FXプライムでは最大レバレッジ25倍でおよそ4,000円から取引できる
ロスカットを避けるには追加の入金やポジションの決済が必要
必要証拠金の額はFX会社によって微妙に異なる
FXでレバレッジをかけて取引を行うことで、実際の金額よりも大きな金額を取引できます。
しかし実際にどれくらいの金額からレバレッジ取引が行えて、どんなことに気を付けなければいけないか知っていますか?
ロスカットになりそうになったらどうすればいいか理解していますか?
本記事ではFXプライムでのレバレッジ取引について説明します。
レバレッジ取引について正しく理解することで、大きな損失から大切な資産を守り、利益を積み重ねられます。
取引する時の注意すべき点やロスカットを避ける方法もしっかりと頭に入れておきましょう。
FXプライムで取引できる金額について説明します。
FXプライムで取引できる 最小取引単位は1,000通貨単位です。
FX会社によっては最小取引単位が5,000通貨や1万通貨の会社もあるため、FXプライムは少ない通貨から取引できるといえます。
またFXプライムでは、保有ポジションを維持するために必要となる証拠金の額を口座に預けてある必要があります。
必要証拠金の額は 取引金額の4%以上に相当する日本円 (レバレッジ最大25倍) です。
必要証拠金 = 1,000米ドル × 100円 × 4% = 4,000円
必要証拠金 = 1,000ユーロ × 130円 × 4% = 5,200円
つまり1ドル = 100円で米ドル/円の取引を行う際は4,000円から、1ユーロ = 130円でユーロ/円の取引を行う際は5,200円から取引を開始できます。
ただし実際に運用する際はロスカットの可能性も考え、さらに 口座資金に余裕をもたせる必要があります。
レバレッジとは日本語での意味は「てこ」です。てこの原理を利用して小さな力で重いものを持ち上げられるようになります。
FXのレバレッジも全く同じ原理で、 少ないお金で大きな取引ができるようになります。このレバレッジを使える点が、FX取引の大きな特徴です。
FXプライムで取引を行う際の最大レバレッジ倍率は25倍です。
ただしレバレッジが2倍になれば2倍の含み損に、レバレッジが10倍になれば10倍の含み損を抱える可能性がでてきます。
レバレッジによるリスクについてもしっかりと理解して運用するようにしましょう。
実際にレバレッジの大きさとその時の必要証拠金を見ていきましょう。
レバレッジ1倍の時、米ドル/円1,000万通貨を1ドル = 100円で購入する場合、
必要となる日本円 = 1,000ドル × 100円 ÷ 1
= 10万円
つまり必要証拠金は10万円になります。
レバレッジ5倍の時、米ドル/円1,000万通貨を1ドル = 100円で購入する場合、
必要となる日本円 = 1,000ドル × 100円 ÷ 5
= 2万円
つまり必要証拠金は2万円になります。
レバレッジ10倍の時、米ドル/円1,000万通貨を1ドル = 100円で購入する場合、
必要となる日本円 = 1,000ドル × 100円 ÷ 10
= 1万円
つまり必要証拠金は1万円になります。
レバレッジ 25倍の時、米ドル/円1,000万通貨を1ドル = 100円で購入する場合、
必要となる日本円 = 1,000ドル × 100円 ÷ 25
= 4,000円
つまり必要証拠金は4,000円になります。
続いてFXプライムでレバレッジ取引をする際のロスカットについて説明します。特にFX取引の経験の少ない人は、よく理解しましょう。
FXプライムのロスカットは次のような流れになっています。
ニューヨーク時間17時(日本時間7時、米国夏時間は6時):証拠金維持率100%の未満の場合、証拠金不足の判定
日本時間23時55分:証拠金不足が解消されていない場合、未約定の新規注文は全て取消
日本時間0時:証拠金不足が解消されない場合、ロスカットとして保有ポジションを全て強制決済
なおニューヨーク時間17時の時点で証拠金不足の判定がなされた場合、その後 相場の好転で証拠金維持率が100%を上回ったとしても、証拠金不足の判定は変わりません。
ロスカットを避けるためには、判定時に確定した証拠金不足額を解消する必要があるため注意しましょう。
FXプライムで証拠金不足の判定がなされた際、ロスカットを避ける方法は次の2つです。
追加の証拠金を入金
保有ポジションを決済する
まず1つ目の方法は 追加の証拠金を入金するという方法です。口座に追加の証拠金を入金することで証拠金不足を解消でき、ロスカットを避けられます。
ただATMや店舗で入金を行う場合、気を付けなければならないポイントが「時間」です。
早い時間帯に入金できればいいのですが、入金を行う時間が遅くなると翌日付の入金処理になってしまう可能性があります。
もし翌日付の処理になってしまうと午前0時にはロスカットが執行されてしまうため、せっかく入金してもロスカットを避けることはできません。
そこでおすすめしたいのが、インターネットバンキングを利用して入金を行う「ネット入金24」という方法です。
あらかじめ特定の金融機関に口座を開いておく必要はありますが、自宅から1歩も出ることなく入金処理ができ、さらに入金結果がほぼリアルタイムで口座に反映されます。
手数料もFXプライムが負担してくれ、利用者は無料で入金できます。これは使わない手はありません。
2つ目の方法は 保有ポジションを決済するという方法です。
保有ポジションを決済することで、必要な証拠金の額が減り、証拠金不足が解消される可能性があります。
仮にロスカットされた場合、一部のポジションの決済のみで証拠金不足が解消できたとしても関係なく、 全てのポジションが強制決済されてしまいます。
さらに 強制決済・ロスカット手数料というものがあり、ロスカットのタイミングで南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は1通貨あたり0.5銭、その他の通貨については1通貨あたり5銭の手数料が発生します。
米ドル/円10万通貨保有したままロスカットになった場合、強制決済・ロスカット手数料は5,000円になります。大きく資産を減らしたタイミングでのこの支払いは大きな痛手でしょう。
しかし あらかじめ保有ポジションを決済すれば手数料はかからないうえに、ポジションも残せます。
ただし含み損を多く抱えた状態の判断なため、難しい判断といえるでしょう。
個人口座でFX取引を行う場合はレバレッジが最大25倍と決められており、必要証拠金率は4%と固定されています。
しかし 法人口座でFX取引を行う場合は、レバレッジが固定されていません。
レバレッジや必要証拠金率には一般社団法人金融先物取引業協会が過去の相場変動に基づいて算出して、毎週運用している為替リスク想定比率というものを使用しています。
具体的には、法人口座で1万通貨の取引を行う場合次のようなレバレッジや必要証拠金が設定されています。
期間によって異なるため、その都度確認する必要があります。また 個人の口座と比べると、かなり高いレバレッジをかけられます。
レバレッジについては法律で決められているため、 国内FX会社であればどこも最大25倍で固定されています。
ただし必要証拠金については各社によって微妙な規定の違いがでてきます。
本当にわずかな差ではありますが、各社によって違いがあるため、実際に取引を行う際は注意深く確認するようにしましょう。
FXプライムでレバレッジを使って取引を行う際、気を付けなければいけない注意があります。
1つ目の注意点は ロスカットに注意するということです。
ロスカット自体は、投資家の資産がそれ以上減ってしまうことから守るためのシステムです。
しかし強制決済されることによって、大きな損失を確定することになるし、残したいポジションを選ぶこともできません。
おまけに余分な手数料までとられてしまいます。
含み損が重なってからロスカットにならないように対応することも大切なことですが、もっと大切なのは含み損を想定した戦略を練ってロスカットにならないような運用をすることです。
過去の相場変動からしっかりと戦略を練り、ロスカットにならないよう注意しましょう。
通貨ペアによっては、毎日スワップポイントの支払いが発生する場合があります。
レバレッジを使うとスワップポイントも大きくなるため、毎日の支払い額も大きくなってしまいます。
例えば、FXプライムでユーロ/円を1万通貨買った場合、1日あたり -15円ほどのスワップポイントが発生します。
レバレッジ10倍で購入すると、1日あたり -150円。
30日間ポジションを保有し続けると、スワップポイントは -4,500円となります。
スワップポイントを受け取る場合はそこまで気にする必要はありませんが、 スワップポイントを支払う場合は必ずレバレッジの使い方に注意しましょう。
本記事ではFXプライムのレバレッジ取引について説明してきました。
レバレッジをうまく活用することで大きな利益を得られますが、一方では大きな損失の可能性がある「諸刃の刃」でもあります。
十分に戦略を練り、どれぐらいの値動きにならロスカットせずに耐えられるのか、許容できるリスクを想定したうえでレバレッジ取引を行いましょう。
またいざという時のために、ロスカットを避けるための対応方法をきちんと頭に入れておきましょう。きっと大切な資産を守ってくれるはずです。
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