通貨強弱とはどんなもの?どう使うの?
通貨強弱が分かれば通貨ペアを選択できる
ツールを使い通貨強弱からトレンドを判断する
通貨強弱は、FX取引を行うにあたり重要な要素のひとつです。
FXを始めたばかりの方の中には聞いたことがないという方もいるかもしれませんが、 通貨強弱はトレードに適した通貨ペアの決定からトレンドの把握まで幅広く活用できます。
通貨それぞれに特徴があり、 それらの組み合わせで大きな違いが発生します。
本記事では通貨強弱とはどんなものなのか、どのように活用するのかを説明していきます。
おすすめのツールも紹介しておりますので、最後までご覧ください。
通貨強弱とは通貨ペアではなく、 通貨単体の強弱を意味します。
その通貨を含む複数の通貨ペアから計算され、通貨の強弱が決まります。
為替相場は通貨の売買です。
ある通貨が買われれば、もう一方は売られます。
需要があり多く買われる通貨は強い通貨、多く売られる通貨は弱い通貨です。
どの通貨ペアが市場で注目されているのかを判断できれば、 価格変動が起きやすい通貨ペアを狙って取引できます。
通貨強弱の確認方法は、おもに以下の4つです。
通貨ペアのチャートを確認
通貨ペアの前日比を確認
通貨ペアの相関係数を確認
インジケーターを用いる
まずチャートの確認です。
円の通貨強弱を見る場合、円絡みの通貨ペアを確認するためにドル円・ユーロ円・ポンド円のチャートを並べます。
たとえば同時間帯にドル・ユーロ・ポンドがそれぞれ上昇して、円が下落している場合、 その時間帯は円が弱いと判断できます。
この場合、円を売れば利益を得やすい状況といえます。
次に通貨ペアの前日比を確認する方法です。
前日比を見れば、その日一番強い通貨や弱い通貨を判断できます。
たとえば円を含む通貨ペアで、 前日比がプラスの場合は円が弱くなっており、 前日比マイナスの場合は円が強くなっていることを示します。
最後に相関係数を確認する方法です。
相関係数とは相関関係を数値で表したもので、−1.0 〜 1.0の範囲で示されます。
2種類の通貨ペアの相関関数が1.0に近いほど同じ動きをし、-1.0に近いほど反対の動き、0に近いほど無関係な動きをします。
相関係数がマイナスの場合、一方が上昇するともう一方が下落します。
通貨強弱はMT4 /MT5 にカスタムインジケーターを入れることで、MT4/MT5上で可視化できるようになります。
チャートと同時に表示し通貨強弱を把握できるため、非常に便利です。
ここからはおすすめのインジケーターを紹介します。
GMMA (ガンマ・複合型移動平均線) は、トレンドの流れをビジュアルで確認するインジケーターです。
6本のEMA (指数平滑移動平均線) を使い、トレンドの向きや強さを判断するのに役立ちます。
長期GMMAと短期GMMAの動きで、どちらの方向にエントリーすればよいのかを判断します。
短期GMMAが長期GMMAを上回っている・・・上昇基調
短期GMMAが長期GMMAを下回っている・・・下落基調
上昇トレンドが強いことを確認できたら、それは通貨が強いことになります。
Absolute Currency Strengthは、通貨強弱を相対的に判断できます。
複数の通貨のグラフを表示し、それらの間隔から相場の動きを予測するのに役立ちます。
短期と長期で通貨強弱の比較や、平均化することで中・長期の判断が可能となり、精度の高い通貨強弱分析が可能となります。
Pivots SR Levelsは、レジスタンスライン (抵抗線)・サポートライン (支持線) を判定するもので、このインジケーターは 決済ポイントの決定に利用します。
日足・週足・月足のピボットを設定できます。
通貨強弱を一つひとつ確認し、どの通貨ペアで取引するかを選択するのは、大変手間がかかります。
ここでは簡単にFX通貨の強弱をチェックできる無料のWebツールを2つ紹介します。
まずはCurrency Strength Chartです。
このツールでは8つの主要通貨の強弱を表示します。
ドル
ユーロ
円
豪ドル
ポンド
ニュージードル
カナダドル
スイスフラン
直近1〜2日間の通貨強弱を把握可能で、 5分間隔で随時更新されるためリアルタイムの通貨強弱も確認できます。
次にMatafです。
こちらのツールも8つの主要通貨の強弱を表示します。
ドル
ユーロ
円
豪ドル
ポンド
ニュージードル
カナダドル
スイスフラン
8つの通貨を同時にひとつのチャートに表示できるため、通貨ペアを選択する時間を短縮できます。
こちらは過去7年間のデータを遡って見られるため、長期的なトレードをする際は重宝します。
FX業者が提供する比較チャートを使えば、チャート上に通貨強弱を表示できます。
通貨強弱を素早く確認できれば、通貨ペアを決める時間を大幅に短縮できます。
ここからはおすすめの比較チャートを5つ紹介するので参考にしてください。
1つ目は外為どっとコムが提供する「G.comチャート」です。
G.comチャートは、注文機能は持っていない分析に特化したツールです。
通貨強弱を分析する比較チャートを持っており、変動率を比較することでボラティリティの高い通貨ペアを見つけられます。
また比較する通貨ペアの相関分析もリアルタイムに更新できます。
直感的な操作が可能なため、分析を身に付けたい方にも、高度な分析ができる方にもおすすめです。
テクニカルは以下のインジケーターが使用でき、1つのチャートに複数表示できます。
ブラウザ版のため動作も軽快で、自宅以外からもアクセスして利用可能です。
外為どっとコムの口座を持っていれば無料で利用できるため、口座開設を検討してみてください。
GMOクリック証券が提供する「プラチナチャートプラス」は38種類のテクニカル指標、最大16分割画面で高度な分析も素早く実行できるため、 経験者の方には特におすすめです。
GMOはサーバー運営会社のため、 インフラが強く約定力も高いため安心です。
みんなのFX (トレイダーズ証券) が提供する「FXトレーダー」は、 画面が非常に見やすく、操作性に優れたツールです。
画面レイアウトも自在にカスタマイズでき、ワンクリックで注文まで可能です。
20種類以上のインジケーターも用意されており、高度なチャート分析も可能となっています。
外為オンラインの提供する「外為オンラインチャート」は、計15種類の描画ツールがあります。5種類のトレンドラインツール、3種類のギャンツール、7種類のフィボナッチツールです。
自分でラインを引くこともできるため、 自分に合った手法で素早く分析が可能です。
OANDA Japanの提供する「FXラボ」は独自の通貨の強弱チャートを提供しています。
デイリー (5分足) 版と長期版は、OANDAの公式サイト内の「OANDAラボ」で、無料で閲覧できます。
一度アクセスしてみて、見やすさを実感してみてください。
口座開設すると、 最長10年間のデータの中から、任意の期間を指定して閲覧できます。
FXTF MT4の口座を開設すると無料利用できるツール「FXTF MT4」には、「FXTF_Symbol_Kyojaku」という通過強弱チャートがあります。
最大8通貨の表示が可能で、 通貨ごとの色をパラメータで変更できる点は大変便利です。
通貨強弱は、 チャートの時間足により異なっていることがあります。
そのため複数の時間足を並べ、全体で通貨強弱を確認します。
下位の時間足は上位の時間足の一部分を表すため、大きな流れの中で現在はどんな相場環境かを分析します。
これはマルチタイムフレーム分析といって、上位足の方向を確かめ下位足でエントリータイミングを計る方法です。
通貨強弱をトレードに活用する方法を紹介します。
通貨強弱はトレンド予測に利用できます。
たとえばドルがとても強く、円がとても弱い場合に相場はどのように動くでしょうか?
ドルがとても強い・・・ドル高方向へ価格が動きやすい相場環境
円がとても弱い・・・円安方向へ価格方向が動きやすい相場環境
この場合ドル円が上昇するため、 ドルを買うと利益を得られる確率が高くなります。
これが「上昇トレンド」です。
強弱の差が大きい通貨ペアであれば価格変動が大きく、「トレンドの発生する可能性が高い」ことがいえます。
このように通貨強弱を参照するトレードはトレンドフォローが正解です。
長い時間足から短い時間足を確認していき、トレンド・強弱が食い違っている場合は、短い時間足の方向が同じになるのを待ってからエントリーするのがよいでしょう。
トレンドフォローでは、決済ポイントが重要となります。
「Pivots SR Levels」というインジケーターを使い、決済ポイントを決定します。
このインジケーターで、毎日、毎週、毎月のピボットとそれぞれの支持・抵抗のレベル (S1、S2、S3、R1、R2、R3) を描画します。
1時間足であれば、S2・R2あたりを決済ポイントとするのがよいでしょう。
ピボットの時間単位が大きくなるほど、反発する可能性が高くなるので注意してください。
リスク許容度に合わせて利益確定ライン、ストップロスラインを決めておきましょう
取引する通貨ペアの選択は非常に重要です。
ボラティリティが高い通貨を選べば、大きく稼げるチャンスを掴めます。
逆に共に上昇している通貨ペア、共に下落している通貨ペアでは値幅が出にくくなります。
効率よく稼ぐためには、その日その日で最適な通貨ペアを選択するべきです。
通貨ペアの選択肢が少ないFX業者では、おいしい通貨ペアを取引できない機会損失となってしまうので、最初のFX業者選びも重要となってきます。
iPhoneアプリ「Currency Heatwave FX」は、通貨の強弱を円グラフで確認できます。
もっとも強い通貨を緑、もっとも弱い通貨を赤で表示し、瞬時に状況を把握できます。
普段からiPhoneで情報収集している方はインストールしておきましょう。
説明してきた通り、通貨強弱は取引する通貨ペアを決めるのに重要な指標です。
強い通貨を買って弱い通貨を売れば利益を得やすいのは理にかなっているので、初心者にも利用しやすいトレードスタイルです。
まだ日本円しか取引したことがないという方も、通貨強弱を活用して他の通貨にチャレンジしてみてください。
しかしながら通貨強弱は数分で入れ替わることもよくあり、その通りに続くとは限りません。
通貨ペアを決める際は他の指標も組み合わせ、決めた後はインジケーターを使って分析をして取引を行うことが大切です。
通貨強弱を使いこなせるようになれば、より効率よく資金を稼げるようになるでしょう。
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