楽天FXは通貨ペアによってはスプレッドが狭く設定されている
相場が荒れていると急激にスプレッドを広げることがある
コストを抑える意味で楽天FXは利用しにくい
楽天証券では楽天FXというFX取引のサービスもリリースしています。楽天グループが運営することで知名度があるように思えますが、実態はスプレッドが広がりやすいことで利用しにくいようです。
本記事では楽天FXを利用するための手数料とスプレッド等の評判についても解説します。
FXでは通貨の売買を行いますが、その際売値と買値は異なっています。そしてスプレッドとは その通貨の売値と買値の差を表しています。
例えば、ドル円の通貨ペアにおいて、ある瞬間の売値が103.235円、買値が103.238円であったとします。
するとその時のドル円のスプレッドは以下の式で計算できます。
103.238円-103.235円=0.003円
よってスプレッドは0.003円すなわち3銭となります。
スプレッドは取引の際にかかる手数料と捉えることができ、 スプレッドが狭いほど利益を出しやすいと言えます。
FXにおいて必ず耳にするpipsという用語ですが、これは ある通貨における最小単位の1%を示しています。
例えば日頃私たちが利用する円であれば、最小通貨単位は1円ですから、1pips=0.01円となります。
また米ドルであれば最小通貨単位は1セントですから1pipsは0.0セントすなわち0.0001ドルということになります。
FXでは通貨の大変小さな値動きを追うことになるため、この様に最小通貨単位よりも細かい単位が必要となってきます。 FXを始める際にはぜひ理解しておきましょう。
楽天FXは楽天グループの傘下企業である楽天証券が運営している金融サービスです。
楽天の名前で大きな知名度を持ち、楽天サービスを受けている人が口座開設することも多いようです。 楽天FXでは1,000通貨単位から注文可能で、少額取引もできます。
しかし相場が荒れている状態では、他のFX会社以上にスプレッドが広がるためあまりおすすめできません。またシステム障害よる行政処分も過去に受けていることから不安も残っています。
楽天証券ではFXの他にも株式や先物取引、iDeCo、つみたてNISAなど多彩な金融商品を取り扱っています。
たまった楽天ポイントを利用して投資信託をすることも可能で、 楽天サービスの利用者が投資を始めやすい流れを作っています。
楽天FXでは売買手数料はかかりません。何回取引を繰り返しても、手数料がかかることはありません。
取引時のコストとしてはスプレッドの負担のみで済みます。
通常の振込入金は金融機関のATMや窓口から行います。
振込手数料は利用者負担になっています。金融機関ごとに手数料は異なるため、 手数料が抑えられる金融機関を利用するとコストがおさえられるでしょう。
楽天FXからの出金方法はFXらくらく出金と通常のFX出金があります。どちらの出金方法も手数料は無料です。
FXらくらく出金では最短で即日出金も可能で、楽天銀行の口座へ出金されます。
楽天FXでは楽天証券の他サービスとの間で資金の振替が可能です
。
楽天FXではロスカット設定は50%から95%までの間で設定可能です。5%刻みで自由にラインを決定できるため、細かく資金管理ができます。
なおロスカットが発生した場合は決済手数料は発生しません。
楽天FXではクイック入金 (リアルタイム入金) に対応しています。クイック入金ではパソコンやスマホからネットバンキングで振込をすることで 申請後即時反映される方法です。
楽天FXの口座を開設する場合、開設手数料はかかりません。また維持費も必要ないため、口座管理の為に費用がかかりません。
楽天FXで取引をすることに興味があれば、 気軽に口座開設をしてしまっていいでしょう。
楽天FXで特筆すべきは 米ドル/円のスプレッドが狭く設定されていることです。0.2銭の原則固定のため、少ないコストで取引できます。
しかし楽天FXと同じ水準で米ドル/円のスプレッドを設定しているFX業者も多数あるため、 楽天FXだけが優れているわけではありません。
米ドル/円以外のスプレッドは広めに設定されています。トルコリラ/円を例に取るとスプレッドは6.8銭の原則固定です。
トレイダーズ証券が運営するみんなのFXではトルコリラ/円のスプレッドが1.6銭原則固定のため、他社との比較でも広いスプレッドだといえます。
スプレッドは 早朝の取引高が少ない時間帯や、相場が安定していない状況で大幅に広がる特徴があります。
原則固定の通貨ペアも例外ではなく、為替取引である以上 スプレッドの広がりはどのFX業者でも発生します。
楽天FXでは世界中のトレーダーが愛用しているMT4を利用した取引もできます。
元々MT4の取り扱いはありませんでしたが、FXCMジャパン証券のサービスを買収したことで利用可能になりました。
しかし 楽天FX専用のMT4では特におすすめできる機能がありません。本格的なMT4の取引を希望するなら楽天FX以外の業者を使った取引をおすすめします。
また通常の取引と違いMT4では米ドル/円のスプレッドが0.5銭の原則固定です。
MT4を利用した場合はどこでも広めのスプレッドになっていることに加えて、MT4は機能が優秀な為に利用時は他にもコストがかかります。
MT4で自動売買を取り入れる場合は、他社の自動売買システムを利用する方がコストも抑えられるでしょう。
楽天FXでは米ドル/円のスプレッドが0.2銭と業界最狭水準になっています。
さらにメジャーな通貨ペアではスプレッドは狭くなっていますが、 マイナーな通貨ペアの場合他社と比べて広めの設定になっていることも多いです。
楽天FX スプレッド200 pic.twitter.com/KZTCboWcom
— にこそく (@nicosokufx) January 2, 2019
ツイートの画像ではスプレッドが全体的に200銭になっています。
他にも 楽天FXではスプレッドが異常な広がりを見せている報告が多数あり、大きすぎる取引コストから楽天FXを避けるトレーダーが多いようです。
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
— ふかしょう (@fukasho39) March 23, 2016
スプレッド15円の楽天FX。スプレッドの2500倍の超拡大で損をした人、得をした人 - コレキニhttps://t.co/emStpLT0di
2016年には英ポンド/や米ドル/円のスプレッドが15円にまで広がり、多数の犠牲者が出たようです。
スプレッドの急激な広がりは大きな評価損を出してしまいます。 特にレバレッジを大きくかけている場合、実質証拠金が減少します。そしてロスカットにより強制決済が発生しかねません。
スプレッドが15円にまで広がることはほぼありませんが、 スプレッドが安定しないことで不用意な損失を被る可能性も考える必要があるでしょう。
楽天FXはFX利用の観点から見ると相場が荒れているときに他社よりもスプレッドが広がりやすく、あまりおすすめできる業者ではありません。
米ドル/円やメジャーな通貨ペアの場合スプレッドが狭くなっていますが、マイナーな通貨ペアだと他社よりもスプレッドが広いです。コストを抑えて取引するならあまり向いていないでしょう。
口座開設時は金融資産の条件が厳しく、初期資産を用意できない人にもハードルが高くなっています。
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