジションは増やしていくことがポイントです。
数あるFX会社のなかから、複利運用に向いている会社を選ぶときにはスワップポイントが高い特徴のあるFX会社や、最低取引単位が小さいFX会社を選ぶようにしましょう。
複利運用におすすめのFX会社を2社紹介します。
LIGHT FXは、 最低取引通貨単位が少額の1,000通貨(約4,000円)からはじめられるFX会社です。
通常、トルコリラなどの高金利通貨は1万通貨からはじめる会社が多いなか、LIGHT FXならば高金利通貨も1,000通貨からはじめられます。
また複利運用においては重要なスワップポイントも業界最高水準と高い点も特徴です。初期投資とリスクを抑えながら複利運用をしたい人におすすめです。
GMOクリック証券のFXネオは、 高いスワットポイントと、高金利通貨であるトルコリラやメキシコペソのスワップポイントが高いため、スワップポイントで利益を積み上げたい人におすすめです。
また売値と買値の差であるスプレッドが多くの通貨ペアで最狭水準に設定されているので、安心してトレードができます。最低取引通貨単位は1万通貨からです。
FXの複利運用は、発生した利益を元金と一緒に再投資することで、加速度的に資産を増やしていける点が特徴です。しかしFXでは、勝てるときがあれば負けるときもあります。全資産を投資する複利運用では、相場の変動によっては全資産を失うリスクもあるので注意が必要です。
自分なりに損失のリスクを検討し、最終目標だけでなく中間の目標を設定するなど、 自分のルールに従った複利運用を心がけることが成功するポイントです。上手に活用して、目標額を達成していきましょう。
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