シストレ24はストラテジーの入れ替えが重要
シストレ24は取引履歴の確認やフルオートが可能
推奨証拠金を目安にして資金を用意する
システムトレードはハードルが高く、使うのに抵抗がある人も多いでしょう。しかし初心者にもわかりやすく、気軽にはじめられるのがシストレ24です。
シストレ24は6,000以上のストラテジーから選ぶことが可能で、プログラムは無料で使えます。推奨証拠金や最大リスクなどをチェックし、自分に適した設定ができるのも魅力です。
本記事ではシストレ24の使い方や機能、ストラテジーの選び方などをご紹介します。
シストレ24の利用を検討中の人や、どのシステムトレードを選ぶか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
システムトレードとは機械的に行う取引のことで、「自動売買取引」とも呼ばれます。
決めたルールをもとに自動で取引してくれるため、1日中パソコンやスマートフォンを見る必要がありません。
しかし用意されたストラテジー (売買プログラム) から選んだり、自分で作成したりしなければならず、中級者や上級者向けの手法といえます。プログラムそのものは無料であっても、 損失を考慮してある程度まとまった資金が必要な点も特徴です。
まずはシストレ24のストラテジーの使い方、機能をご紹介します。
最大ポジション数とは、ストラテジーが保有する最大のポジション数を意味します。たとえば最大ポジションが3のストラテジーなら、同時に3つまでポジションの保有が可能です。
1ポジションあたりの取引額を1万通貨にした場合、最大ポジションが3のストラテジーなら、3万通貨まで保有する可能性があります。
もし 3ポジションを保有している際には、新規建てシグナルは発信されません。 4つ以上のポジションを保有することもなく、3つで留まります。シストレ24は好みに応じて、ストラテジーを自由にカスタマイズすることが可能です。
シストレ24のジョインという機能を使用すると、後からでも売買に参加できます。参加のタイミングさえ決められれば、決済のタイミングはプログラムが判断するというシステムです。
パフォーマンスが好調なストラテジーや、人気のストラテジーを見つけた際に使うとよいでしょう。 損益の状況を確認した後に自動売買を行いたい人に適しています。
最大ポジション数を保有していても参加できるので、取引が少ないときにもおすすめです。ストップ (逆指値注文) やリミット (指値注文) を任意で設定することもできます。
ただしジョイン利用時の価格でポジションを保有するため、まったく同じ取引ではありません。
なお ジョインしたポジションのみの参加なので、決済されるとジョインは自動的に終了します。もし引き続き同じストラテジーを利用したいときは、ストラテジーをポートフォリオに追加しなければなりません。注意しましょう。
シストレ24に備わっているエクストラは、ジョインと大きな差はありません。
稼働していないストラテジーに対し、1回目のエントリーをジョイン、2回目以降何回でもジョイン可能な状態をエクストラと呼びます。
すでに稼働中のストラテジーの場合には、1回目からエクストラです。
直近のパフォーマンスがよいストラテジーで、さらにそのストラテジーが短時間で頻繁に取引している際、エクストラを使ってみましょう。エクストラでエントリーを何回も行えば、決済をストラテジーのシグナルに任せられます。
パフォーマンスのよいストラテジーを有効活用して、パフォーマンスをさらに上げたいときに便利です。ストラテジーの波に乗れば、エクストラでより大きな収益を得られます。
しかし エクストラを過剰に行うと大きな損失が生じる可能性もあるため、注意が必要です。利益だけではなく、損失が大きくなることも認識しておきましょう。 安易に使うのはおすすめしません。
ストラテジーは調子がよいものもあれば、悪いものもあります。
しかし 選択したストラテジーがずっと勝ち続けることはありません。調子が悪い際にはストラテジーを入れ替えましょう。
為替相場は日々変化し、好調だったストラテジーが突然マイナスに転じるケースもあります。「調子がよい」と思ったまま選んだストラテジーを放置し、気づけば損失が拡大していることもあるのです。
同時にいくつものストラテジーを稼働するのではなく、調子の落ちたストラテジーを入れ替えるほうが利益につながります。ストラテジーの稼働後に任せきりにせず、定期的にチェックすることが大切です。ポートフォリオを少なくとも1日1回はチェックし、明らかに調子が悪いストラテジーは入れ替えましょう。
シストレ24のフルオートは、ストラテジーを一定のルールで入れ替える機能です。 定期的にポートフォリオのチェックをするのが難しい人におすすめします。
1週間に1回など、入れ替える頻度は自由に変更可能です。ストラテジーは細かく設定でき、特定のステータスを除外することもできます。「投資収益率」「取引回数」「平均利益」の設定も可能です。
「最大リスク」の項目では想定資金に対し、期間中で予想される損失の割合を参照できます。過去の実績による数値なので、そのリスクが適用されるわけではありません。 最大リスクが少ないものを選び、資金は余裕をもって準備しましょう。
取引額を上げると大損する可能性があるため、 1~2ヶ月の間は少ない取引額でフルオートすることをおすすめします。
シストレ24は6,000以上のストラテジーから選べます。しかし何を選択すればいいのか悩む人もいるでしょう。選び方のポイントをご紹介します。
シストレ24のストラテジーには、ステータスと呼ばれるアイコンが表示されます。アイコンを確認すれば、ストラテジーの状態や期間を簡単に知れるので、非常に便利です。
たとえば状態を示すステータスには、「好調」「不調」「連勝更新中」などがあり、 選んだストラテジーが現在の相場に適しているのかすぐにわかります。
「ドカン注意」「連敗更新中」などのステータスは、見落とさないように注意しましょう。「DD更新」のアイコンがあれば、すぐに入れ替えてください。
T-Scoreは最大で10の数字が表示されます。Tradency (トレーデンシー) という会社が独自にストラテジーを評価し、結果を数値化したものがT-Scoreです。
ストラテジーにより利益が上がればT-Scoreの数字は大きくなり、損失に傾けば数字は小さくなります。 数字が大きいストラテジーを選択しましょう。
なおTradencyはストラテジーの開発に関わっている会社で、具体的な評価方法は非公開にしています。しかし直近の損益が大きく反映されているので、ぜひ参考にしてみてください。
ストラテジーにおいても、通貨ペアの選定は重要です。
「英ポンド/米ドル」「英ポンド/円」など ポンド絡みの通貨ペアは値動きが激しいため、特に注意しましょう。大きな利益を出すケースもありますが、大きな損失も出やすい通貨ペアです。
どれを選べばいいか悩む人は、動きが読みやすい「米ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/米ドル」の通貨ペアをおすすめします。比較的値動きが安定しているため分析しやすく、情報も得やすいのが特徴です。
世界情勢で相場が大きく動き、旬になる通貨ペアもあります。最新情報をチェックすることも大きなポイントです。
シストレ24のストラテジーでは、取引履歴の確認もできます。 どのような取引を行ったのか、直近の取引で損益をどれぐらい出したのか確認可能です。
ストラテジーの エントリーから決済までの期間は、必ずチェックしておきましょう。取引履歴を参考に、選んだポジションを長く保有するのか、すぐに決済するのか判断できます。
相場に合うストラテジーを見つけやすくなるので、取引履歴も定期的にチェックしましょう。
シストレ24を使う上で知っておきたい用語もおさえておきましょう。
最大ドローダウンとは、 指定期間における累積損益の、落ち込み幅のうちもっとも大きなものを指します。
具体的には指定した期間の累積損益から最低累積を引いた、pipsによる差のことです。最大ドローダウンを知れば、過去に最大でどれぐらいの損失が出たのか把握できます。
必要な資金の目安となる「推奨証拠金」を決める上でも、最大ドローダウンは重要です。
最大ドローダウン=指定した期間の累積損益ー最低累積
プロフィットファクターとは、 ある期間における実現利益を実現損失で割った値です。ストラテジーがどれぐらいの損益を出すのかの指標として活用できます。
もし実現利益が20万円で実現損失が10万円なら、プロフィットファクターは2です。 1以上なら利益が出ているストラテジーだとわかります。
ただし勝率100%の場合には割る値がないので、プロフィットファクターは0です。
シストレ24における注意点はしっかり把握しておきましょう。
必要証拠金とは、最低限必要な資金のことです。シストレ24では全通貨ペア5,000通貨から取引をはじめられます。
たとえば米ドル/円の通貨ペアで100ドル/円、レバレッジ25倍のケースでは、必要証拠金が5,000ドル分のため、取引は2万円からスタートすることが可能です。
しかしストラテジーに運用を任せる場合、損失を考慮して資金は多めに用意する必要があります。シストレ24は「推奨証拠金」という考えを取りいれており、画面で確認可能です。
次の1か2のうち、金額が大きいほうを推奨証拠金として表示しています。
(必要証拠金の額×最大ポジション数) + 過去3ヶ月の最大ドローダウン数
5万円
あくまでも推奨証拠金は目安で、示された金額を用意すれば問題ないわけではありません 。資金は余裕をもって準備しましょう。
ストラテジーは半年以上運用して、ようやく性格がわかるといわれています。半年以上きちんと運用するためにも、やはり余裕をもって資金管理を行うことが大切です。
シストレ24では必要証拠金率が100%以上になると、ロスカットされます。
有効証拠金に対する必要証拠金の割合が、必要証拠金率です。有効証拠金とは、確定している資金 (証拠金預託額) に評価損益等を加えた金額です。
必要証拠金率は次の式で求めることが可能です。少数点以下は切り上げます。
必要証拠金÷有効証拠金×100
20万円を入金し、米ドル/円の必要証拠金が12万円の場合、必要証拠金率は以下のように求められます。
12万円÷20万円×100=60%
ただし 必要証拠金率は5分ごとに更新され、ロスカットの判定は最大およそ30秒間隔で行います。急激に相場が変動すると、必要証拠金率100%を大幅にこえてロスカットされる場合もあるため注意してください。
シストレ24の売買手数料、口座開設費、管理費は無料です。
出金時の手数料はシストレ24を運営するインヴァスト証券が負担し、入金時の手数料は利用者が負担します。 即時入金サービスを利用すれば、振込手数料は無料です。
投資助言報酬が1,000通貨あたり片道1円 (税込) かかり、この報酬はスプレッドに含まれます。投資助言報酬とは、ストラテジーをつくった会社に支払う報酬のことです。
シストレ24には6,000をこええるストラテジーが備わっていますが、やみくもに選ぶとコストがかさみます。不要なスプレッドを発生させないためにも、雑にストラテジーを選ばないようにしましょう。
シストレ24のスプレッドは市場に応じて変化する、変動制です。スプレッドは「MIRROR TRADER (ミラートレーダー) 」で確認できます。
直近のスプレッドは以下の通りです。
FXサービスによっては米/ドル円が0.3銭の場合もあるため、シストレ24のスプレッドは非常に広いといえます。
シストレ24で引かれる税金は、他のFXサービスと同じです。利益は雑所得として扱われ、申告分離課税の対象になっています。
申告分離課税とは他の所得と分離し、税額を計算する納税方式です。税率は一律20.315% (住民税5%+所得税15%+復興特別所得税0.315%) で確定申告によって納税します。
1月1日から12月31日までの間、 FXにおける年間所得が20万円をこえると確定申告しなければなりません。給与所得がない人は、38万円以内であれば確定申告は不要です。
決済済みのポジションが対象となり、12月31日時点で未決済のポジションは計算に含めません。年末は注意して決済しましょう。
インヴァスト証券で口座を開設すると、シストレ24のデモトレードを利用できます。 口座開設費も口座維持費もかからないため、検討中の人はぜひ利用してみてください。
デモトレードは30日間無料で使え、仮想の資金として10万円から100億円まで設定可能です。資金を投資することなく、事前にシストレ24の使い方を学べます。
システムトレードはハードルが高く、なかなか使用に踏みきれない人もいるでしょう。はじめてシステムトレードを利用する前にシストレ24のデモトレードはおすすめです。
利益を出すことよりも、機能や設定方法など使い方の確認に重点を置き、本番のトレードに活かしましょう。
30日経つと利用できなくなりますが、デモトレードの申しこみは何度でもできます。
ただしデモトレードの期限延長は不可能です。またパソコンのみ利用可能で、 スマートフォンやタブレットでは使えません。注意しましょう。
シストレ24を運営しているのは、JASDAQ上場企業の「インヴァスト証券」という会社です。他にもトライオートFXやくりっく365などのサービスを提供しています。
システムトレードに力を入れており、FX業界では非常に知名度の高い会社です。なかにはテレビや雑誌の広告を見たことがある人もいるでしょう。2018年10月31日時点のTradency社調べによれば、 選択型自動売買口座数でNo.1の実績を誇るFX会社です。
インヴァスト証券で使えるサービスを、もう少し詳しくご紹介します。
Myシストレ24はシストレ24の専用ツールです。ストラテジーを選んだり、入れ替えたりできます。
フルオートの設定や、ステータスの確認も可能です。ストラテジーカードでは為替チャートや統計情報、取引利益を詳しくチェックできます。
「必要証拠金率メーター」は必要証拠金率を一目で確認できる、大変便利な機能です。 もし必要証拠金率が80%以上になった場合、アラートメールが送信されます。
「カスタム検索」では自分のオリジナルの検索条件を設定し、登録することが可能です。好きな条件を組み合わせ、いつでも簡単にストラテジーを選べます。
もし気になるストラテジーがあれば、ウォッチリストにチェックを入れましょう。 ストラテジーの稼働状況はアイコンですぐにわかります。
MIRROR TRADERは選択型の自動売買取引におけるプラットフォームとして、世界中で使用されています。
性能が非常に高く、損益曲線を表示して複数のストラテジーを比較することが可能です。
MIRROR TRADERのみ利用可能な「ライブシグナル注文」を使えば、ストラテジーが売買シグナルを発信した際、手動で新規注文ができます。
ただし性能が高い分、初心者では使いこなせない可能性もあるため注意が必要です。
シストレ24でシステムトレードを行いたい場合には、「Myシストレ24」もしくは「MIRROR TRADER」のどちらかを選びます。 初心者にはMyシストレ24がおすすめです。
トライオートFXはシストレ24よりも単純なシステムトレードです。シストレ24のように本格的なストラテジーは行わないため、FX初心者に向いています。
シストレ24よりもスプレッドが狭いのが大きなメリットです。原則的に、スプレッドは以下のように固定されています。
しかし トライオートFXでは新規注文、決済注文ごとに手数料が発生します。手数料は以下の通りで、新規も決済も手数料は同じです。
FX24とくりっく365はシステムトレードではなく、自分の判断で取引する裁量トレードです。
FX24は一般的なFXサービスと同様、相対取引を行います。 インヴァスト証券が提示するレートやスワップポイントで取引し、手数料は無料です。
くりっく365は、インヴァスト証券が東京金融取引所に注文を取り次ます。レートやスワップポイントは取引所のルールに従う点が特徴です。手数料が0~324円 (税込) かかります。
システムトレードは難しいイメージがあり、特に初心者はハードルが高いと感じるでしょう。
シストレ24はデモトレードを無料で利用でき、事前に使い方を学べます。 シストレ24の利用を検討している人はもちろん、FX初心者もぜひ試してみてください。
シストレ24にはエクストラやフルオートなど、便利な機能が多数あります。用語やアイコンの意味をきちんと理解し、経験を重ねれば、自分が求めるストラテジーを選べるようになるでしょう。
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