FXにおける優位性とは？優位性のある手法の見つけ方もご紹介！

FXにおける優位性、みなさまは説明できますか？

なんとなくはわかるけれど説明は難しい、という方も多いのではないのでしょうか。

優位性についてあやふやな理解のまま取引をすることは、 明かりのない暗闇を歩くようなものです。

これを理解している人としていない人とでは、 FX取引の成績に大きな差が生まれます。

本記事では 優位性とはどんなもので、なぜ重要なのかをわかりやすく説明していきます。

FXの優位性とは？

「優位性」の意味

FXについて学んでいると、さまざまな言葉が出てきます。

その中で重要でありながら、難解な言葉が「優位性」です。

この優位性という言葉は、 FX取引においてさまざまな状況で使われるため、初心者の方は混乱することも多いでしょう。

たとえば以下のように使われます。

そもそもの意味を国語辞典で引いて見ると、以下のような説明が出てきます。

つまり 2つ以上のものを比較した時に発生するものです。

「優位性のある手法」の場合は、 「別の手法よりも優れている手法」のことを指します。

優位性は収益率では判断できない

では優位性はどう判断するのか。

優位性は数値ではなく、「ある」か「ない」のどちらかで表されます。

どういった手法に優位性があると言えるのか、 数値を比較して定量的に判断する必要があります。

たとえば取引成績における指標のひとつに、「収益率」があります。

収益率は どの程度効率的に稼いだのかを示す割合の評価指標であり、 利益額の大小を表すものではありません。

収益率が高ければ高いほど効率良く稼げていることになるので、収益率の高い手法の方が優位性が高いといえます。

FXにおいて優位性を持つとは

FXはゼロサムゲームで、出回る利益には限りがあり、それをいかに獲得するかの勝負です。

言い方は悪いですが、 誰かの負け分をかすめとる必要があります。

何の戦略も持たずに勝負に挑むことは、他人にどうぞ勝ってくださいと言っているようなものなのです。

FXで優位性を持つということは誰かの負けをかすめとる技術や手法を持つことです。

FXにおいて優位性はなぜ発生するのか？

「 相場の優位性」がある状態というのは、「どちらと言えば買い」「どちらかと言えば売り」という状態のことです。

相場は長い時間で見ればランダムに動いているように見えても、 ある瞬間で切り取れば売りか買いのどちらかに傾いています。

多かれ少なかれ 傾きのある状態が、優位性がある状況です。

優位性が見えたとあなたが判断して勝てたら、それは優位性のある手法をとったことになります。

FXにおいて優位性のある手法の例

他者を出し抜いて勝つためには、 優位性のある手法を見つけなければなりません。

もうすでによく知られた手法でも、それをやっていない人の方が多ければ優位性がある可能性があります。

たとえば以下のものがあります。

単純なことでも常に優位性を探すマインドを持つことで、何もしない人よりは遥かに勝つ可能性が見出せます。

FXで優位性のある手法を探すには？

手法が複雑すぎない

手法を探す際に重要なのは「複雑すぎない」ことです。

利用する情報が多いと自分にとって都合のいい要素だけをつまみとって判断してしまいます。

また 多くの情報に惑わされてしまうと、利確や損切りのタイミングを見失ってしまうでしょう。

そのため シンプルにルールを決める方が判断も早くなり結果的に損失を抑えられます。

自分がその手法を理解している

自分が取り入れるFX手法を理解しているかどうかは非常に重要です。

有名なトレーダーが紹介している手法を使ってトレードすること自体は難しくありません。

しかしそこにある優位性を理解できなければ、 タイミングを掴めないままワンテンポ遅れる状況が続き、勝ち続けることなど到底できないでしょう。

使いたい手法を見つけたら、 まずは納得できるまで勉強しましょう。

長期的な目線で検証する

ほとんどの人は新たな手法に挑戦しても、ほんの1～2週間でも勝てずにいたら手法のせいにします。

しかし1〜２週間程度では手法の検証も行えないため、優位性の有無を判断できません。検証を行わず頻繁に手法を変更していたら、長期的に稼げる手法を見つけることはできません。

FXは長期で安定した成績を残すことが重要なことを忘れないでください。

手法も長期的な目線で検証することが重要です。

FXトレードでの優位性がわかる指標

リライアビリティ・ファクター (Reliability factor) とは、 トレード手法にどれだけ優位性があるのかを判断する指標です。

リライアビリティ・ファクターの数値が高ければ高いほど、そのトレード手法は優位性があり、安定的に利益が上げられると評価できます。

損益はドローダウンを繰り返しながら徐々に増えていくものです。

ドローダウンの比率が小さくなれば、それだけ着実でよい手法と言えます。

FXで優位性のあるトレードを行うためには？

「ダウ理論」について学ぶ

ダウ理論という名前はトレードをしている人なら誰もが耳にしていることでしょう。

ダウ理論を使ってトレンドの状態の判断や、押し安値・戻り高値からトレンドが一旦終了するポイントを掴めるようになります。

ダウ理論を理解しているとしていないのでは、 優位性を判断する力に大きな差が出るので、しっかり身につけてください。

チャートについての理解を深める

チャートとは 値動きを表したグラフのことを指します。

ローソク足はそれ1本で、任意の時間の始値・高値・安値・終値を視覚的に表し、 一目で値動きの推移を把握できます。

テクニカル分析はさまざまなデータを駆使しますが、 大元となるのはレートの動きそのものを表した、ローソク足チャートの動きです。

値動きはトレーダーの感情や心理、思惑などが刻まれますので、ローソク足をしっかりと観察すれば、 優位性の高いトレード戦術が見えてきます。

相場環境を見極める

相場環境が見えていないと、売り買いのタイミングは決められません。

複数の時間足を見て、相場環境を見極めましょう。

相場環境をしっかり見極め、短い時間足・長い時間足の方向を見て逆らうかどうするか、などを自分で決めておきます。

チャートに水平線を引いてみる

水平線を使うことも大変重要です。

水平線をみんなと同じ場所に引けるかどうかで、 チャート予測の精度が変わってきます。

上昇する流れを食い止めるのが上値抵抗、下降する流れを食い止めるのが下値抵抗で、 それを突き抜けたら優位性が生まれてくる可能性が高くなります。

トレードを繰り返す

トレードに絶対はありません。

そのため失敗はつきもので、 これなら勝てると思った手法でも、むしろ思い通りにいかないことの方が多いでしょう。

それでも諦めず何度も繰り返しているうちに、自分のスタイルが見つけられるでしょう。

反省をふまえてトレードを続けていけば、 優位性のある場面が自然と見えてくるようになります。

FXの優位性に関する注意点

優位性は変化する

優位性は次第に変化するものです。

優位性は生まれた瞬間にレートを大きく動かし、 徐々にその優位性は失われていきます。

見つけた優位性にいつまでもしがみついていると、 いつのまにか流れが逆の方向に動いていたとなりかねないので注意しましょう。

優位性が発揮された瞬間を見逃さず、消えるころには引くことを意識しましょう。

FXで優位性がないトレードを行うのは危険

優位性を持ってトレードができるようになるためには、相応の努力が必要です。

面倒などの理由でその努力を惜しんでいては、勝つことはできません。

逆に言えば優位性がないトレードを続けることは、言わば末期がんに向けて突き進んでいるような非常に危険なものです。

何の手を打つこともしなければ、取り返しのつかないこととなってしまいます。

FXの優位性に関するまとめ

ここまでさんざん説明してきた通り、 優位性のある取引をすることは利益を得るための最低条件です。

ただFXの優位性を見つけ活用することは、 一朝一夕で身につくものではありません。

ひたすら取引を繰り返し、時には人のマネをし、長期的な目線で検証しながら自分のスタイルを身につけてください。