FX取引に必要な基礎知識
口座開設方法とデモトレードについて
FX専門用語の説明とまとめ
FX取引で必要な知識をまとめた記事です。
FXをまったく知らない人が取引を開始できるまでの、最低限の知識が身につくように書かれています。
FXの仕組み、デモトレード、口座開設方法、FX会社の選び方、専門用語の説明から税金の考え方まで記載しているので、口座開設前にぜひ一読してから始めることをおすすめします。
FX (Foreign Exchangeの略称) とは外国為替取引を指します。
他国の通貨同士を両替 (売買) することで、利益を得る行為を「外国為替取引」と呼びます。
現在はFX会社の口座へ一定額の証拠金を預けて売買を行う、外国為替証拠金取引を一般的にFXといい、FX会社に専用口座を開いて証拠金を入金すると、通貨の売買が可能になります。
例えば日本からアメリカへ旅行へいく時に「日本円」 → 「米ドル」 へ通貨を両替しますが、この行為自体を外国為替取引と呼びます。
両替時に「1米ドル = 100円」のように決まっている数値は為替レート呼ばれ、両替のタイミングしだいで「1米ドル = 110円」のように為替レートが変化します。
上記のように為替レートが動くタイミングで 「100円 >> 1米ドル」へ両替し、今度は「1米ドル >> 110円」へ両替すると10円の利益が出ます。
為替レートが変化するタイミングをねらって売買をくり返し、差益を得るのがFXです。
FXにはレバレッジという仕組みがあり、外貨預金と大きく違う点です。
レバレッジとは実体の資金量より多くの金額を取引できる仕組みで、国内では25倍までのレバレッジが許されています。
外貨預金では実際に外貨を保有して運用しますが、FXでは実際に通貨を保有せずにポジションと呼ばれる売買方法で運用します。
ポジションは通貨を実際に保有していないので、損益は「含み損益」と呼ばれ決済するまで確定せずキャッシュは動きません。
外貨預金は通貨を実体的に保有するので、通貨レートが変動するたびに資産が増減しますが、 FXは保有しているポジションを決済するまで資産金額が確定しません。
比較する外貨に対して「円の価値が高い状態を円高」、「低い状態を円安」といいます。
1米ドル = 100円から1米ドル = 90円になると、少ない円で1ドルを買えるので円の価値が高くなっているといえ「円高」、逆に90円から100円になると「円安」と呼びます。
世界の需給が影響して円の価値が上下すると、海外で売上をたてる企業の輸出・入での売上も円換算で上下します。
例えばアメリカで日本企業1万米ドル売り上げると、円高・円安が与える影響は下記の通りです。
※ 円安の場合は逆
輸出産業が多い日本は、円安の方が多くの売上を稼げます。
円高の場合は海外のものを安く買えるので、 海外旅行や輸入産業にとっては有利になります。
FXは2国間の通貨を売買して差益を得る投資なので、必ず2つの通貨をペアにして取引をします。
この通貨ペアごとにレートが決まっており、「為替レート」と呼ばれます。
米ドルとその他国の通貨ペアは「ストレート取引」といい 米ドルを含まない2国間通貨での取引は「クロス取引」と呼ばれ、米ドルの通貨レートを元に為替レートが計算されます。
為替市場での中心は米ドルなので、円とユーロなどのクロス取引は直接為替レートを計算せずに、必ず米ドルとユーロのレートを元に為替レートを計算するルールになっています。
FXにはレバレッジという仕組みがあり、 「FX会社に預けたお金 = 証拠金」の25倍までの通貨を取引できます。
例えば1米ドル = 100円の時に1万通貨買い付けるためには、1万 × 100円 = 100万円が必要になりますが、1 / 25の4万円で1万通貨を買い付けられます。
為替レートが1円動いた場合に1通貨だけ取引していては1円の利益しか得られませんが、 レバレッジを高くすることで大きな利益を得られます。
しかし レバレッジが高い場合、損失も同様に大きくなるので注意が必要です。
FXは世界各地の各銀行間で取引が行われるので、株式取引の「証券取引所」にあたるものがなく、 平日の24時間取引が可能です。
株式の取引所は平日の8時45分から16時45分と取引時間が決まっているので、 平日の日中以外取引ができません。
しかしFXは世界各地で24時間取引が行われるので、 日本時間の21時から翌3時ごろまでは時差の関係で米ドルやユーロが活発に取引されます。
日中は豪ドルやNZドルを取引し夜は米ドルやユーロを取引するなど、 通貨ペアを変えることで24時間ライフスタイルにあわせた取引が可能です。
正社員の副業としてFXが選ばれる理由の1つでもあり、兼業トレーダーとして多くの方がFXをしています。
FXは通貨を売買して差益で利益を出す取引ですが、もうひとつ「スワップポイント」という利益の出し方があります。
2国間の通貨を売買する際に、為替レートでの差益発生と同時に発生しているのが金利差です。
発生する金利差は、各国家ごとに違う政策金利が設定されているため、 高金利の通貨と低金利の通貨を売買することにより生じます。
この金利差をスワップポイントと呼び、スワップポイント分の損益が発生します。
通貨ペア間の金利差と売買どちらの取引かによって、スワップポイントはマイナスになることもあれば、プラスになって利益を得ることも可能です。
以下の条件でスワップポイントの損益について考えてみましょう。
豪ドル金利2.25% - 日本円金利0.10% = 金利差2.15%
FXでは世界の基軸通貨といわれる米ドル以外にも、数多くの通貨で取引可能です。
また各通貨ごとに「 資源価格の影響を受けやすい」や「 高金利でスワップポイントを受け取れる」などの特徴があるので、通貨ペア選びも重要なポイントです。
FXで利益を出すためには以下のように2種類の方法があります。
「為替レートの差益を得る」方法
「ポジションを保有し続けて金利差を利益として得る」方法
1つ目の方法は通貨の売買時に為替レート変動することを利用し、 安い時に買って高い時に売る (または安い時に売って高い時に買い戻す) ことで為替レートの差分を差益とします。
2つ目の方法は通貨間の金利差を利用し、ポジション保有期間中のスワップポイントとして利益を受け取ります。
買いポジションを別名でロングポジションとも呼びます。
通貨を買って利益を出すので、 安い時に買って、高い時に売ることで利益が得られます。
①1米ドル = 99円の時に、1万通貨を買う (1万米ドル保有するポジション)
②1米ドル = 100円に上ったら、1万通貨を売る
上記の取引では以下の利益が出ます。
(100円 - 99円) × 1万通貨 = 1万円
売りポジションを別名でショートポジションとも呼びます。
通貨を売って利益を出すので、 高い時に売って、安い時に買い戻すことで利益を出します。
①1米ドル = 100円の時に、1万通貨を売る (1万米ドル売り出しているポジション)
②1米ドル = 99円に下がったら、1万通貨を買う
上記の取引では以下の利益が出ます。
(100円 - 99円) × 1万通貨 = 1万円
日にちをまたいでポジションを保有することで、2国間の政策金利金利差をスワップポイントとして得られます。
通貨の買い・売りポジションを取った場合には、 為替レートを基準に保有ポジションの価値が計算されると同時に、金利も交換されます。
金利の高い通貨と低い通貨のペアで買いポジションを取ることにより、 通貨間の金利差 × 保有ポジションの量をスワップポイントとして毎日得られます。
ただし実際のポイント条件は各FX会社ごとにスワップポイント付与の金額が決まっており定期的に変更されるので、よく確認して取引を行いましょう。
またスワップポイントは利益になる場合だけでなく支払いが発生するマイナススワップもあるので、 日にちをまたいでポジションを持ち越す場合には十分に注意が必要です。
FXするためには専用の口座開設が必要です。
株式口座などを持っていてもFXの取引はできないので、 必ずFX専用の口座を開設しましょう。
国内FX会社の口座開設方法は各社ほぼ同一で、以下の流れです。
口座を開くFX会社を決める
ホームページで開設の申込みページを開く
必要事項の記入と身分証明書の提出 (郵送でも可能)
FX会社が口座開設の審査を行う
審査に通ると口座開設が完了する
開設後にログイン用のIDとパスワードが書留で郵送されてくる
証拠金を振り込んで取引が開始できる
FX会社は大きく分けて「国内」と「海外」の2種類ありますが、金融庁が許可しているのは国内会社のみです。
海外のFX会社を使って取引することは違法ではなく、雑所得になり税制面で不利な反面、 レバレッジ規制がないので数百倍をこえるレバレッジ取引が可能などの特徴があります。
FX口座開設の数に規制はないので、条件にあうFX会社で複数口座を開設しておくと使い分けができて便利です。
取引する2国間の通貨を「通貨ペア」と呼び、各FX会社ごとに取引可能な通貨ペアに違いがあります。
取引する通貨ペアの選び方は、主に以下の3点です。
流通量が多く値動きが安定した通貨で、安全な取引をする
値動きが大きい通貨で、リスクを取りながら大きな利益をねらう
高金利通貨でスワップポイントをねらう
それぞれの主な通貨ペアと特徴を以下に説明します。
世界の主軸通貨と呼ばれ圧倒的な流通量と情報量があるので、 急騰急落が比較的少なく値動きも安定しています。
とくに米ドル/日本円の通貨ペアは日頃のニュースでも情報を得やすく、値動きも安定している傾向が強いので FX初心者にもおすすめです。
米ドルに次いで2番目の取引量をほこる通貨で、ユーロ圏と呼ばれるEU加盟19カ国と非加盟6カ国の計25カ国で使用されています。
米ドル/ユーロの通貨ペアは世界1位と2位の流通量通貨なので、 比較的安定した運用が可能な通貨ペアです。
英ポンド/米ドルの通貨ペアは為替レートの変動が大きい通貨ペアです。
値動き幅の大きさをボラティリティと呼びますが、ボラティリティが大きい英ポンド/米ドルは1日で大きな利益を期待できるので、ハイリスク・ハイリターンの通貨ペアとして、 デイトレードやスキャルピングなどの短期トレードに利用されます。
南アフリカランド/日本円の通貨ペアは 非常に金利差が大きく、スワップポイントが高い傾向にある通貨ペアです。
取引できる会社は限られスワップポイントねらいの中・長期保有で人気ですが、急騰急落の可能性もあるので十分な注意が必要です。
FX会社には「ロスカットルール」という、 一定以上の含み損失を抱えると損失を強制決済する仕組みがあります。
各会社ごとにロスカットの基準を決めており、保有ポジションの含み損を加味した証拠金の維持率が基準値以下になると強制的に損失が確定します。
しかしこのルールのおかげで1回の取引で資産のすべてを失うような負けから顧客が守られています。
強制ロスカット = 確実な損失確定なので、証拠金維持率をよく確認しながら取引を行うことが大切です。
FXの主なリスクは以下の通りです。
レバレッジの副作用
為替レートの急騰・急落
金利変動
流動性およびスリッページ
技術的なトラブル
FX会社の破産
レバレッジを上げての取引は資金効率が非常に高くなり、多くの利益を期待できますが損失も表裏一体に大きくなりやすく、 慎重なレバレッジ管理が必要です。
経済政策、戦争や選挙結果などで急騰・急落する場合に、 通常の取引では考えにくい損失を負う可能性もあるので情報には常に気を配りましょう。
政策金利は国家の状況で変動するので、 中長期保有している国の社会情勢は確認しておきましょう。
流通通貨量が少ない通貨は取引の流動性が低くなり、値動きが飛んだり希望の金額で売買が約定しない (スリッページという) 場合があるので注意が必要です。
オンライン取引中に急にWi-Fiが切れてしまうなどのトラブルリスクを考え、 複数の端末を用意するなど対策をしましょう。
財務状況を金融庁が厳しく監督しているので可能性は非常に低いですが、 FX会社も1民間会社なので破産の可能性はゼロではありません。
信託保全という仕組みで預けた資産は戻るようになっていますが、1つのFX口座に全資産を預けずに口座を分散するなど、万が一の場合にも備えておきましょう。
口座にある資金の25倍まで取引ができるレバレッジという仕組みのおかげで、高い資金効率で運用が可能なFXですが、レバレッジをかけた取引にはデメリットも強く存在します。
国内では25倍までのレバレッジが認められておりますが、海外FX会社では数百倍のレバレッジが可能な会社もあります。
レバレッジを最大まで上げた、通称「ハイレバ」と呼ばれる取引を行う方もいますが十分な資金管理が必須です。
レバレッジをかけるほどに証拠金維持率が低くなり、 わずかな値動きで強制ロスカットになる危険が高くなるので、余裕を持った資金管理、損切りの徹底や高いトレードスキルなどがそろわない間は、安全なレバレッジで取引するようにしましょう。
高くても10倍以下の取引が安全といわれている傾向にあります。
通貨を取引する際に使われる単位です。
何通貨から売買可能かはFX会社によって違い、1通貨〜1万通貨が最小取引通貨単位として規定されています。
FXの取引は必ず2つの通貨を対で考えます。
この2つ対になった通貨を、通貨ペアと呼びます。
例えば「米ドル/日本円」や「ユーロ/英ポンド」などのように表記され、左側に表記される通貨を主軸に考えることが普通です。
売買する時の為替レートは2種類あり、買値 (Bid) と売値 (Ask) のレートがあります。
買値と売値には必ず差があり、この差分を「スプレッド」と呼び、FX会社の主な収益となっています。
FX会社に預け入れた証拠金以上に取引ができる仕組みのことを「レバレッジ」といいます。
個人の国内取引では25倍が上限と定められており (法人の場合は25倍以上が可能)、各社横並びで最大25倍のレバレッジ取引が可能です。
本来より多くのポジションを持つことが可能なので資金効率がいい反面、 大きなポジションを保有して損失を出す危険性もあがってしまいます。
実際にはレバレッジを指定するのではなく、証拠金と売買した通貨単位の数量で「実効レバレッジ」が自動的に計算され、25倍におさまるようにしかポジションが取れなくなっています。
有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100 で計算される、 証拠金にどれくらい余裕があるかを表す値を証拠金維持率といいます。
有効証拠金とは預け入れた証拠金から現状ポジションの含み損益を足し引きした金額をいい、現在の純資産ともいえます。
各FX会社によって証拠金維持率が規定された率 (%) 以下になると強制ロスカットするという基準が決められており、 FXにおいて常に注意を払っておくべき重要な指標です。
証拠金維持率が100%の状態は、 純資産と取引に必要な証拠金が同額の状態を指すので、これ以上の売買ポジションを追加できない状態を示します。
証拠金維持率は常に100%以上の余裕を持って運用しましょう。
何通貨のポジションを持つかをロット数といいます。
例えば 1,000通貨を2ロット持つと2,000通貨保有するポジションになり、 1万通貨を1ロット持つと1万通貨保有するポジションになります。
証拠金維持率が基準値を下回り、含み損益が強制決済されてしまう仕組みをロスカットといいます。
損失が確定するのでマイナスイメージが強いですが、顧客資産を守るという側面もあるので一概に仕組みが悪いわけではなく、 資金管理のための基準値として考えロスカットにならないように取引することが必要といえるでしょう。
ロスカット基準値に近づくとメールなどで通知が送られてくるので、追加資金を入れる、早めに損切りするなどの対応をしましょう。
損益を計算するための最小単位をpips (ピップス) といいます。
1pipsや10pipsのように値をつけて表現され、 対象通貨の最小単位 × 1% = 1pipsで計算されます。
日本円は1円が最小単位なので1円 × 1% = 0.01円が1pipsです。
米ドルは1セントが最小単位なので1セント (1 / 100米ドル) × 1% = 0.0001米ドルが1pipsになります。
通貨ペアごとに複雑な計算をしなくても、どれくらいの損益があるかを計算する単位としてpipsが利用されます。
FXの仕組みがわかったら実際に取引を体験してみましょう。
しかし最初から大切な資金を使ってトレードするのはリスクが大きいので、FXにはデモトレードという練習環境が用意されています。
ネット上の架空口座で架空の資金を動かして取引を行えるデモトレードですが、 為替レートの動きや取引ツールは本当の取引とまったく同じに設定してあることがほとんどなので、非常に本番に近い環境で練習ができるでしょう。
いきなり入金して取引を開始する前に、取引ツールの使い方や注文・決済の方法などを把握してから取引することをおすすめします。
取引ツールの操作ミスなどで資金を失うこともあるので、 デモトレードで十分慣れておきましょう。
デモトレードで必要な操作方法などを覚えたら、FX口座を開設して証拠金を預けたリアルな取引を開始しましょう。
項目「 FX会社を選ぶポイント」でFX会社の選び方も書いているので参考にして、自分が求める条件にあった口座の開設をおすすめします。
口座開設の手順には各社大きな差はなく、 「口座開設ページから申込みをする」>>「審査後にIDとパスワードを郵送で受け取る」>>「アクセスする」という流れです。
必ず必要になるのが身分証明書 (免許証やマイナンバーカード) なので、事前に申込みページで確認して用意のうえ口座開設の申込みをしましょう。
申込みまではオンラインのみで完結できますが、審査クリア後の口座IDとパスワードの受け取りは、 申込みおよび身分証明書に記載の住所に郵送される郵便物を受け取る必要があります。
口座開設が完了しIDとパスワードを受け取ったら、取引ページにアクセスしてログイン後に証拠金を入金しましょう。
入金方法は各社それぞれに違いますが、 銀行振込、ATM入金、ネットバンクを使ったクイック入金など複数の方法が用意されています。
詳しい入金手順や手数料などは各社のページで確認しましょう。
また取引する通貨ペアごとに「必要証拠金」という金額が定められており、必要証拠金以下の証拠金額では取引ができない 必要証拠金以下の証拠金額では取引ができないので、よく確認してから入金額を決めましょう。
FXの損益は「決済約定」した時に初めて確定します。
ポジション保有中に為替レートが上下することで損益が変動しますが、あくまでも含み損益として動いているので、決済し約定するまでは確実な損益とはいえません。
※ 未確定損益と表現する場合もあります。
保有したポジションを決済しないまま翌日に持ち越すことをロールオーバーするといい、ロールオーバーした時がスワップポイントが付与されるタイミングです。
保有ポジションに対して決済注文を出し約定 (注文が通って確定する) すると、その取引の損益が確定します。
未確定の損益は含み益、含み損と呼ばれ決済するまでは常に為替レートの上下で変動するので、決済するタイミングしだいで利益にも損失にもなります。
含み益を決済することを利食い (りぐい) と呼び、含み損を決済することを損切りと呼びます。
FXではいつ決済するかが非常に重要なポイントです。
チャートの値動きを分析して取引することをテクニカル分析と呼びます。
様々なテクニカル分析の方法がありますが、最低限必要な情報は以下の2点です。
ろうそく足の分析
時間足の分析
上記のようなろうそく足チャートを分析し、現在の相場環境を理解して取引をしなければ利益は出ないので、 チャートの見方をしっかりとマスターすることが必要です。
ろうそく足には以下の4つの情報が含まれており、画面内に左から右に向かって時系列で並んでチャートになっています。
高値,一番高くなった価格
上ヒゲ,終値よりも一時的に高くなったかを表す
終値,最終的な価格
実体,始値と終値の間
始値,始まった価格
下ヒゲ,始値からどのくらい安くなったかを表す
安値,一番低くなった価格
※ 画像は陽線の説明ですが、陰線の場合は始値と終値の位置が高低逆になります。
チャート分析にもうひとつ必要なことは時間足の分析です。
ろうそく足1本がどのくらいの時間を表すのかを時間足と呼び、1分足、5分足などと表示されます。
取引 (トレード) には大まかに分類して4つのスタイルと呼ばれる手法があり、 それぞれのトレードスタイルによってメリット・デメリットや向き不向きがあります。
すべてのトレードスタイルを使うのは一般的ではなく、多くのトレーダーが自分にあった勝てるトレードスタイルに絞って取引を行っています。
24時間取引可能なFXでは、 自分のライフスタイルや目標利益に見合ったトレードスタイルで取引することが必要です。
FXで継続的に利益を出すためには、 現在の相場がどういう状態にあるのかを分析して把握する必要があります。
個々の手法はトレーダーの数と同じく数があるといえるほど多く存在しますが、大きく分けると「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」です。
2つの分析方法は個別に使用するのではなく組み合わせて使うのが一般的になっていますが、な かにはテクニカル分析のみを使用しファンダメンタルズは見ないというトレーダーもいます。
チャートから読み取れる情報を分析する方法で、ろうそく足の動き、相関関係にあるチャートとの比較、テクニカル指標と呼ばれるインジケーターを利用するなどして、相場の方向性を把握します。
トレンド系と呼ばれる 相場の上昇下降を分析するテクニカル指標と、オシレーター系と呼ばれる 売買のかたよりで相場状況を分析するテクニカル指標に分かれます。
テクニカル指標のインジケーターは多数ありますが、著名なものをいくつかピックアップしたものが下表です。
世界情勢の変化を読み取り、各国の為替レート変動を予想する分析方法です。
とくに重要とされる指標には、 雇用統計、GDP、金利政策などがあり、毎回決まった日時に各国から公式発表されます。
重要な指標が発表される日時に発表内容によって大きく相場が動くので、 世界中のトレーダーが注目しています。
またトランプ米大統領などの要人発言が市場に大きな影響を与えることもあるので、各国代表や経済関連の重要人物の発言もファンダメンタルズ分析に利用されます。
FXは売買注文を出してポジションを保有し、有利な為替レートで決済をして利益を獲得する投資です。
注文・決済ともに複数の予約方法が用意されており、様々な条件で自動的に売買から決済まで行えます。
リアルタイムにチャートを見続けるトレード方法もありますが、 注文・決済方法を使いこなすことで、主要なタイミングだけチャートを見るトレードスタイルも可能です。
注文方法には大きく分けて、「リアルタイムに注文する成行 (なりゆき) 」と「価格を予約指定する指値 (さしね) /逆指値 (ぎゃくさしね) 」があります。
指値と逆指値とは、「為替レートが◯円になったら売買する」や、「為替レートの上昇・下降率で売買する」などを事前に指定します。
指値と逆指値を組み合わせたIF-DONE (イフダン)
利食と損切りを同時に予約するOCO (オーシーオー)
ポジション保有の条件から利食・損切りまでをすべて事前に設定するIF-OCO (イフオーシーオー)
など、様々な注文方法があります。
各FX会社ごとに使える注文方法は決まっており、 自分のトレードスタイルにあった注文方法が可能かは必ず確認してから証拠金を入金するようにしましょう。
FXには自分で条件を指定してトレードする裁量トレードと、あらかじめ売買戦略をプログラムして機械的にトレードを行う自動売買の2種類があります。
裁量トレードのメリットは自分自身で一つひとつのトレードを行うので、 軌道修正が早い点とトレードスキルが身につく点ですが、精神的・肉体的に負担が大きく時間が取られます。
自動売買は寝ていてもオート売買してくれるため負担は少ないですが、 プログラムどおりに売買を繰り返すので、突発的な相場の変動に弱いというデメリットがあります。
課税対象の所得が20万円をこえると「20.315%」の税金を収める必要があります。
FX以外の所得もあわせて20万なので、複数の所得がある方は注意しましょう。
また利益から経費を差し引ける申込分離課税の対象なので、 トレード用のPCやスマホ、書籍代、セミナー受講費と移動費、メルマガなどは経費として差し引ける可能性があります。
経費として認められるか不安な場合は、事前に税務署に確認することでアドバイスを受けられます。
3年間まで損益を通算して繰り越すことが認められていますので、 損失が発生した年も必ず確定申告をした方がいいでしょう。
例えばFXを始めた年に100万円の損失が発生し、翌年に100万円の利益が出た場合、初年度に確定申告していれば課税対象は0ですが、 確定申告をしていない場合、純粋に100万円に対して課税され20万円以上を税金で収めることになってしまいます。
脱税や申告漏れは絶対にいけませんが、認められている条件は最大限利用して利益を守りましょう。
他の「先物取引に係る雑所得等」と損益を通算して税務申告できます。
先物取引に係る雑所得等にあたる具体的な取引は、
日経225先物取引
日経225先物オプション取引
商品先物取引
取引所外国為替証拠金取引(くりっく365)
株式投資、海外の会社を使ったFX、他の雑所得などとは損益通算できないので、 誤った申告をしないように十分に注意しましょう。
少しでも不安がある場合は専門家または税務署に確認するといいでしょう。
国内にも多数のFX会社がありますが、自分にあったFX会社の選び方は主に以下のポイントを比較するといいでしょう。
スプレッドの狭さ
最小取引通貨単位
取り扱い通貨ペア
取引ツールの使いやすさ
可能な注文方法
ロスカット基準
FXはゼロサム・ゲームと呼ばれる市場全体の利益と損失の合計がゼロになる取引なので、自分のトレードスタイルにあったFX口座を開いて、有利な条件で取引するようにしましょう。
本記事では「FXとは何?」について網羅的に記載しましたが、実際にトレードで勝ち続けるためにはより深いFXへの理解が必要です。
ベテランの勝っているトレーダーでも常に最新の動向を勉強し、変化する市場を理解し続ける努力をしています。
基礎的な知識が身についたらデモトレードの経験から実際のトレードをスタートし、新たな疑問が出たら他の記事も参考にしてよりトレード知識を深めることをおすすめします。
※掲載情報には本サイトのFX会社・口座比較情報に掲載・参画する事業者が提供するPR情報が含まれています。 ※本サービスはFX取引及びFX取扱事業者等に関する情報の提供を目的としています。FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。 ※キャンペーン・特典は各広告主において実施されるものであり、広告主による募集要綱等を十分にご確認ください。 ※本サービスに掲載されている情報は、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。 ※本サービスでは十分な注意を払ってFX取引及びFX取扱事業者等に関する情報提供を行っておりますが、本サービスに掲載されている情報は、情報の真偽、FXの評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも、当社は一切の責任を負わないものとします。投資に関するすべての意思決定は、利用者個人の判断で行っていただきますようお願いいたします。 ※本サービスにおいて公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。 ※本ページには、各FX取扱事業者を始めとする他社・他の機関のサイトへのリンクが設置されておりますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。 ※本サービスのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、利用規約にご同意いただいたものとします。 ※手数料は全て「税込み」にて表示しております。 ※スワップポイントは1万通貨/1日あたりの値を掲載しています。 ※最新情報は各FX取扱事業者の公式サイトにてご確認ください。